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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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エリオット・アーウィット写真展

この人の撮る写真というのは、人や犬に向けた眼差しがあたたかいというか、ユーモアがあって絶妙の瞬間をとらえているといいますか...とにかく私は「あんな表情のチェ・ゲバラは見たことないよ」と思うんですが、エリオット・アーウィットです。

エリオット・アーウィット写真展
「パーショナルベスト パーソナルチョイス」
開催期間:2007年4月6日(金)〜5月6日(日) 11:00〜20:00
シャネル銀座ビル4F シャネル・ネクサス・ホール


アーウィット自身が自分で選んだベストショット写真集『PERSONAL BEST』から、著名人が気に入った写真を選ぶ(PERSONAL CHOICE)という写真展。ふだんはあまり縁のない(いや、私は)銀座のシャネルのギャラリーで開催中です。

平日の夕方、早い時間に到着したので、静かにゆったり見ることができました。点数も思ったより多くて、しかも好きな写真もあったので、すっかりいい気分になれましたよ。

エリオット・アーウィット写真展_b0087556_2140257.jpg


驚いたのが展覧会カタログ。120ページのちゃんとしたカタログを1冊無料で配布していた。なんて太っ腹なんだ! 赤、白、黒の三種類から好きな色の表紙のカタログがもらえます。中身は一緒なので欲張らないように。

全然知らなかったけど、ネクサス・ホールでは若手音楽家のコンサート(入場無料、予約制)や写真展などを継続的に開催しているようす。それはやはり文化の国フランスの企業だから? バブル崩壊後に企業メセナが一気に下火になってしまった日本ですが(とはいえ、バブル時の盛り上がりも底が浅い感じで変だったが)、基本的には大企業にはどんどん文化的な貢献をしてほしいと思うので、これからもシャネルを応援したい。他の企業もぜひがんばってください。

エリオット・アーウィットの写真からかけ離れてきたので、ちょこっと感想を。私の好きな写真家にハンガリーの写真家アンドレ・ケルテスがいます。今回、アーウィットとケルテスには何だか通じるものがあるような気がしました。スナップ・ショット的というだけじゃなくて。何だろう。視点でしょうか。
Commented by peque-es at 2007-04-18 23:59
展覧会には余り縁のない人間なんですが、さすがフランスの、さすがシャネル! と思いました。
スペインに居た時加入していたデジタル衛星放送のチューナーで、ヨーロッパだから色んな国のタダの放送が見られたんですが、仏独のジョイントで Arte というテレビ局があるのです。その内容が、日本じゃ多分、お金を払っても見られないだろうなという…文化度の違いをマザマザと感じるものでした。ちょっとマイナーな日本映画などもやってました。
それからこれは有料でしたが、でも日本に比べるとずっと安い音楽専門チャンネルで、ある時バレエの○○賞授賞式というのをやったのです。世界中のダンサーや振付家の間から、その年のベストを選ぶ、映画のアカデミー賞みたいな感じ? で、そのスポンサーがシャネル、そして司会がかのジャンヌ・モロー。若くはない彼女が、しかもがキラキラでもなんでもない、白いブラウスに黒のスカートで、だのに華やか! 素晴らしくシックだった。彼女を選んだシャネルの大人の人選が、すごくかっこよく感じられたのを思い出します。
いつかシャネルの似合う女になりたいもんです。今のところ、口紅くらいしか持ってませんが…(笑)
Commented by もとのじ at 2007-04-19 22:33 x
あ! Fairground Attractionのジャケの人だ!
いかしてますよねえ。
Commented by rivarisaia at 2007-04-20 00:23
ぺけさん、
ほんと、さすがフランスのシャネル!ですよー。シャネルは免税店で買う香水くらいしか縁がないんですけどねー。

スペインの衛星放送の話は興味深いです。いいなあ、そのテレビ局! 番組は音声多重なのかしら、字幕なのかしら。

そういえばフランスの国立の施設も、過去のテレビ・ラジオ番組をアーカイブ化して無料でネットで公開しているようで(コレ→ http://www.ina.fr/archivespourtous/index.php)私はフランス語が読めないので使いこなせないんですが、こちらも便利で楽しそう。さすがフランス!とやっぱり思いました。惜しみなく文化を発信する感じが...。
(個人的にはイタリアにもこういうことをやってもらいたいんですけど、ITは遅れてるから無理かな....)

シャネルは手広くバレエの授賞式のスポンサーにもなっているのですね。ジャンヌ・モローを司会に選ぶあたりにセンスの良さがうかがえますね〜。
Commented by rivarisaia at 2007-04-20 00:25
もとのじさん、
そうそう、この写真はFairground Attractionのジャケでした。「Perfect」が入ってるやつ。なつかしー。
Commented by peque-es at 2007-04-20 20:17
春巻さん、フランスのテレビ番組アーカイブのURL、ありがとうございました。
私もフランス語が分かる訳ではないのですが…
Arte の URL は http://www.arte.tv/fr/70.html です。ドイツ語はありますが、英語版は見当たりませんね…久しぶりに見たら仕様が変ってて、ポッドキャストやブログなんていうメニューができてました。
チャンネル自体はフランス語放送とドイツ語放送の2チャンネルあって、そのどちらも見られたのですが、ドイツ語はまるでチンプンカンブンなので、仏語の方を見てました。海外のドキュメンタリーをやる時など、ナレーションは仏語に吹き替えられて、でも登場人物の会話は字幕付きだったりする。で例えば英語のドキュメンタリーをやってると、耳に入って来る英語の3分の1くらい、字幕のフランス語の3分の1くらい拾えれば、何となく全体の3分の2くらいの「雰囲気」が分かる(笑)。大学で仏語をやったのと、スペイン語とは同じラテン語系なので、書かれたものを見ると分かる部分もあるんです。
日本映画の場合は、最初吹き替えで放送して、暫くすると字幕付きので再放送したりするんです。で仏語字幕付きの日本語版だと、ほぼ完璧に理解できますから!(笑)
Commented by rivarisaia at 2007-04-21 00:34
ArteのURLありがとうございます。ドイツ語は学生の時の必修だったにもかかわらず、自分でもすがすがしいくらいにキレイさっぱり忘れています。みごとに思い出せず、読めない....(笑)。

イタリア語ならまあまあわかるんですけど、同じラテン語系ということで雰囲気つかめるかしら。確かに、ラテン語族は「書かれたものを見ると分かる部分」ってありますよね。

日本映画の吹き替えって観てみたいです。フランス語で話してるところを想像すると楽しい。
by rivarisaia | 2007-04-18 22:05 | 芸術 | Trackback | Comments(6)