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ロストロポーヴィチ 人生の祭典

逝去のショックから立ち直るべくドキュメンタリーを観に行きました。やっぱり、ロストロはお茶目な人でもあった。金婚式でタンゴもどきを踊るシーン、最高だよ!

ロストロポーヴィチ 人生の祭典』アレクサンドル・ソクーロフ監督
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最初に書いておくと、演奏シーンだけを目当てにするとちょっとツライかもしれない。でも、ロストロポーヴィチと妻でありオペラ歌手のガリーナ・ヴィシネフスカヤの人生を通じて「ロシアなるもの」を感じとることができるドキュメンタリー。

では、あんまり音楽の話はないのかと言うと、そんなことはありません。とても興味深い音楽論も聞けるし、もっともエネルギーに満ちているのが、後半ウィーン・フィルの本番ではなくリハーサルでのロストロポーヴィチの姿と平行して、歌を教えるヴィシネフスカヤの姿が映し出されていくシークエンス。本番よりもむしろリハーサルやレッスンの映像は貴重だわ〜。というか、私が観たかったんだけどね。

音楽家の両親に愛されて育ったロストロポーヴィチと、ロマの血を引く労働者の家庭に生まれて親に見捨てられたヴィシネフスカヤ。お茶目なスラヴァと厳しい表情の「女帝」ガリーナ。まったく正反対の人生を歩みそうな2人だけど、芯の強さが似ています。

特にヴィシネフスカヤの強烈な存在感には圧倒されます。まさに女帝の風格で、国籍を剥奪されたときのロストロは、そんな彼女にずいぶん支えられたことだろうなあと思う。よく考えてみると、激動の人生と言っても、この2人の信念は最初から変わってないんだよね。むしろ変わったのは社会のほうだ。それにしても、「世界市民」のロストロのパスポートすごい! 

パンフレットがソクーロフおよびロストロポーヴィチのインタビュー収録、シナリオ採録と、とても充実してました。

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by rivarisaia | 2007-05-06 23:30 | 映画/洋画 | Comments(0)