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ロバと王女

ハッピー フィート』を観に行っておいて何を言うか、という感じなんですが、我が家であまり人気がない映画ジャンルがミュージカルです。ディズニーだろうが、シカゴだろうが、ウェストサイド物語だろうが、とにかく家人に言わせると

  「なんで突然歌い出すのか!」

それはね... ミュージカルだから!としか答えようがないが、この唐突な歌と踊りがダメな人は意外と存在する。

そんな家人ですら「あの映画は良かった」と言ったのが、これ。

ロバと王女(Peau D'Ane)』(1970)監督ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグほか

シャルル・ペローの童話「ろばの皮」が原作なので、あらすじは割愛。わけあってロバの皮を身にまとった王女様のおはなし。

まあ、この王女様であるカトリーヌ・ドヌーヴがかわいいと言いますか、なんだかオーラが出てます。特に私が気に入っているのは、ロバの皮をまとった方のすっとぼけた風体のドヌーヴです。

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ドヌーヴとロバという時点で完成されているような気がしてきました。ケーキづくりの名場面は、歌が頭から離れなくなることうけあい。


「すっとぼけた」というのは映画全体にも漂っている雰囲気で、このトボケた味わいが不思議な魅力を発揮しています。

王様(ジャン・マレー)が座っている猫だか犬だか獅子だかよくわからない白い動物とか、森の中にリラの精(デルフィーヌ・セイリグ)を訪ねに行くと、なぜか隅に電話機が置いてあるとか、草原でごろごろ転がる王子様(ジャック・ペラン)とドヌーヴとか、ラストに飛んでくるモノとか、さじ加減を間違えたら変テコな映画になりそうなのに、すべて許せてしまうのは、何かの魔法でしょうか。

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これは猫なのか、猫じゃないのか、と悩むんですが、本当のところはナニ?


パステル調よりも、ビビッドで濃い色彩が漂うお姫さま物語のほうが好きだけど、この映画はさらに70年代アレンジが効いていて、妖しさバツグン。

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by rivarisaia | 2007-03-22 18:16 | 映画/洋画 | Comments(0)