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ディパーテッド

Southie(サウジー)と呼ばれるボストンの南地域は、アイルランド系の移民が多い貧しい地区で、80年代終わりまで治安がとても悪かった(今はどうか知らない)。マフィアのボスとしてサウジーに君臨していたのはジェイムス・ホワイティ・バルジャー。目の前で殺人事件があっても、町の人は誰も警察に証言できない。だって、警察にはバルジャーの手先がいて、殺されちゃうかもしれないから。

そんなサウジーの悲惨な状況を描いた実話に、『All Souls』(Michael Patrick MacDonald著)があります。サウジー育ちの著者の自伝で、人間の強さとか希望を感じさせるとてもいい本なので、邦訳が出たらいいのにと思っています。ロン・シェルトンが映画化するって話はどうなったんでしょう。ちなみにバルジャーはFBIの情報提供者だったので、ながらく摘発されなかったが、今はFBIのトップ10指名手配リストに懸賞金付きで名前が載っている。

で、何の話でしたっけ? ああ、そうだ。
マーティン・スコセッシ監督の『ディパーテッド(The Departed)』でしたね。


久々に思いました。観なきゃよかった(怒)と。


ハリウッドに無間道の良さはわかるまいと、まったく期待してなかったのですが、それを差し引いても、何だろう、このチグハグで長ったらしく安っぽい映画は。
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冒頭、スクールバスの映像が映った時に、「ああ、ボストンのForced Busing(市が強制でスクールバス通学させたために大問題が起きた)だ。"All Souls"を思い出すなー」となったわけですが、ジャック・ニコルソンはマフィアのボスというよりも、汚らしいアル中の親父が気が触れたかのような様相を呈していた...。おかげで、主役2人の存在感は薄まってしまった。

ディカプリオに関しては、やっぱりうまいので『Blood Diamond』が楽しみになりましたが、マット・デイモンはヤル気がないのか、悪い物でも食べたのか、はっきりいってヘタくそでした...よね...? ボーン・シリーズの3作目を撮るのかどうか知りませんが、これでは不安です。意外によかったのはマーク・ウォルバーグ。さすがボストン出身、しかも若い頃にストリートでやんちゃくれてただけありました! が、途中から出番が減る。

で、肝心のストーリーですが....

とにかく、もうちょっとマシだと思ってたのに、妙に間延びして長いよ...。

所々挿入される「オリジナルにもありましたね、この場面」というのが、かえってジャマ。そっくりそのままリメイクするか、思い切ってバッサリ変えるかしたほうがいいのに、中途半端です。

マフィアがFBIに通じてて、警察にもスパイがいるんでしょ、それは実際にボストンで起きてたことじゃないですか。だったら、もっと上手に料理できたはずじゃないのか。それともニューヨーク出身のスコセッシには無理な話だったのでしょうか。

もうね、最後の最後でネズミが走ってるのが安い演出と言わずして何と言えばいいのよ...(泣)。これから、無間道のDVD観ます...。
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Commented by KEI at 2007-01-29 01:33 x
やっぱり踏んでしまいましたね、地雷を(笑)
もう少しマシかと思ったんですけどね〜
マーキーマークの役は本人は生き生きしてましたが、映画的には何の意味があったのか不明です。
どうか、後2作作るなんていうネタがガセでありますように…(ていうか、あの終わりでどうやって?)
Commented by rivarisaia at 2007-01-29 19:53
ええ、踏みましたー。すでに地雷を踏まれている皆様のブログに
気の利いたコメントを残そうかと思ったのですが、何を書いてよいものかサッパリ思いつかず、撃沈しました。

マーキーマークですが、ノリノリだ!これは後半大いに活躍してオスカー候補になるのねと期待させておいて、アレだけ...? アレだけのために出てきた役柄?と頭を抱えました。なぜ、オスカー候補なのか。
後2作つくるのは本当に冗談でありますように。
そしてアメリカで評価が高い理由が本当にわかりません...。
by rivarisaia | 2007-01-28 23:57 | 映画/洋画 | Comments(2)