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ノッポさんはアメリを愛してる

子どもの頃、NHKの子ども工作番組「できるかな?」を見るたびに、居心地の悪さを感じていました。

なぜならば、ノッポさんが「本当は話せるんだけど、わざと話さない」のか、「本当に口がきけない人である」のかわからなかったからです。さらに、ノッポさんは「本当はちゃんとした大人である」のか「マジで少年のような不思議さん」なのかも分からなかった。その辺りをハッキリさせてほしい!と常々思っていましたし、あまりにもそこが気になりすぎて番組に集中できない状態のまま、私の子ども時代は終了しました。番組自体はキライじゃなかったのに。
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これと同じ居心地の悪さを感じた映画が、かつて一世を風靡したおシャレ系フランス映画であり、とってもキュートな不思議ちゃんが主人公の『アメリ(Amelie)』です。

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これも映画自体はキライじゃない。いかにもジャン=ピエール・ジュネらしい毒々しい映像は好みだし、たまにアメリにイライラしたものの、ストーリー全体もなかなか小粋な感じで楽しい。が、しかし。私は途中から、口数が少ない不思議ちゃんのアメリは、


マジでそういう性格なのか、それともワザとなのか


というノッポさん類似点が気になりだしてしまい、こうなるともうダメ。どんどん居心地が悪くなり、映画に集中することができない状態に陥ってしまったのでした。恐るべし「ノッポさんトラウマ」。そんなものトラウマと呼んでいいのかとも思いますが、子どもの頃の影響は大人になっても引きずるものなのです。

ところが、この「ノッポさんトラウマ」が「アメリ・トラウマ(別名:不思議ちゃんトラウマ)」へと発展することになろうとは!

原因は、私にとっての『アメリ2』こと、レティシア・コロンバニ監督の『愛してる、愛してない...(A La Folie... Pas Du Tout)』です。

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まったくの前知識なしで深夜TVでたまたま観たために、序盤は主人公のオドレイ・トトゥ演じるアンジェリクがアメリとかぶり、「マジで不思議ちゃんなのかしら、それともワザと?」という点に注目していたのですが、後半からあんな恐ろしい展開になるとは〜! あらすじはあえて伏せるが、この映画では「不思議ちゃん」どころか「狂気妄想の自分勝手ちゃん」であった。

さて、この映画を観てしばらくして、テレビをつけたら『アメリ』をやっていたので、つい観てしまったのですが、今度はアメリとアンジェリクが同一人物に見えてしまい、うっすらと恐怖すら覚える状態に。

なぜならば、

アメリ=不思議ちゃん
アンジェリク=不思議ちゃん=狂気妄想の自分勝手ちゃん

∴アメリ=狂気妄想の自分勝手ちゃん

という論理展開が脳内で起こってしまい、


アメリはカワイイが、不思議ちゃんと狂気妄想は紙一重だぞ〜。
ニノ、気をつけろよ!


と、アメリの彼氏に対して余計な心配をしてしまう始末。絶対に映画の見方が間違っているのは重々承知です。だがそれだけ、どの映画もオドレイ・トトゥがハマリ役だったのでしょう。もはや、オドレイ・トトゥを目にするたびに、この不思議ちゃん呪縛から逃れられないの私であった。

これが「'06/5/17付けのエントリ」でサラリと書いたことの背景です。ああ、もうなんとかしなければ。11月には"ルーブル館長殺人事件"のDVDが出るではないですか。
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Commented by minaco. at 2006-09-16 01:24 x
読んでて吹きだしてしまいました・・。私は幸いトラウマにはなりませんでしたけど、何となくその違和感が解ります。ノッポさんもゴン太くんもうっすら怖かったです。多分ノッポさんのヒッピースタイルは、子供には「近寄っちゃいけない人」の匂いがしたんだと思います。

「アメリ」を観た時、オドレイちゃんの演技とカラダ(実は色っぽい)のアンバランスさがちょっと気になってました。でも私はラストで2人がスクーターに乗ってるシーンで、「あ、この2人はこの後死ぬんだな」と思ったんですよ。車にでも衝突して・・・私だけでしょうか。

「アメリ2」はアレでしたけど、「アメリ3」は結構好きでした(ドニ・ラヴァン!)。「ルーブル館長殺人事件」は観てません。どうでしょう。(ああ、下の『要塞警察』は私も是非見たいと思ってました!)
Commented by rivarisaia at 2006-09-16 22:24
なるほど、あのヒッピースタイルが「近寄っちゃいけない人」の匂いを発散させていたのか...。そうかもしれません。ゴン太くんもちょっと怖いです。ウホウホッしか言わないし。

アメリとニノが車に衝突して死亡だったらショーゲキが走ったでしょうねえ。その瞬間の映画館内の反応を想像すると、不謹慎ながらかなりおかしい...。大きなお世話でしょうが、私はあの2人の将来が不安でならないですよ。

「アメリ3」はジョディ・フォスターにおお!と思いました。ドニ・ラヴァンとは、これまた個性的。『要塞警察』は密かに皆の興味の的ですねー。
Commented by とらねこ at 2006-09-21 05:03 x
こんばんは!そうですよね、『アメリ』の次に『愛してる、愛してない』この作品えらび、本当にびっくりしました。
私も、rivarisaiaさまと同じように感じましたよ。
でもって、勘違い恋愛の、最たる恐ろしさのこの作品。
いやはや、フランス人女優さんて、ものすごい映画選びをするなぁ、と、大変ビックリしました。私自身は、『アメリ』大好きなんですが。・・・
Commented by rivarisaia at 2006-09-21 21:17
とらねこさん、こんにちは!
前半は役柄がかぶってたので、ついアメリと重ねてしまったのが敗因でした。いやー恐ろしい展開でしたよねえ、しかもあのラスト...。
初心に返ってアメリを観たいものです〜。
by rivarisaia | 2006-09-15 21:08 | 映画/洋画 | Comments(4)