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「去年マリエンバートで」「天使」に会いました?

先週末、意を決してアラン・レネ監督の『去年マリエンバートで(L' ANNEE DERNIERE A MARIENBAD)』(1960)を観ました。
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  「去年マリエンバートであなたに会いました」「いいえ会ってません」

男女がこれを延々繰り返すのも意味不明なら、途中挿入される石像がどーした、泉が凍ってたかどうかなんていう会話も意味不明。妖しげな音楽に乗って、ゲームに負けない夫、無表情の人々、無機質で幾何学的な庭園などが映し出されて、起きながらにして夢を見ているような気分にさせられつつ、映画は意味不明のまま終わります。しかしこんなに意味不明なのに映像は印象的で、まさに白昼夢といったところでしょうか。デルフィーヌ・セイリグがとても綺麗なのに、男性陣がちっとも魅力的じゃないのが唯一不満。ただし、異様に面長の夫はともかく、ジョルジュ・アルベルタッツィは記憶に残らない顔だからこそ選ばれたに違いありません。

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余談ですが、デルフィーヌ・セイリグは前髪をものすごい比率で分けてますが美しく似合っています。

マリエンバートが白昼夢なら、逆にうなされそうな悪夢だったのがパトリック・ボカノウスキーの『天使(L'Ange)』(1982)です。
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こちらもストーリーは特になく、不安な音楽とともに小さなエピソード的な映像が続く実験映画ですが、もう頭がどうかなりそうでした。別に怖い映画ではないのですが、たとえば。

召使の女がミルクの入った壺を主人の元に運ぶ→テーブルから落ちて粉々にくだけるミルク壺→召使の女がミルクの入った壺を主人の元に運ぶ→テーブルから落ちて粉々にくだけるミルク壺→召使の女がミルクの入った壺を主人の元に運ぶ→テーブルから落ちて粉々にくだけるミルク壺→召使の女がミルクの入った壺を.....

延々とループする映像を見せられてご覧なさいってば!

どんよりした気分で映画館を後にしたことが思い出されます...。好きか嫌いかは別として、印象深さは最大級。今なら、記憶もやや薄れてきたし、DVDだったらもう1度くらい見てもいいかも。
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Commented by りりこ at 2006-08-16 15:28 x
天使は見たよー。なんだか目眩がする映画でした。
図書館で人がいっぱい動いてて、よくみると皆同じ顔。
ひーえー。
Commented by rivarisaia at 2006-08-17 23:04
図書館のシーンあったね...。思い出した。
延々ループとかよく見ると同じ顔、っていうのが悪夢的なんだよね。
あと音楽が不穏な感じを高めてた気が...。

by rivarisaia | 2006-08-16 02:27 | 映画/洋画 | Comments(2)