耳嚢(みみぶくろ)

愚妹が文庫版の『耳嚢(みみぶくろ)』が欲しい、と言うので、連れ立って大型書店で探索。岩波文庫で見た!という私の記憶を頼りに探したものの、書棚にない。店員さんに伺ってみると、「江戸時代の耳嚢で、"ふくろ"は"袋"じゃなくて"嚢"です」と言ったのに、案内された書棚にあった本は『新耳袋』であった....。

いいえ、それじゃないのですー。

帰宅後、インターネットに聞いてみると、絶版だか在庫切れらしい。復刊ドットコムにも出てました。投票するかな...道のりは遠いけど。

耳嚢』は、江戸中期、奉行職にあった根岸鎮衛(1737〜1815)が、30年にわたっていろいろな人の話を書き留めた随筆集。河童の話や化け猫の話、土から鯉が出てきた話、といった奇々怪々な話から、しゃっくりの治し方、蛇の取り方、といった実用的(でもないんですが)な話まで、盛りだくさん。ほうり投げたような書きっぷりが大変おもしろい。

岩波から出ていた本は、カリフォルニア大学バークレー校東アジア図書館所蔵の唯一の完本の翻刻です。これが絶版になるとは思ってなかった。 買っておけばよかった...。


実家には『日本庶民生活史料集成』(全31巻、三一書房)という、恐ろしく厚く重いが、ヒマな時に拾い読みすると意外に楽しい全集があり、その中のどこかの巻に『耳嚢』が収録されてるのですが、さすがに大きすぎて電車で読んだりできないのです。

国会図書館の電子図書館に原文テキストがあるかも、と検索してみましたが、ありませんでした。残念。
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Commented by KEI at 2006-10-18 01:32 x
持ってます。文庫版。
ちゃんと通しで読んだことは無いかも…汗
密林で中古品が買えるみたいですよ。
Commented by rivarisaia at 2006-10-18 17:35
いいなー。密林の中古って手もあったわねえ。
通して読むより、パラパラ気が向いた所を読む本ですよね。
Commented by 熊猫 at 2006-10-21 19:22 x
日本版『聊斎志異』みたいで面白そうですね。
中古品を探しに密林に行ってみようかな・・・。
Commented by rivarisaia at 2006-10-22 18:06
短編なので気軽に読めるのがいいですよ。
あとね、話が変で面白いです。
by rivarisaia | 2006-10-17 23:58 | | Trackback | Comments(4)

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