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ホテル・ハイビスカス:子ども映画女の子編

子ども映画男の子編に続き、女の子編を...ときたら、普通は『ロッタちゃん』のシリーズだとか、『やかまし村』のシリーズといった、北欧の「インテリアもファッションもオシャレでステキ!」という映画を挙げるべきなのでしょうが、そうは問屋が下ろさず。ロッタちゃん以来、北欧=カワイイの代名詞になってしまっているのに、ちょっと辟易しつつある今日この頃だからです。いや、カワイイよ。カワイイけど、北欧にはそれ以外にはないのか、あるだろう、という気分なわけです。

そこであえて、今さらながら2002年の日本映画『ホテル・ハイビスカス』を押してみたい。
監督は、あの「沖縄ではタイタニックを抜いたさぁ by 沖縄出身の友人」という名作『ナビィの恋』の中江裕司、ナビィばぁの平良とみも出演してるし、おじぃの登川誠仁も三線を弾いて歌います。
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原作は同名のマンガで、沖縄料理付きで1泊三千円(安っ!でも三ツ星ホテルやし!)のホテル・ハイビスカスに暮らしている小学生美恵子(蔵下穂波)の不思議なひと夏のお話です。パワーあふれる夏休みモード全開映画で、観終わった後にゴーヤーちゃんぷるーが食べたくなるかも。登川誠仁のCDをエンドレスで聞いちゃうという副作用もあります。

さて、なんでこれが女の子向けかと言えば、そりゃもう観るたびに、主人公の美恵子のパワフルな天真爛漫さにノックアウトされて無性に元気が出るからです。女の子もこれくらいお転婆でいいという見本がココに! 逆に、元気が良すぎてついて行けない人や、あのデカイ声に頭痛がしちゃう大人もいそうだが、いや、子どもなんて騒がしいくらいでちょうどいいんだってば!私だって、子どもの頃はうるさかったに違いないからね!
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じつは、ハイテンションな美恵子の影に隠れがちですが、基地や戦争など沖縄がもつ暗い面もじつにさりげなく描かれています。さらに、にぃにぃとねぇねぇと美恵子はそれぞれお父さんが違うのですが、そんなことは誰も気にしてない。なぜなら、みんな家族だから。ある意味、真の主役は広〜い心をもったパイナップル・ヘアのお父さん(照屋政雄)かもしれません。アメリカ旅行に出かけたお母さん(余貴美子)が帰ってこなくて不安になった美恵子は、「お前の両親、離婚、離婚」とはやし立てた同級生に「死なす!」と言って石をぶつけてしまう。そんな美恵子を叱ったお父さんの一言も、さりげないのに奥が深い。

欲を言えば、行き倒れになってホテル・ハイビスカスの住人となった能登島青年(和田聡宏)のエピソードも知りたかったので、そこだけがちょっと残念。ま、それはマンガで読むということで。それにしても、あー、また沖縄に行きたいなあ。
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by rivarisaia | 2006-07-24 01:35 | 映画/日本 | Comments(0)