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幽霊船

昨日は多くの方々がレスリーに想いをはせていたことだろうと思います。もう4月なんて早すぎる。しかも桜散ってるし。と書いてる私は実を言うと桜があんまり好きではないんですけどね。

寝込んでたせいで桜も見てないけど、映画も観てな〜い! 

コクトーの『美女と野獣』を観たのが遠い昔のようだわ。でね、コクトーで思い出したアニメーションの話。

千代紙や切り絵のアニメーションで有名な大藤信郎(おおふじのぶろう)さんという作家(1900-1961)がいます。かつて京橋のフィルムセンターの展示室で『馬具田城(ばぐだじょう)の盗賊』(1926)を観てから、ちょっと気になっていた人でした。

そんな大藤さんの晩年の作品に『くじら』(1953)と『幽霊船』(1956)があります。

両作品ともカラーセロファンをつかった影絵アニメーションで、それぞれ10分程度と短いストーリー。『くじら』は、カンヌ映画祭で短編部門第2位になり「ピカソとコクトーが絶賛した」という作品で、『幽霊船』はベネチア映画祭特別賞を受賞した作品です。

ちょっと前に2本とも観る機会があったのですが、コクトーが絶賛したのはわかる気がします。何と言ったらいいんでしょうか、月並みですけどとても幻想的。特に『幽霊船』はなんとも摩訶不思議な世界で、カラフルな悪夢と言えばいいのでしょうか。あらすじはこんな感じです。

貴族の船が海賊船に襲われる。海賊は女と財宝を奪い、男を皆殺しにした。何年かのち、海賊船はその貴族の幽霊船と巡り合う。そして殺された貴族の亡霊たちに襲われて...


おそらく、現在ではこういうアニメーションはつくれないのではないか、と思ってしまうような完成度の高さ。なかなか目にする機会が少ないのはとても残念。埋もれさせとくのは勿体ないんだけど、何せDVDも出てないんですよね。これらの作品が収録されたアニメーション全集が出てることは出てるが、セット価格25万円...。大学とか図書館向け。

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影絵アニメーションといえば、ドイツのロッテ・ライニガーはDVDが出てますね。でもこれまた、いつも貸し出し中なんだよ。いつになったら観られるのだろうか。
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by rivarisaia | 2007-04-02 21:26 | 映画/日本 | Comments(0)