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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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SPIRIT:日本版は主題歌が変わったのがとても残念

英単語タイトルはブームなんですか? HERO、LOVERS、PROMISE、MYTH...と続く中華映画ですが、それならいっそのこと「Fearless」のママでいいじゃん!とギモンの『SPIRIT』ですが、主題歌が『罪』になっちゃったという罪つくりなこの映画をワザワザ元の主題歌を入れたi-Pod持参で見に行きました。

映画が終わった直後にi-Podのスイッチを入れなくてはならないのが理不尽です。ジェイ・チョウの主題曲はすばらしい。ついでにMVもすばらしい。『頭文字D』では「ふぅ〜ん台湾の人気歌手かぁ」という程度の認識だったジェイ(いや、映画は面白かったです)のCDまで購入してしまったほどです。映画終了後に日本版主題歌のクレジットが大写しになるのが、不愉快極まりない。

映画は、「とにかく戦いが見たいぜ」という格闘ファンには、おそらく雲南省のシーンがちと退屈かもしれないませんが、いや、あののどかな田植えシーンで「稲と稲の間に隙間をあけないといけない」=「相手を敬うことが大切」と少数民族の少女が説くシーンは重要なのだと思います。
リンチェイが奥さんに頭が上がんないので、とにかくラブシーンは御法度ということもあり、なんだか淡い場面だぞ、と思われるかもしれませんが、こののどかな田園場面は良い場面だ、と力説したい。

映画の構成として、もうちょっと最後に盛り上がりを……という気もしないではないですが、リンチェイの言いたいことは直球で伝わってくるので、もはや問題はありません。中村獅童もいい役どころ。日本武士の精神とは本来そーですよね、うんうん、とうなずけたし。(悪役じゃない日本人役って画期的だ)。

パンフレットに書いてあった、
『武』という漢字は、『戈=争い』と『止める』という二つの意味をもつパーツで成り立っているのです....武術とは暴力ではなく、平和をうながす修練なのです
には、深く感心しました。それにしても、何でこんなに辮髪が似合うんだ...、そして、何でこんなにカッコいいんだ、リンチェイ。それなのに、やはり惜しいのは、主題歌の問題なのでした。映画関係者は何を考えているのか、本当に理解不能です。

この件に関して、詳しくは以下をご覧ください。ワーナーの解答がどうもスッキリしないですね...。
SPIRITの魂はジェイ・チョウの霍元甲にある。
by rivarisaia | 2006-04-29 22:07 | 映画/アジア | Trackback | Comments(0)