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香港映画とわたくし(前編)

去年は仕事、そして今年も仕事とヤボ用のダブルパンチを受けつつ、何とか奔走したTiFFが終わってしまいました。来年こそは昔みたいにジャンジャカ観ようと決意を新たにいたします。だって、TiFFで上映されても、劇場公開もなければDVDにもならない映画が多いんですもの。ぜひ劇場公開めざして、関係者の皆様よろしくお願いします。観に行きますから!


ところで、数週間前、リアル知人にショウブラとかジョニー・トーとかジェイ・チョウなどの話をしていたところ、「やっぱり冬ソナに始まる人気は根強いですね」と言われて腰が抜けるほど驚いた今日この頃です。ごめん。チャングムは好きだし、グエムルも絶賛だが、私が強く押しているのは香港を中心とする中華圏だ。しかも発端はペさんではなく、リー様だ。

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                  リー様のすてきな微笑み


よく考えてみると、中華圏映画に興味のない友人・知人に対して私も不親切でした。やや反省しつつ、過去をふり返ってみようと思います。


同年代の人ならわかるはずですが、子どもの頃に第2次「ブルース・リー」ブームが到来したのが、そもそもの発端です。たぶん『死亡遊戯』公開の頃。少女マンガにもヌンチャクが小道具として登場したほど、当時のブルース・リーのインパクトは凄まじく、私たちはそうじの時間に怪鳥音を発したり、家でいそいそとお手製ヌンチャクをつくったりしていたわけです。

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            ヌンチャクに後頭部を直撃される子ども続出。
         ブルース・リーのヌンチャクさばきの偉大さを身をもって知る。


そうこうしているうちに、そんな功夫迷の私たちの前に新たなる希望の星が登場します。ジャッキー・チェン(成龍)です。お酒が飲めるようになったら、酔拳できるね!と、大きなカン違いをしていた時代に突入。サモ・ハン・キンポー(洪金寶)も「デブ=にぶい」という既成概念をうち砕き、デブでも恐ろしいほど身軽に動ける、という大きな衝撃を与えました。

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             ジャッキー兄さんと偉大なるサモ・ハン兄貴
 改めて考えてみると、太めの侠が好きなのはサモ・ハンがルーツにあるのか?



こうした状況であれば、ツイ・ハーク(徐克)とリー・リンチェイ(李連杰)の『少林寺』やら『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・チャイナ』シリーズにはまり、ジョン・ウー(呉宇森)の『男たちの挽歌』で香港ノワールにはまっていくという流れは、もはや自然という以外にないでしょう。ウォン・カーワイ(王家衛)の『欲望の翼』を観に行ったのも、元をただせば『男たちの挽歌』のレスリー・チャンが出ていたからでした。

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 世界一辮髪の似合う男リンチェイ(ジェット・リーじゃなく、あくまでもリンチェイ)
 そしてドニー先生ことドニー・イェン(甄子丹)のアップがでかいのは仕様です


その後、チャウ・シンチー(周星馳)との笑撃の出合いなどもあるのですが、まわりを見渡せば話にのってくれる人はごくわずか。ややテンション押さえ気味だが、それでも香港映画や中国映画はチェックつつ、このまま自分の中で下火になっていくのかしらという頃に、ガツンとやられる映画が公開されたことは、「お前を離さないゾ〜」という香港および中華映画界からの魔の手かもしれません。

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グリーン・デスティニー』(2000年、アメリカ/中国)と『HERO』(2002年、香港/中国)で忘れかけてた武侠の世界をやんわりと思い出していた矢先、吸い寄せられるように劇場に入った『無間道(インファナル・アフェア)』で完全にノックアウト。もう一生ついていきます!テンション上げます!と心に決めたのでした。

『無間道』はわかるが、ナゼここでグリーン・デスティニー? そしてショウブラはどこに出てくるのか? と謎が謎を呼ぶなか、明日に続く!
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Commented by まるま at 2006-10-30 21:11 x
rivarisaiaさん 

こちらでははじめまして。まるまです。

愛情あふれる本文、うるわしい画像、的確なキャプションに、パソコンの前で拍手し、深く頷いております。私もすべての始まりはブルース・リー様でした。

謎が謎を呼ぶなか、明日の続編を待つ!
Commented by 熊猫 at 2006-10-30 22:28 x
『男たちの挽歌』以下同文の熊猫です。
スタートがブルース・リー様でなくチョウ・ユンファ様になります。

>ジェット・リーじゃなく、あくまでもリンチェイ
大きくうなずいてしまいました。うん、うん。

>「やっぱり冬ソナに始まる人気は根強いですね」
これはかなり衝撃的なコメントですね。
世の中はそこまでぺ様の世の中になってしまったのか。

ともあれ続編、楽しみにお待ちしております。
Commented by 葉月 at 2006-10-30 22:40 x
久しぶりに書き込みに来ました
まさしくリー世代の私です。いとこが振り回すヌンチャクの被害者その1でした
(多くの被害者の中にはもちろんヌンチャクを振り回した本人が含まれています
あと身軽なデブは確かに衝撃でしたね。
私の場合ジョン・ベルーシのバック転に衝撃を受けたほうが早かったかも・・・

ちなみについ最近まで李連杰とジェット・リーが同一人物とは知りませんでした
Commented by rivarisaia at 2006-10-31 01:45
>まるまさん、

まあ、コメントありがとうございます!

ブルース・リーはあらゆる意味で脳天ガツンな存在感でしたね。
しかも、存在を知った時にはすでに他界されていた...。ガーン。

「敵から目をそらすな!」というセリフがお気に入りで、何かって言うとマネしてました。

自分を振り返ったことがなかったので、いい機会だったのですが、太め好きのルーツがサモ・ハン?というのも自分で衝撃でしたよ...。
Commented by rivarisaia at 2006-10-31 01:53
>熊猫さん
スタートがユンファ様なのですね。『男たちの挽歌』は映画館であまりの
侠気にクラ〜ッとしました。

「兄さん、俺を撃てッ」→ズドン!→ええええ!?

泣ける...。そんな『男たちの挽歌』で兄さんを演じたティ・ロン(狄龍)も
若かりし日はショウブラのスターであったと思うと、もうすべてがつながるわ。

>これはかなり衝撃的なコメントですね。

ええ...もうどうしたらいいかわからず、こんなエントリを書くことに。
Commented by rivarisaia at 2006-10-31 02:13
>葉月さん

久しぶりです! リー世代なんですね。ヌンチャクを持っているいとこがいらっしゃることが何よりうらやましい。

ジョン・ベルーシのバック転も確かに衝撃でしたね...。すごいイキオイで回ってましたものね。アレサのパンチの効いた歌声も印象的です。

>ちなみについ最近まで李連杰とジェット・リーが同一人物とは知りませんでした。

ええっ! と驚きつつ、私も「ジェット・リー」と言われると、今でも一瞬とまどいます。言い直したいのを、うぐぐ...とこらえています。「ジェット」と省略された日には、もはや誰だかわかりません。
by rivarisaia | 2006-10-30 18:25 | 映画/香港・アジア | Comments(6)