写本好きのための:Masterpieces of Illumination

映画『薔薇の名前』でヒャッホー!と心躍ったシーンは写本室のようすだった、という私は、以前こちらで告白した通り、写本好きです。好きなだけで詳しくないけど。前は、ファクシミリ(複製)でいいから欲しいわ〜と書いたのですが、あれは冗談です。シロウトがそんな高いもの買ってどうするよ!

そんなただの写本好きのために存在する大絶賛本がこちら。

Masterpieces of Illumination: The World's Most Beautiful Illuminated Manuscripts from 400 To 1600
Ingo F. Walther, Norbert Wolf 著 Taschen刊
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ハードカバー504ページ、タテ31.8cm×ヨコ25.4cm、厚さにして4cmというデカイ本。あまりの大きさと重さに書見台がほしくなる。普通に開いてたら、いつか背が破壊するんじゃないかしらね。

5世紀から17世紀までの装飾写本が、時祷書や聖書から説話や科学書にいたるまで網羅されてまして、写本1冊ごとに、出版日、国、サイズ、記述言語、制作依頼者、過去の所有者、写本の内容に関する簡単な説明つき。巻末には写本作家のバイオグラフィーのリストまである。それで4,250円ってあり得ない定価だ。

これだけの本をこの定価で出版できるのは、出版社がTaschenだからでしょう。刷り部数がケタ違いだから安くできるんだろうなーという気がいたしますね。写本好きは1冊持っていて損はないとみた。

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中ページはこんな感じ。写本1冊あたりの図版の点数よりも大きさ重視です。カリグラフィーを学んでいる人にも役に立ちそうですね。ラテン語、イタリア語、フランス語はもちろんですが、ヘブライ語やペルシャ語の写本もあります。

もうひとつ注目したいのは、インデックスを除く全ページのノンブル(ページ数)脇に変なキャラクターがいること。 たとえば222ページと350ページはこんなキャラ。
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見開きごとにすべてキャラクターが違うところが泣かせる......。

まだ全部読み終わってないんですけど、読むというよりは辞典のように使っているといったほうが正しいかもしれません。詳しい人だったら内容について深い感想が書けるんだろうけど、私には無理です。とりあえず、便利!とだけは言っておきましょう。
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Commented by まるま at 2007-04-23 22:50 x
 またまたすばらしい本のご紹介、ありがとうございます!

 ノンブル脇のキャラを見るためだけにでも、手に取ってみたいです。説明部分を理解するために、日本語版があればいいのに(あったらごめんなさい)とも思いますが、日本語表記が混ざらないほうが、ノンブル脇のキャラが活きるかしら……と、もうノンブル脇のキャラ(しつこいですね)に心を奪われてしまったワタクシです。
Commented by hana at 2007-04-23 23:25 x
すごい本ですねぇ~。amazonで検索してたらありました!確かにこんなボリュームでこの値段ってちょっとありえないかも…。でも、欲しくなってきました!ど~しよう!
カリグラフィー、好きなんです。

ところで、映画『薔薇の名前』では、あの隠し(?)図書室の蔵書の様子にヒャッホー!でした。あの迷路のような雰囲気がもうサイコーです。
Commented by rivarisaia at 2007-04-25 01:08
>まるまさん
ニッチ狙いの本の紹介が増えてきて、まるで隙間産業のようです。でもさ、ちゃんと読者がいることをアピールしておかないと〜!

日本語版は売れなそうだから出てなさそうですね。でもね、ノンブル脇のキャラを活かすにはやはり日本語の書体は選びますよねえ(とノンブル脇のキャラをイチオシする私)。

ホント、ノンブル脇のキャラがいいですよ〜!
Commented by rivarisaia at 2007-04-25 01:15
>hanaさん
すごいですよね〜。最初は値段を見て躊躇しましたが、ボリュームを見て即amazonに発注しておりました。

カリグラフィーが好きなんですね。だったらいいかもしれませんよ(と、勧めてみる)。

そうでした、そうでした。図書室の蔵書もヒャッホー!でしたね。あそこなら引きこもれるかもしれない。それ以前に迷路に迷って出てこられない、という状況になりそうですが。
by rivarisaia | 2007-04-23 17:40 | | Trackback | Comments(4)

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