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ぼくとママとおまわりさん

スッキリしない気分を一新するために、衛星放送でやってた心なごむ映画の話でも。

ぼくとママとおまわりさん(Tsatsiki Morsan Och Polisen)』。監督はエラ・レムハーゲン、1999年のスウェーデン映画です。
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タイトルが微妙で一瞬ひるみましたが、微妙な原題をそのまま邦題にしたようなものでした。ツァツィキは主人公の少年の名前です。確かに「ぼくとママとおまわりさん」の話ですが、個人的にはサブタイトルに「パパとタコ」を付け加えたい。

8歳のツァツィキは、ママと二人暮らし。ギリシャで漁師をしているというパパに会うのが夢。ある日、プールで潜水の練習をしている時に知り合ったおまわりさんが、ツァツィキの家の下宿人となる。ツァツィキはママとおまわりさんをくっつけようとするが、ママにはベーシストの彼氏がいて、ちっともうまく行かない。さて、そんなツァツィキがギリシャのパパに会いに行ける日はくるのか?


どうってことのない話ですが、なかなかおもしろい映画。母親がすぐに頭に血がのぼるタイプであるせいか、ツァツィキは8才とは思えないほど妙に大人っぽい。そんな母親も根はまっすぐでいい人なので憎めない。

ツァツィキは父親に会ったことがなく、鏡の脇に「日に焼けた上半身裸の色男が片手にタコを掲げて、ニカッと笑っている写真」を貼付けてしょっちゅう眺めている。その男こそがパパなのであった。

映画自体のトーンが、スウェーデンのカラフルでハッピーな物語というより、冬はすぐに日が落ちるスウェーデン、人生うまくいかないこともあるよね...といったやや暗めの色調なので、「色男の片手にタコ in エーゲ海」という構図だけが異彩を放っています。スウェーデンは曇り空でも、ギリシャには青空が広がっているにちがいない。だからツァツィキは何度も写真を眺めるのでしょう。

しかし、この笑える写真が心温まるエンディングへとつながるので、目を凝らして注目してください。スウェーデンでは数々の映画賞を総なめにし、大ヒットした、というのもわかる気がします。
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by rivarisaia | 2007-01-29 22:28 | 映画/洋画 | Comments(0)