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シェルブールの雨傘

ここ最近、東京では毎週水曜に必ず雨が降っているような気がしますが、5月になったら爽やかに晴れるんでしょうか。

雨、雨、雨〜傘くらい華やかな色のものを買おうかしら〜、ということで、
本日は『シェルブールの雨傘(Les Parapluies de Cherbourg)』(1963)、ジャック・ドゥミ監督です。

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傘屋の娘ジュヌヴィエーヴ(カトリーヌ・ドヌーヴ)には自動車修理工の青年ギイ(ニーノ・カステルヌオーヴォ)という恋人がいた。将来、結婚しようと誓う2人だが、そんなある日、ギイに召集令状が届き....


初めて観たのは高校生のとき。スタートから終わりまでずっと歌い通しだということを知らなかったため、仰天したのを覚えています。最初の10分で「いつまで歌うつもり....まさか延々この調子!?」とおののきながらの鑑賞。一緒に観た友人は、「ヒロインに共感できない!」と怒ってましたが、私は共感もなにも、「最後まで〜みんな〜歌っていたね〜」とこちらも歌い出したい気分でいっぱいだった。

それでまあ、つい最近、ミュージカル嫌いの家人に何も言わずにこれを見せて反応を伺ってみた次第です。そんな家人は、案の定「あのさあ...これってこの調子で最後まで歌うの...」と不安げだったが、途中から「ここまで来たら、逆に歌いきって欲しいね!」と割り切っていたようす。

再見すると新たな発見もありまして、まずヒロインへの共感問題についてですが、私としては「若い2人だし、しょーがないわよねえ。ま、結果的に2人ともよかったじゃないの」と余裕をかますことができた。それは、2度目の鑑賞で生まれた余裕か、それとも大人の余裕なのか、どっちだ?

それはさておき。以前、「tototitta!」のminaco.様が「壁紙映画」というジャンルを発見しまして、私の目からウロコが落ちたわけですが(こちらのエントリ参照)、『シェルブールの雨傘』もまさに王道を行く「壁紙映画」だったと再認識。

ピンク、ブルー、紫、緑、縞柄、花柄...と、よりどりみどり。ちょっと抜き出しただけでも、はいこの通り。
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これだけカラフルなのに、雪のラストシーンは白黒モノトーンが基調になっている。そんなところに深い意図を感じますね。

「戦争と恋人たち」というテーマのせいか、ついくらべたくなってしまう『ひまわり』ほど沈んだ気分にならないのも、全体のトーンが華やかなせいでしょうか。

そんなわけで、傘くらいは派手な色にしたほうが気分が晴れるかもしれないなーと考えている今日この頃でした。
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Commented by minaco. at 2007-04-28 01:37 x
私も遠い昔に観ましたが、ずっと後になって「そういやこれ、悲劇だったんだ」と気付きました。そのくらい、悲壮感なしの記憶。カラフルで、お人形さんみたいなドヌーブがまるで浮世離れ(『ロバと王女』と同じ)してて、歌ってばっかりじゃん!の衝撃が強すぎて、ストーリーはさっぱり覚えてないのが凄いです。歌は覚えてるけど。

ああそして、そんな素敵な壁紙映画だったんですね!有難うございました!
ちょうど先頃映画館でやってたのに、見逃した・・・。次の機会に絶対、見直してみます!
Commented by rivarisaia at 2007-04-29 00:12
minaco.さん
再見して、「モノトーンで一応ラストはもの哀しい感じになっているのね」と気づきました。それまでは、あんまり悲劇とは思ってなかった....。
でも、あれくらいはよくあることさ!

浮世離れは壁紙のせいかもしれませんよ。具合が悪くなったドヌーブが休憩する部屋の壁が紫とピンクで、「そんな部屋にいたら、もっと具合が悪くなっちゃうよ〜」と変な部分を心配してしまいましたよ!
by rivarisaia | 2007-04-25 18:12 | 映画/洋画 | Comments(2)