ディー判事シリーズ

さて、私はミステリ小説が好きです。どちらかと言えば海外物が好きですが、ジャンルは...と考えると節操ない気がしてきました。キッパリ断言できるのは、時刻表を駆使する話だけはダメ。単に私が時刻表を読めないからかもしれません。

最近は、そこそこ面白かったけどひっくり返るほどでもなかったというような本しか読んでないせいか、はたまたホームズの再放送とか観ちゃっているせいか、昔の名探偵物の再読ブームが到来中。

で、ディー判事です。作者は日本大使でもあったオランダの外交官で東洋学者のロバート・ファン・ヒューリック(フーリックになっている場合もあり)。

オランダ人が書く中国名探偵小説。名探偵のディー判事こと狄仁傑は唐の時代に実在した名宰相で、そんな彼が県知事(判事を兼任)だった時代にいろいろな事件を解決するという筋書き。元になったのは1890年に刊行された『狄公案』(全64回、著者不明)。


作者はオランダ人とはいえ中国の歴史や文化に精通していた方ですから、トンチンカンなストーリーではありませんので心配無用です。荒唐無稽な唐代の事件も面白いのですが、トリックとか犯人像よりも、ディー判事ワールド自体を楽しむといいかもしれません。ディー判事が食べてるごはんとか、茶館で飲んでるお茶が妙に美味しそうなんだよね。そんなに詳しく説明されているわけではないのに。作者の描く味わい深いイラストもまた必見。

我が家では「Judge Dee」と呼んで、以前ディー判事ブームが起きており、全巻読みたいよねえ、日本語で!と言っていたら、ハヤカワ・ポケットミステリからガンガン出版され出して嬉しい限りです。三省堂から出てた分も続刊してね〜と願うばかり。

『狄公案』につきましては、『中国ミステリー探訪』 井波律子(NHK出版)を参照しました。3世紀〜20世紀までの作品をいくつか取り上げて解説している本で、事件解決のきっかけに幽霊が出てくるとか、夢で謎のお告げがされるとか、こちらもなかなか興味深いです。
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Tracked from 奇想天外 at 2007-04-06 18:15
タイトル : 「千の風になって」って不思議
「千の風になって」って、不思議ですよね。誰が書いたのか、どうやって広がったのかさえ不明。ただ、著名人が言葉を用いたり、ネットなんかで広がったり。著作者がわからないのも、人を引き付ける要因なのかもなと思う。今ではいろんな国の言葉で訳されて、本...... more
Commented by hanamu at 2007-03-13 21:57 x
実は私もミステリーが大大好き!なのですが、このオランダ人が書く中国名探偵小説って非常に興味が沸きます。面白そうですね。
私も『時刻表トリック』的なモノはダメなんです。アリバイモノ系ともいうのでしょうか?

シャーロックもポアロも好きですが、やっぱり『本格モノ』が一番好きです。

でも、最近はスコットランドを舞台にした『リーバス警部』シリーズにはまっています。
Commented by rivarisaia at 2007-03-14 22:21
ディー判事は、大岡裁きのような感じも漂っていて、なかなか面白いです。最近『本格モノ』の復刻もされていて、嬉しい限り。『リーバス警部』シリーズ、今度読んでみますね!

時刻表トリックに関してはもう全然ダメです。分刻みになってくると、何がどうなっているのやら、わからなくなるのは私の性格のせいでしょうか。綿密に計画して電車が遅れたらどうするのか、とも考えたりして。
by rivarisaia | 2007-03-12 21:35 | | Trackback(1) | Comments(2)

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