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王と鳥:フランスのアニメーション

ポルトガルを応援していたので、本日はあんまりやる気が起きません。そんなわけで、日仏学院でやっている『ポール・グリモー展』(6/30〜8/31)も、気持ちが落ち着いた頃に行こうと思います。

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さて、ポール・グリモーと言えば、宮崎駿や高畑勲に大きな影響を与えたというアニメーション映画が『やぶにらみの暴君』。1952年に公開されたのですが、グリモー監督の意向とは違った形でプロデューサーがムリヤリ完成させた不本意な作品でした。そこでグリモー監督が作品の権利とネガを自分で買い取って、27年後に執念で完成させたのが『王と鳥(Le Roi et l'Oiseau)』です。この時、グリモー監督75歳。泣けてきますね。(ビデオ版や衛星放送での放映時など、『王様と幸運の鳥』、『王と鳥』、『王様と鳥』と日本語タイトルが微妙に違うので混乱しますが同じもの)

数年前、たまたま衛星放送で『王と鳥』を観たのですが、もう何でしょうね、この独特な世界。甘く明るいアメリカのアニメーション(たとえばディズニー)とは違って、ストーリーや絵に少し毒がある感じなのが、いかにもフランスらしい。そう言えば、シルヴァン・ショメの『ベルヴィル・ランデブー(Les Triplettes de Belleville)』も毒のある雰囲気だったし、キャラクターが不気味(特に自転車乗りの青年)だったけど、映画は嫌いじゃない。いや、むしろ好きだ。『王と鳥』もそれに通じるものがあります。見はじめたら、もう目が離せなくなる感じ。キャラクターとしては王様が気持ち悪いですが、それ以外はいたって普通。羊飼いの娘なんてすごく可愛いです。しかし、物語の舞台となるタキカルディ王国の高層宮殿に毒気をぷんぷん感じます。また、果てしなく続く階段をかけ降りたり、エレベーター状の物体で宮殿のアパルトマンに登っていったりと、映画内での「上下の動き」がとにかく圧巻。

その『王と鳥』のデジタルリマスター版が、スタジオジブリによって、7月29日から東京渋谷のシネマ・アンジェリカにて劇場「初」公開。これは劇場でもう1回観たいなあ。

予告編が見られるオフィシャルサイトはコチラです。
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Commented by totococo at 2006-07-07 01:54 x
わたしもですー>ポルトガル、そして『王と鳥』
OLにもかかわらず6時前まで起きていたというのに!
あー。
見に行こうっとー。
↑アタマも文章も混乱中
Commented by rivarisaia at 2006-07-08 02:28
ポルトガルはもうショックでショックで....。(泣)
『王と鳥』の高層宮殿には本当にヤラレタ!という気持ち。
映画館で見たら高い、高い気分になるよねえ。
Commented by butler at 2006-08-06 11:12 x
拙blogへのコメント、どうもありがとうございます。
併映のグリモー監督の『小さな兵隊』が、これまた素晴らしいですよ。
12日からは併映作品が『避雷針泥棒』、26日からは『かかし』に変わりますので、是非行きたいと思っています。
Commented by rivarisaia at 2006-08-06 23:53
butlerさん、こんにちは。併映作品が変わるんですね。
それはリピーターが増えそう。
『王と鳥』は「管理社会」という説教臭くなりそうなテーマを扱いつつ、
至極のエンターテインメント作品に仕上がっているところが
すばらしい。しかも、今観ても古さを感じさせない。
(現代のほうがさらに管理社会...というのは皮肉ですね)
by rivarisaia | 2006-07-06 23:28 | 映画/洋画 | Comments(4)