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アザー・ファイナル:勝敗よりも大切なもの

ワールド・カップの時期は、サッカー観戦が好きな人と興味のない人との温度差のようなものがあって、ちょっとおもしろい。私は好きな人の側に属しているのですが、友だちや仕事の知り合いなどに熱い人たちがたくさんいて、世界中でばかみたいに一喜一憂しているのがこの時期なわけです。

4年前のワールド・カップが終わった頃、かつて仕事でとてもお世話になったオランダ人から、「もうひとつのワールド・カップの映画をつくった」とお知らせが来ました。それが、2003年に日本でも公開されたドキュメンタリー映画『アザー・ファイナル(The Other Final:Bhutan V.S. Montserrat)』。

2002年のワールド・カップにオランダが出られないなんて!という所からスタートしたこのプロジェクトは、FIFAの決勝戦当日に行なわれた、世界最下位を決めるもうひとつの決勝戦としてニュースでも報道されたので、知っている人も多いかもしれません。参加国はヒマラヤ山脈の奥地にあるブータンとカリブ海の小さな島国モントセラト。最下位争いだからって、何だか自虐的な話だと思ったなら、大間違い! 勝ち負けなんかよりも大切なことがあるよね、としみじみ感じるいい映画です。

スポーツには"お互いの文化を理解するという社会的な側面"と"勝ち負けという世界規模での競争"という二つの面がある、とブータンの外相が語るのですが、FIFAのワールド・カップが後者の傾向にあるなら、この『アザー・ファイナル』は前者。最初は「ブータンってどこ?」「モントセラトってどこ?」と言ってた2つの国の人たちが、サッカーの試合という共通言語によって交流を深めることができた点に意義があって、勝ち負けはそんなに重要じゃない。最後に出てくる優勝トロフィーが「どちらも勝者だ」と物語ってます。

なんだかね、いいですよ。こういうの。グラウンドにキノコが生えてたって、技術がなくたって、最高の決勝戦だったと思います。未来のワールド・カップ目指して、がんばれ!

監督はオランダの広告代理店KesselskramerのJohan Kramer氏。

日本対クロアチア戦の引き分けにクサクサしている人も、サッカーなんてぜんぜん興味ない!って人も、まだ見てなかったらぜひ。

日本のオフィシャルサイトはコチラです。予告編が見られます。ブータンの人もモントセラトの人も、みんなイイ顔してる。
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by rivarisaia | 2006-06-19 23:02 | 映画/洋画 | Comments(0)