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最高殊勲夫人

昔の邦画で見ることができる風俗の描写はやっぱり面白いなー。
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『最高殊勲夫人』監督:増村保造

杏子(若尾文子)は、ごく普通の家庭・野々宮家の三女。
その野々宮家では、長女の桃子が三原商事の社長である一郎と結婚、そして次女の梨子が三原商事の専務で社長の弟でもある二郎と結婚しており、桃子と梨子はそろって妹の杏子を三原家の三男坊、三郎(川口浩)と結婚させようと目論む。
杏子も三郎も、そんな策略に乗っかって結婚なんて、絶対ない!と決意するのだが……

大変に時代を感じさせる内容で、現代の私にしてみれば、桃子と一郎夫妻にはかなりイラッときちゃって、「うわーやだー」という気持ちでいっぱいになり、まったく笑えない場面なんかもあるんだけれども、あややと浩がかわいいから許せます。この作品の川口浩はけっこう好き。ロカビリー喫茶(!)で杏子と三郎がお互いの気持ちを告白する場面は、ほんとにほんとに可愛い。

杏子は丸の内にある三原商事で仕事をすることになります。三原商事は東京駅のすぐそばのビルディングのようなんですけど、当時の丸の内社員は、昼休みに屋上でバドミントンだのゴルフだのをやるのは当たり前だったのかしら。他の映画でも、そういう描写をよく見かけるんだけれども、屋上でバレーボールなんかして、ボールが外に飛んでったりしないのかな……。

いっぽう、杏子の父親がつとめている町の零細企業では、お昼時に女子社員がメザシ焼いてました。会社で……メザシを……。ええと、当時としては別に珍しいことでもなかったのか?

この映画、大映恋愛コメディとしても楽しめますけど、映し出される風俗が面白い。50円で映画三本立てが観られるのかーとか、あややの家の本棚がうちの本棚と同じ!とか、ビルの地下街にあるらしいトンカツ屋やあんみつ屋、サラリーマンが読んでる雑誌など、わくわくするポイントがたくさんあるんですけど、やたら出てきたタカラビールのボトルも気になった。

タカラビールって、1957年〜67年の10年間だけ売られてたんだって(参照)。ラベルのロゴマークがかっこよかった。ちょっと飲んでみたいわ。


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by rivarisaia | 2015-08-12 16:39 | 映画/日本 | Comments(0)