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年をとった鰐

日本が誇るアニメーション作家の1人に山村浩二さんがいます。

2002年の『頭山』という作品がアカデミー賞の短編アニメーション部門にノミネートされたので、ご存知の方も多いかと思います。

そんな山村さんの新作アニメーションで、国内および海外で数々の賞を受賞しているのが

年をとった鰐』(2005年、13分)

この間行われていた、広島国際アニメーションフェスティバルでも優秀賞を受賞しました。
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原作はフランスの作家レオポルド・ショヴォーの『年をとったワニの話』。短い物語なのであらすじはここには書きませんが、いろいろな解釈ができそうな話。とはいえ、別にあえて意味を見いださなくても、ただ物語に身をまかせているだけでも楽しめます。たった13分なんて短い!と思う人もいるかもしれませんが、非常に密度の濃い13分なのでした。そして改めて、ピーター・バラカン氏の語り口調が、この物語の雰囲気にベストマッチだと思いました。

東京ではユーロスペースにて9月15日まで公開中。レイトショーのみで9:10pmから。
名古屋シネマテーク(9/16〜29)、京都みなみ会館、神戸アートビレッジセンターでも順次公開の予定です。

また、「山村浩二セレクト・アニメーション」として、以下の作品が同時上映です。メジャーなアニメ作品と違って、なかなか観る機会が少ない作品ばかり。

『ビーズゲーム』(1997年/6分)監督:イシュ・パテル
『フランクフィルム』(1973年/9分)監督:フランク・モリス
『リボルバー』(1993年/8分)監督:ジョナス・オデル、スティグ・バクベスト、ラース・オヒソン、マッティ・エンストランド
『スワンプ』(1991年/11分)監督:ギル・アルカベッツ
『色彩幻想』(1949年/8分)監督:ノーマン・マクラレン、イブリン・ランバート
『アリの冒険』(1983年/10分)監督:エドゥアールド・ナザーロフ
『おとぎ話』(1984年/10分) 監督:プリート・パルン


まるで箱入り高級チョコレートを食べているような気分です。1粒1粒がどれも違う味なんだけど、とても美味しいので贅沢な気持ちにひたれる感じです。


ところで、山村さんもご自身のブログで述べていますが、広島国際アニメーションフェスティバルが全然メディアに取り上げられないのはナゼ? もうちょっと認知度が上がってもいいのではないかと思うんだけどなあ。ショートアニメーションってまだまだマイナーだけど、いい作品がたくさんあるのに。


・ 山村さんのブログはコチラ
たくさんのアニメーション作家や作品などの紹介もあって、充実したブログです。観たいショートアニメーションがたくさん見つかるはず。宝箱のようなブログ!と個人的に絶賛中。

・ ヤマムラアニメーションの公式サイトはコチラ

・ 『年をとった鰐』公式ブログはコチラ

山村さんのアニメーションで初めてショヴォーのことを知りましたが、ショヴォーが手がけた寓話の数々は独特の切り口で面白い。そんなわけで明日はショヴォーの話かなー。
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Commented by 江戸川豊 at 2006-09-06 03:37 x
今日、ようやく「王と鳥」を見てきたんだけど、上映前の広告で予告編やってましたな。ピーターバラカンがワニとタコの声色までして、柄にもなくコミカルだったのが、ぐっとひきつけられた。タコを食べない西洋人はワニに感情移入しないのかな?
Commented by sei at 2006-09-06 10:07 x
メ芸のシンポジウムでメイキングの映像が少しあったんですけど、山村氏の手塗りの様子に、ほーんとぞくぞくしました。バラカン氏、さいこーによかったですよね。
Commented by rivarisaia at 2006-09-06 12:27
江戸川豊さん、こんにちは。
これはぐっと来ると思いますよ〜。同時上映もおすすめです。
個人的にはイシュ・パテルの『ビーズゲーム』が単純だけどよかった。

西洋人は、ワニの動きがリアルでぐっときているようです。
海外のレビュウに書いてあった気が...。
Commented by rivarisaia at 2006-09-06 12:31
seiさん、こんにちは。
初めてこれの存在を知った時はショーゲキ以外の何モノでもなかったけど、改めて奥の深い話だ...と思いました。

英語の予告編を見たのですが、こちらもバラカン氏が絶妙な味わい。
さすが。
by rivarisaia | 2006-09-04 18:19 | 映画/日本 | Comments(4)