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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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フォトロマンゾ(fotoromanzo)

中華圏とイタリアは似てはいないけど、何か通じるものを感じる私。

と、書くと「どこが?」と聞かれるわけですが、当たり障りない解答としては「かたやローマ帝国、かたや中国四千年、と歴史が深い」とか「とにかく "食” が大事。麺も食べるし」とか、まあその辺りが無難。あとは、家族重視で非常にコネ社会だったり、ちょっとユルイ面があったりするところも通じてるかも.......。

さあそんなわけで、勝手にイタリア強化週間。1回目は、イタリアの雑誌の話でも。

イタリア語学習者はご存知だと思いますが、イタリアには
フォトロマンゾ(fotoromanzo)
なるカテゴリーの雑誌が存在します。フランスやスペインなどでも売ってるのかしら?

直訳すると「写真(foto)+小説(romanzo)」。日本でもたまにありますが、絵の代わりに写真を使ったマンガです。実物を見る前に、私がイタリア人数名から仕入れた情報は以下のような内容であった。


・内容はベタな恋愛モノが多く、読者ターゲットは女性。
・とにかくいっぱい種類が出ている。
・本屋には売ってないので、edicola(新聞や雑誌の売店)で買う。
・しかし自分で買うのは恥ずかしい。
・基本的には買って読むというより、美容院で読む雑誌。


彼らにイタリアで買ってきてとお願いしたが、「恥ずかしいから絶対イヤだ!」と言われてしまい、結局自分で買ってくることに。
地下鉄の売店のおばちゃんに「フォトロマンゾを買いたいんだけど、日本に持って帰るのでストーリーが続いてないやつが欲しい」と聞いたところ、

「私はそんなもの読まないから、よく知らないわね(キッパリ)! 
このへんに置いてあるのが全部そうだけど、読み切りねえ......」


親切なシニョーラと2人して雑誌をあさること数分。結局「あなた、この3冊にしなさいよ」とシニョーラに勧められるがままに購入したのがこちらです。ジャーン。

フォトロマンゾ(fotoromanzo)_b0087556_1974383.jpg

価格は大体1冊2〜3ユーロ。雑誌名が「KISS」っていうのもベタですが、ストーリーの題名も「愛の誘惑」「愛の終着駅」「絆が結ばれるとき」と、かなりベタ。

後日、購入を拒否したイタリア人に「ほんとに買ってきた〜!」と大爆笑されたが、買うのがそんなに恥ずかしい代物なんですか。

では、中身をチラッと見てみましょう。
フォトロマンゾ(fotoromanzo)_b0087556_1975634.jpg

イタリアだから格別におシャレ〜ということもなく、妙なファッションやら激しいインテリアもかいま見ることができます。



「髪の色が濃く、瞳が青い」というのがいわゆる「カッコイイ男性」とされるそうで、登場人物の男性はみな黒髪に青い目。ストーリーは写真から把握できそうですが、読み切りのせいか意外と展開が早くてボー然。特に「愛の終着駅」にいたっては、回想シーンが頻繁に入ってくる上に、唐突なセリフが多すぎて大筋以外はサッパリつかめない有様。

辞書を引きつつ読んでいると「なぜ新聞でも小説でもなく、こんなものを読んでいるのか......」とハッと我に返る瞬間もなきしもあらずですが、イタリア土産のひとつにいかがでしょう。


ああ〜、記念すべき1回目がくだらない内容になってしまった....。次回はもっとマシな話題にしようっと。
Commented by peque-es at 2007-04-27 22:00
スペインでは見かけた覚えがないですが…、
スペインでも人気のあるアルゼンチンの漫画の主人公の一人が、確か FOTONOVELA (直訳すると「写真小説」?)の好きな女の子という設定で…アルゼンチンはイタリア系移民が多いそうで、似たような文化があるんでしょうか?

ちなみにそのアルゼンチンの漫画は、本当の漫画で、チャーリー・ブラウンを凌ぐ面白さ。知的な大人が買っても全然恥ずかしくない漫画だと思ってます!(笑) 私はシリーズ全部の他に、同じ作者の単行本を何冊も持ってますから。
それから逆に、私はスペイン人に頼まれて、日本の少年漫画雑誌を買って行った事があります。読めなくてもいいって言うんで(笑)。
Commented by hana at 2007-04-28 21:28 x
遅くなりましたが、1周年、おめでとうございます♪
こちらにお邪魔するようになってまだ日は浅いですが、これからも「ニッチ的」な話題を期待しています(笑)。

フォトロマンゾって面白そうですね。フムフム。
タイトルだけ読むとちょっとハー○クィン・ロマ○スみたいですね。写真を見ているだけでも楽しそうですね。
Commented by rivarisaia at 2007-04-29 00:17
>ぺけさん、
スペインにはあるかも....とふんでいたんですが、無いのかー。
メキシコあたりで受けそうだよなあ、と密かに思っていたんですが、アルゼンチンは盲点でした。イタリア系移民が多いんだったら、もしかすると似たようなものがあるかもしれないですね。

ところで、アルゼンチンの漫画おもしろそう(私は読めないけど)。イタリアで漫画本屋を見つけたときに、スルーしてしまったのが悔やまれます。なぜマンガを買わなかったのか...と。
Commented by rivarisaia at 2007-04-29 00:25
>hanaさん
ありがとうございます。ニッチでも深けりゃいいんですけど、中途半端に浅くてすみません。皆さんからの深い情報もお待ちしております。

確かに内容もハー○クィン系です。読み切りだと、少ないページ数で起承転結せねばならないせいか、変わり身の早い展開についていけません....。でも、なかなか笑える写真もあって、楽しいですよー。
Commented by peque-es at 2007-04-29 11:35
いや、私の回りで見なかったというだけで、実はあったのかもしれませんが…雑誌のキオスコなどでも見かけた覚えがないんですよね。
FOTONOVELA 的(?)テレ・ドラ(所謂昼メロみたいな感じ?)は、中南米制作(ベネズエラとか)が多くて、スペインでも結構流行ってましたよ。
Commented by cazorla at 2007-04-30 19:08
黒い髪に青い目 ジョントラボルタ?
ハーレクインロマンスみたいなのは スーパーの本売り場でも見かけますが。 ↑テレ・ドラ 人気ですね~ 
Commented by rivarisaia at 2007-04-30 20:07
ぺけさん、
キオスコにないなら、どうもなさそうですよね。昼メロをテレ・ドラって言うんですね〜。しかも中南米....。やっぱり中南米なら市場がありそうですね。
Commented by rivarisaia at 2007-04-30 20:08
cazorlaさん
トラボルタはヤセればイタリアでもいけるかもしれません(笑)。
女性はやっぱり金髪が美人の定番なんですって。
そしてやはりテレ・ドラは人気なんですね〜。
by rivarisaia | 2007-04-27 19:51 | 書籍 | Trackback | Comments(8)