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映画で古典文学・失敗編:トロイ

今日は、映画で古典文学を読んだ気になれると思ったら、失敗するよ!という最近の代表作を1本。

  『トロイ(Troy)』監督ウォルフガング・ペーターゼン
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西洋文学の金字塔と言うべきホメロスの叙事詩『イーリアス』と『オデュッセイア』に「インスパイア」された映画。

最初に断っておきますが、映画だから原作と違っていても構わないのです。しかもこの映画はインスパイアだ。インスパイアは要注意。「イーリアス読むのめんどくさいから、これ観て読んだことにしちゃえ!」はキケンです。

必要にせまられて、ざざざっと読んだことがあるだけの私。しかも読んだのが大昔。記憶はおぼろげになっていた。そんな状態で観たがために、

  「こんな話でしたっけ......?」

と混乱して遠くを見つめるハメに。

10年におよぶトロイア戦争を短くしたのは、時間の都合もあるから仕方ない。「神々の話」をバッサリ切って、「人間の話」にしたのも新たな解釈としてアリかもしれない。しかし、そうするとかなりバカバカしい話になってしまうのね(笑) もうちょっと頑張れた気もしますが。

  パリス(オーランド・ブルーム)がヘタレなのは別にいいけど、
  ヘタレにしても度がすぎる、とか
  生きてギリシアに帰るはずの人が殺されてしまったー!  とか

は、まだいいとして(いいのか?)、ア、アキレウス(ブラッド・ピット)は、

   あんな人じゃなーーーい!!

とだけ書いておきます。

唯一、光を放っていたのは、ヘクトル(エリック・バナ)でした。衣装とか戦闘シーンは悪くないんですけどねえ....。ハリウッドの歴史大作って、どうしてこう中途半端になっちゃうんだろ。私が期待しすぎてるのかしら。
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Commented by sei at 2007-05-19 07:25 x
見事なまでにブラピの肉体美を観るためだけの映画でしたね。。そのためにあれほどのカネをつっこむなんて!  おっそろしー。
Commented by rivarisaia at 2007-05-20 01:13
>seiさん
肉体美だけはアキレウス。でも、行動がアキレウスではなかったような...。
脚本が悪いんだワ。

戦闘シーンは気合い入ってる!という大作映画が多いですよねー。そこに気合い入れすぎて、気が抜けちゃうんですかね。
Commented by hana at 2007-05-20 12:38 x
偶然ですが、最近知り合いから里中満知子著『ギリシャ神話』を借りて読んでいる最中です。丁度昨日はトロイの木馬編を読んでました。
パリスのヘタレは確かにすごい。オーランド・ブルームが演じているとは!似合ってそうですね(笑)。
今、頭は古代ギリシャへ飛んでいる最中なんですが、この映画はしばらく観ないでいた方が良さそうですね。
Commented by rivarisaia at 2007-05-21 20:02
hanaさん、
神々の思惑があればこそ、パリスのヘタレっぷりもまだ許せますが、
神々の思惑なしでそれを見せられると、相当なヘタレです。
お前のせいで何人死んでると思ってるんじゃ〜!と言いたい(笑)。

衣装とかセットはいいですよ。あとヘクトルVSアキレウスの一騎打ちもいいです(その前のアキレウスがヘクトルを呼び出すシーンが笑えるが)。でもなんか、こう微妙な後味が残るのはなんででしょうね.....。
by rivarisaia | 2007-05-18 21:39 | 映画/洋画 | Comments(4)