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シービスケット

年末、といえば競馬好きの方にとっては有馬記念の時期ですね。

今は競馬の「ケ」の字もやらない私ですが、その昔は競馬がけっこう好きでした。しかし私はギャンブルには向いてない性格。好きだった理由は、そのギャンブル性ではなく「馬」にあります。馬がかっこいい。群れをなしてドドドドド...と走るところがイイ。思い出したくないほど馬券も買ったが、あれは馬へのご祝儀です。そういうことにしといてください。

当時は、抜群の個性を有した馬が何頭もいてねぇ(遠い目)。でも好きだった馬が1頭、また1頭と引退し、最後にマヤノトップガンが引退した年に私も競馬をやめたのでした。


そもそも競走馬に注目したきっかけは、ミーハーですがオグリキャップでした。みんながオグリ、オグリと言ってた頃、私自身は馬券を買える身分でもなく、初めはオグリキャップなぞどうでもよかった。ところがですよ、オグリキャップ引退の有馬記念を覚えてますでしょうか。

てのひらを返したように「オグリはもうダメだ」「終わった」などと散々言われる中での有馬記念。レース前にも、オグリは元気がないから今日は無理だと口々に言われ、パドックでうなだれて歩く姿が映し出された。

調子が悪かったのは事実です。でもね、無理をさせないほうがいいと言うならまだしも、「終わった」「ダメだ」という言い方が気に入らない。モノじゃなくて、生き物なのにさ。何が「終わった」だ、あんまりではないか、と俄然オグリキャップを応援する気になったものです。

そしてあのラストラン。アナウンサーの「オグリだ!オグリだ!」という絶叫で、その場にいた全員が号泣。「ああよかった、本当によかったねえ」と心の底から思ったのです。他人事というより他馬事で、ここまで嬉しくなるのもめずらしいですね。

数年間しか競馬はやらなかったのですが、キラ星のような馬は必ず現れるもので、そうした馬が人間に勇気・やる気・希望などといった「陽の力」を与えるというのも、あながち嘘ではないと、馬券場や競馬場でつくづく実感しました。

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というわけで、『シービスケット(Seabiscuit)』を観ると、ああこういう馬がいるといいだろうなと、まずうらやましい。そして熱狂する人々の、馬に何かを託すような気もちも理解できるし(まして世界恐慌の時代だ)、馬主や調教師、騎手の馬にかける想いもよくわかります。それは役者がうまいのはもちろんなんですが、馬がとてもよく撮れてるから、余計に臨場感があるのかもしれないですね。

いずれにせよ、私のような過去をもつ人間が『シービスケット(Seabiscuit)』を観ると、自分の思い出の馬エピソードを回想しちゃったり、レースシーンでウッカリ「差せ〜〜!」と口走ったりするので(おい、映画だよ!)、落ち着いて観るどころじゃないことがよくわかりました。

トウカイテイオーの有馬記念もいい思い出なのだが、この「競馬とわたくし」をいつまでも続けるとバアちゃんの昔話のようになってしまうので、ここで終わり。今年は久々に有馬記念をTVで見ようかしら。ディープインパクト以外知らないんですけど...。
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Commented by minaco. at 2006-12-23 00:34 x
馬好きですが(?)、競馬は一度しか行ったことないし良く知りません・・・。でもオグリのエピソードは覚えてます。ホント「終わった」って言葉はイヤですね。そんなの外野に決められてたまるかってんだ、と。

『シービスケット』はそんな意地ときっぷが気持ちイイ映画でしたね。レースシーンもトビーの赤毛も良かった。「スピードじゃない、勝負から逃げないことだ」って台詞に燃えました~。でも何より、記事にもあるこのポスターに一目惚れ。

ええと、クリス・クーパーと大滝秀治は似てませんか(演技も)。どんどん似てきてる気が・・・。
Commented by rivarisaia at 2006-12-23 03:10
競馬はご祝儀代が高いので良く知らないほうが身のためです(笑)。

「よかったなあ」と思えるレースはホントにいいものです。逆に、思い出すだけで辛いレースは、ライスシャワーが転倒して安楽死処分になった宝塚記念...。あれはショックでした...。

『シービスケット』は、「ダメ」とか「終わった」と言うな〜!という映画であるところがイイです。それにしても馬の撮影は大変だっただろうな。

クリス・クーパーは小松政夫だと思っていましたが、もしかすると小松政夫はそのうち大滝秀治化するかもしれません。




Commented by micchii at 2006-12-23 23:27 x
これ劇場で観ました。
競馬のシーンはド迫力でしたね。
クリス・クーパーの「治るからさ」に痺れました・・・。
さて、有馬記念。
あまりに舞台が整いすぎてますが、同じようにそうだった、しかも文字通り無敵だった、あのタイキシャトルも負けましたからね〜。
Commented by rivarisaia at 2006-12-24 22:03
micchiiさん、
クリス・クーパーはハマリ役でしたよ。ああいう調教師、絶対いそう。

さて、有馬記念、番狂わせがあるかと思いきや、
ディープインパクトが有終の美でしたね〜。やっぱり強い馬だったんだなあ。
by rivarisaia | 2006-12-21 23:55 | 映画/洋画 | Comments(4)