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シャイニング

昨日、たまたまケーブルTVでキューブリックの『シャイニング(The Shining)』をやっていたので、最後まで観てしまうことに。

スティーブン・キングの小説は映画化されると怖くなくなるが、『シャイニング』だけは何とも不気味で嫌な雰囲気が漂っている...と以前、熱烈キング・ファンの友人に言ったら「でも原作と違う」と怒られたわけです。いや、だから映画と小説は別モノと考えたらいいじゃない!

キング自身もキューブリック版に納得していないので、キング版『シャイニング』を制作しており、確かにほぼ原作通りではあるものの、TV映画なのでやたらと長いことはさておき、これなら何も映像で見なくても小説読めばいいではないか、と思わされたのでした。小説は本当におもしろいんですけど、それを忠実に映像化すればいいわけでもなかった。

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そんなわけで、キューブリック版『シャイニング』です。キッチンや廊下に現れる双子も不気味ですが、トイレで淡々と 語るグレディ氏の台詞 "I 'corrected' them, sir" の "corrected" という単語がとても神経に障る。そして、狂気に陥ったジャック・ニコルソンよりも、シェリー・デュヴァル演じる追いつめられた奥さんのほうが怖かったりします。撮影中、デュヴァル自身がかなりキューブリックに追いつめられていたようですから、その精神状態が自然に出ているのでしょうか。

ちなみに、豪雪の中で撮影したのかと思っていたラストの雪のシーンは、スタジオ撮影で、塩と発泡ポリスチレンの人工雪だそうです。さらに霧を出すために油煙を使っていたので、ステディカムで追いかける撮影スタッフは呼吸困難になりそうだった、と本で読みました。

とりとめもない蘊蓄めいたことを書いていますが、要は映画が怖かったのよ...。後味が悪いので、気分直しにはアレを見るしかない。有名なのでご存知の方も多かろう、Robert Ryang氏が制作した「ハートウォーミング・コメディなシャイニング予告編」はコチラ

これは、既存の映画の映像を使って、まったく別のジャンルの映画に見せる予告編をつくるというコンテスト(the Association of Independent Creative Editorsのニューヨーク支部がスポンサー)の受賞作。

ジャックがものすごくいい人に見えるわねー! 気分が一新されたところで、改めて予告編の責任って重大だなと気づかされた次第です。
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Commented by minaco. at 2007-01-24 00:01 x
>「ハートウォーミング・コメディなシャイニング予告編」

観ました~アハハ、ちょっとヤンチャなボクのパパって感じですねえ(笑)。他にもあるかと調べたんですが、「タイタニック続編の予告編」(http://www.thetrailermash.com/titanic-two-the-surface-sequel/)もご覧になりましたでしょうか?よく出来てて笑ひました。
あと、「30秒で解るシャイニング」(http://www.angryalien.com/0504/shiningbunnies.html)も素敵でした。
・・・でも、私もホントは凄く怖かった(泣)。S・キングはスケールの小さいTVモノの方がらしくて好きです。
Commented by rivarisaia at 2007-01-25 00:20
タイタニック続編、「この夏、ジャックが帰ってくる!」のコピーに笑いました。ジャックは凍ってたのか、海底で(笑)!
シャイニングはまさに30秒でまとめられている通りのストーリーですが、なんで怖いんでしょう。どうってことない話のはずなのにー。

キングのTVモノで『ランゴリアーズ』もあまり怖くないはずなのに、「コーンフレークを食べているような音がする」という台詞が嫌で嫌で、しばらくコーンフレークを見るたびに思い出してました。


by rivarisaia | 2007-01-19 23:51 | 映画/洋画 | Comments(2)