NEST

Twitterでもちらっと言ったけど、読後の余韻がいい感じの児童書。『クローディアの秘密』が重要な1冊としてお話の中に登場します。懐かしい!

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NEST』Esther Ehrlich著、Wendy Lamb Books

1972年のケープコッド。11才のNaomiは、精神科医である父、ダンサーの母、姉のRachelとくらしている。
自然に囲まれ、大好きな野鳥を観察しながら、のびのび過ごしていたNaomiだが、母親が難病になってしまい、一家の生活は大きく変わってしまう……
難病になってしまったことで、精神的にも病んでいくお母さん。よかれとおもったことが、どうも空回りしてしまうお父さん。バラバラになりそうな家族のために、なんとか明るく振る舞おうとしたり、母親代わりをせざるを得なくて、いっぱいいっぱいになってしまう子どもたち。それぞれの立場の気持ちがとてもよくわかるので、大人が読むのにも適してますね。逆に私が子どもだったら、Naomiには共感しても、お母さんやお父さんに対しては「なんで?」って思ったかも。

Naomiの心理描写が巧みで、この手の物語にありがちな「よく出来た子」ではないし、ちょっとした出来事を通じて、彼女のやり場のない怒りや悲しみが痛いほど伝わってくるんですよね。Naomiは、これまた家族に問題アリの少年Joeyと仲良くなるんですけど、この少年のキャラがまたすごくよい。Joey大好き。

物語は途中で衝撃的なことが起こり、最後はNaomiとJoeyの冒険譚のような展開となります。そこそこいい話だな〜とのんびり構えてた私ですが、白鳥ボートのくだりでボロ泣き。作者、すごくうまいなー。イイ話にしちゃいそう場所で、そうくるか……。でも現実ってそういうものだよね。




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by rivarisaia | 2015-05-02 23:58 | | Trackback | Comments(0)

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