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エレクション(黒社會)

あーもうこの邦題イヤー!黒社会でいいじゃないのー。ということで、フィルメックスでも観たけど(コレ)、また観に行きました。ジョニー・トー(杜[王其]峰)監督の『エレクション(黒社會)』です。

ガラ空きだったらどうしようと緊張しましたが、そこそこ人が入っていてちょっと安心する。でももっと混んでてもいいのにな。私は関係者でもなんでもナイんですけど、「1」を観てくれる人が少ないと、肝心の続編が公開されないのよー!!

前回は書かなかったので、あらすじを簡単に。
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香港最大の組織、和連勝会は2年に1度、会長を決める選挙が行われる。今回の候補者は組織に忠実なロク(サイモン・ヤム/任達華)と短気で強引なディー(レオン・カーファイ/梁家輝)。買収工作、報復...と選挙に乗じて混乱が起きるなか、会長だけが手にすることができる「竜頭棍」が、密かに中国本土へと運ばれる。かくして会長の座を巡り、「竜頭棍」の争奪戦が始まった...。


昨日の敵は今日の友。誰が味方で敵なのか混乱した争奪戦も、落ち着いて把握できました。改めて下っ端は大変だよなあ...としみじみする。未見の方には意味不明なことを書くけど、落とされるのも痛いが、シジフォスのように何度も上に運ぶのもイヤだよ...と連れが言っていた。そうです。下っ端はつらいのだ。誰に付くかを見極めないといけないし。権力が欲しくなるのも当然か...。

ちなみに、この映画では派手な銃撃戦は一切ありません。殴る、蹴るの暴力的なシーンはありますが、出てくる武器といえば刀。だからこそリアルな感じがします。アクション映画じゃなくて、ノワール大河ドラマ。

さて、人間の欲望が肥大化すると伝統は失われる。それは昨日エントリした『地獄に堕ちた勇者ども』でもそうでしたし、『黒社会』も同じ。お金よりも義理を大切にする(そんな場面もちゃんとあった)ことで最低限の秩序が保たれていた社会も、時代とともに徐々に崩壊していくのでしょう。

伝統がほころぶ瞬間を描いたのが「黒社会 1」だとすれば、「黒社会 2」では完全に破綻します。やっぱり続編を見せてくれなきゃ物語が完結しないよー。

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17世紀から続く黒社会の伝統を重んじてきた、信頼の厚い幹部のタン(ウォン・ティンラム/王天林)。彼が煎れるお茶は何茶だろう。

ところで、わたくし、この映画のオープニングが大好きだということに気づきました。オープニングで背筋がゾクゾクするのです。音楽がすばらしいせいかもしれません。ああ、サントラ欲しい!

公式サイトはコチラ。予告編も見られますが、クラっとする音楽はこれじゃないのが残念。
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Commented by 森と海 at 2007-01-29 21:45 x
今年は選挙イヤーですから。

金バラ撒いちゃったり、大人しい振りして当選後は豹変する輩がゾロゾロ出てくる今年に相応しい。
Commented by rivarisaia at 2007-01-29 22:30
政治家のやっていることも、ホント大して変わりませんねー。
サイモン・ヤム系の一見温和そうな輩には注意したい。
Commented by 現象 at 2007-01-31 01:01 x
コメント&TB失礼します。
ちょっと物足りないかなぁなんて思ってたら続編があったんですね。
そちらも見たいところではありますが、
人の入りは厳しいように感じました。
公開終了の時期も早まったようで「2」が心配です。
あ、え?破綻するんですか!
ぐむー。
Commented by rivarisaia at 2007-01-31 22:05
現象さん、こんにちは!コメントありがとうございます。
そうなんですよ、物足りないですよね、「1」だけでは。そんなわけで
「2」を公開してほしいのですが、「1」ですら公開終了が早まった様子...。

私が行った時にまあまあ入ってたのはたまたまだったのですね...。ううむ。

あまりネタバレせずに書きますと、「2」は昔からの伝統が失われる代わりに新しく生まれ変わるといった感じなのかなーという印象でした。2本でひとつのような作品に思えるので、ぜひとも続編も公開してほしいのですが、どうなることやら....。ううーん。


by rivarisaia | 2007-01-26 23:47 | 映画/香港・アジア | Comments(4)