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ルーム

2010年のブッカー賞候補作の映画版。去年、トレイラーが出た時に、キャストも雰囲気も原作のイメージすべてがそのまんまそこにあることに驚愕し、ジャックのあれやこれやのがんばりが思い出されて、ボロ泣きしたんですけど(って、トレイラーなのに!)、期待通りの出来栄え。

これは、すばらしい映画化。原作を先に読んでいても、映画を先に観ても、どちらでも大丈夫じゃないかなー。脚本は著者のエマ・ドナヒューが手がけてます。

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ルーム(ROOM)』監督:レニー・アブラハムソン

原作を読んだときの感想はこちら。あらすじを極力書いてませんが、今回もあらすじは書かないことにする。あちこちでごく普通にしれっと設定が紹介されてしまっているけれども、内容についてよく知らないまま、この物語に触れることができた人はラッキー!(とはいえ、邦訳は出版された当時も帯で盛大にネタバレをしていて、あれはかなり酷かったですね)。

ママ役のブリー・ラーソンもよかったのですが、ジャック役のジェイコブ・トレンブレイが演技なのか素なのかよくわからないくらい、ごく自然にジャックそのもので、カメラの動きもジャックの目線に寄り添っていたため、薄暗い小さな世界から、まぶしくて大きな世界に出たときの、ジャックの息を呑むほどびっくりした気持ちを、観客である私も一緒に体験した。ああ、そうだよ、世界はこんなに広いんだよ、ジャック、って心の底から思ったのだった。

ところで、映画のエンドクレジットをつらつらと眺めていたら、「リトル・ドリット」がクレジットされていて、感慨深い。たぶんテレビで放映していた "昔の人の格好をしたドラマ" がそうだったのではないかと思うけど、リトル・ドリットは監獄で生まれ育ったヒロインが外の世界へ出ていく物語でもあるのでした。




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by rivarisaia | 2016-04-13 23:58 | 映画/洋画 | Comments(0)