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ショート・ターム

複雑な問題を抱え、親と暮らすことができない十代の子どもたちを一時的に保護する施設(グループホーム)ショート・タームを舞台にした物語。

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ショート・ターム(Short Term 12)』監督:デスティン・ダニエル・クレットン

この施設でくらす子どもたちは、それぞれ親からの虐待やネグレクトといった問題を抱えていて、硬い殻で心を覆ってしまっているけれど、ふとした瞬間に本当の気持ちを打ちあけたりします。ある子どもはラップにのせて。また別の子どもは、自分で創作した物語を通じて。

本作は帳面派でもあって、少女のノートに描かれた「タコのニーナとサメ」が切ない。どこかレオポルド・ショヴォーの『年をとったワニの話』を思わせる語なんだけど、虐待する親の気持ちと子どもの気持ちが伝わってきてやるせない。

問題を抱えているのは、子どもだけではなく、大人も同じ。新しく入所した少女ジェイデンの担当になったケアマネージャーのグレイスは、なかなか心を開かないジェイデンと交流していくうちに、自分自身の辛い過去とも向き合っていくことになります。彼女には、同僚で恋人のメイソンにも言えない悩みがあったのでした。

施設を出た後、前途多難な人生が待ち受けてるかもしれないけれど、すばらしいフォスターペアレントと巡り会えるかもしれないし、自分を理解して見守ってくれる人と出会えるかもしれない。

はじまりとエンディングがちょっと似ているんだけれども、与える印象が全然違うものになっている。駆けていくサミーは、大変に月並みな言い方だけれども、希望に向かっているようにも思えました。主人公の名前がグレイスなのは、慈しみをもたらす人だからだね、きっと。
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Commented at 2015-01-18 09:58 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by rivarisaia at 2015-01-21 22:34
継続的なことをするのって、それが些細なことだったりしてもけっこう難しいですよね。気負わずに、サポートできるような仕組みがもっとあれば、皆手助けしやすいかもしれませんね。
by rivarisaia | 2015-01-15 23:44 | 映画/洋画 | Comments(2)