黒馬物語

昨日に続き、「馬とわたくし」です。
そもそも馬っていいなあと思ったのは、小学生のころに読んだこの本の影響が大きい。

黒馬物語』アンナ シューエル著

1877年に書かれた児童文学の古典。いろんな出版社から出ていますが(もしくは出ていたが)、要約版や抄訳版が多いので、図書館などで完訳版を探すことをおすすめします。私は未見だけど、映画化もされてるのね。監督は、キャロライン・トンプソン。今度観てみよう。

あらすじは、「額に白い星がある黒い馬、ブラック・ビューティーがみずから語る、自分の波瀾万丈な人生」です。馬が語るので、かなり馬側に感情移入してしまい、読後は「人間ってヒドイ!」とすっかり自分も馬になった気分に。

小学校のときに、この本の感想文を書きました。

「人間がはみ(馬の口にくわえさせる部分)をらんぼうにひっぱるせいで、口のはしが切れて血が出てしまうのです。いたくてかわいそうです。人間はじぶんかってで、馬の気もちを思いやることがないのがひどいです」

といった内容に、担任の女教師が

「おやおや、あなたも馬になっちゃったみたい! 人間には人間のつごうがあるんじゃないかしら?」

とトンチンカンなことを書きやがったことは、今でも忘れませんよ! 先生はたぶん読んでなかったんだな。それにしても、もっとほかのコメントを書きようがなかったのか。その時の私は、「自分も馬」という気もちで感想文を書いたわけですから、「やっぱり人間はヒドイわ!」と先生を深く、深く憎んだものです。

動物虐待、過酷な労働といった社会批判的な要素が含まれているのですが、馬が交通・運搬手段でなくなった現代でも、馬をメタファーとして考えればじゅうぶん通用します。いつの世も労働者はツライのよね。

さて、それはさておき、蹄鉄、くつわ、はみといった、馬具に詳しくなったのもこの本のおかげ。旅先で馬に乗る機会があったら、今でも嬉々としてゼッタイ乗るのもこの本のおかげです。とはいえ、私は乗馬を習ったことがナイため、乗るたびに馬からバカにされるんですけどね...。とある海岸で突然疾走された日には、振り落とされて死ぬかと思いましたよ。
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by rivarisaia | 2006-12-22 23:58 | | Trackback | Comments(0)

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