ラテン語(『Wheelock's Latin』)

「忙しい」を連呼していたら、いろいろな人から心配されてしまった。ホントすいません。心は亡くしてませんからね! しかも今「忙しい」理由は、仕事のせいだけじゃないんです。

そこで、ついに告白しようと思う。

じつは、今年からラテン語を習っているのだった。

「なぜまた、そんな死語を.....」とまわりに驚かれたり、学生時代に履修済みの方々からは「あら〜大変だよねえ...」と同情を買ったりしています。特に高校でラテン語必修のイタリア人たちは、「理系はね、ラテン語しかやらないけど、文系は古典ギリシャ語も必修だったの。ギリシャ語がないだけマシ!」とか「古典ギリシャ語は最悪だった...。ついでにやってみればいいよ、ギリシャ語!」(いや、なぜそこで勧める?)などと言っていた。なぐさめてくれているのだろうか。

なぜ、今さらラテン語かというと、

・ラテン語を知っておくと、イタリア語の語彙が広がりそう(ついでに英語も)
・ときたま仕事で扱う英語の文書に、ラテン語の格言が出てくることがあり、
 そんなとき便利かも(しかし、非常に稀なケース)
・美術品に出てくるキャプション的な文言とか、大好きな写本の文章とか、
 読めたら楽しいかも! (これ重要)

というほんの軽〜い気持ちだったのに、まさかこんなに大変とは.......。

さらに告白すると、何年も前、「やる気さえあれば独学で学べるはず!」(←甘い!)と、アメリカの大学でも使用されているラテン語のテキストを買った。ところが、概説を読んで「ラテン語は、名詞にも動詞にも膨大な変化がある」と知ったところで私のやる気は萎え、ずっと放置していた。

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それがこの『Wheelock's Latin』(と目覚まし要員の白花油)。ええ、今ようやくやってますとも。


怠け者は、嫌でもやらざるを得ない環境に追い込まれなきゃやらないよね、ということで自分を追い込んでみたのだった。

しかし。

会話や作文はなく、ひたすら昔の人が書いた文章を訳すのみなのだが、宿題が大変なのである。しかも難解なパズルのよう。「この文章の主語はどれ?」「この形容詞はどの名詞にかかっているわけ?」と延々と悩むはめに。おまけに最近では、イタリア語でもこれまた難解な宿題がドサリと出て、「こんな言い回し、辞書に載ってないんだけど......」と頭を抱える状態に。

土日にやればいいんだけどさ、土日に勉強する気になんてなれないじゃないですか。日曜の夜は、小学生の8月31日みたいな気分ですよ。まったく手をつけてないラテン語とイタリア語のプリントの山を前に、ボー然、みたいな。

仕事もあるし、1日でサササッと片付けられる量じゃないのね!(泣)

やっぱり土日は遊びたい。そんなわけで、このギリギリ人間のわたくしが、平日は毎晩のように、小1時間ほど辞書を引く生活を送っているわけです。とても考えられない事態です。これで仕事が佳境だったりすると、夜中に半泣きで辞書引くはめになる。先日なんて、「宿題やってない!」とあせる夢まで見た。

肝心のイタリア語の語彙は広がるどころか、むしろイタリア語のおかげでラテン語に何とかついていけてる有様だ。

でも、時間に余裕さえあれば解読作業はけっこう楽しいし、試験がないのも救い。あの言葉の語源はラテン語か!とか、あの製品名はラテン語だったのね〜!という変な発見があるのもおもしろい。ただ、学生時代に必修だったらと思うと、冷や汗が出ます。

さあ、どうなるんですかねー。いつ挫折するんでしょうねー。ついでにラテン語カテゴリーとかつくってみたけど、どうなるかしらねー。
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Commented by hana at 2007-07-14 22:40 x
こんばんは!
ラテン語を勉強中とはさすがですね~!
イタリア語を知っているのだから、すんなり入っていけそうと素人は考えてしまうのですが、大変そうですね。
動詞にさらに名詞まで変化があると、「きぃ~!」って爆発しちゃいそうです、私の場合。
かつてロシア語を諸事情(?)でほんの少しだけ勉強したことがあったのですが、ロシア語も動詞に名詞に変化が盛り沢山!みたいな言語でした。

そう考えると、英語って本当にシンプルな言語ですよね。
Commented by とも at 2007-07-14 23:18 x
ラテン語!?
なにが難しいのか想像もできないんだけど、
すごく難しいんですよね?
「ラテン語日常会話」みたいなものも存在するのでしょうか。

「やあ!メアリー!」「こんにちわ!ボブ!」

みたいな・・・?そういう次元ではないんですかね・・・
Commented by ゆずきり at 2007-07-15 16:40 x
チャレンジャーですね、ラテン語とは。ネイティヴスピーカー、ってのもいないわけでしょう?
私もこどものころはラテン語にちょっとあこがれてました。その理由はアーサー・ランサムの「女海賊の島」という本。大英帝国時代のイギリスのこどもたちが、難破して暗黒的(に描かれている)中国にたどりつくんですが、そこで、「ケンブリッジに留学したことのある」女海賊のもと、ラテン語の勉強をさせられるんです。こどもたちは当然非常にイヤそうだったんですけどね、とらわれの身なのでご機嫌とりのため勉強するの。
この本、いかにも帝国主義的目線にあふれてるんですけど、中華好きならちょっとおもしろいかも。こどもの一人が、飼っている鳥を通して、いわば「敵」方の鳥好きおじいさんと交流する話とかあるんですよ。
Commented by rivarisaia at 2007-07-15 23:34
>hanaさん
こんばんは! イタリア語やってなかったら、挫折してたかも....と思うときがあります。名詞の変化が、本当にかんべんしてほしい気持ち。

ロシア語も変化するんですね〜。しかもアルファベットというか文字自体が違うじゃないですか。その時点で、私なら脱落かもしれません。

英語は本当にシンプルですよね。でも、「曖昧すぎて逆にわからない!」という人もいるみたい。細かく変化する方が論理的だそうですよ。そうなのか.....。
Commented by rivarisaia at 2007-07-15 23:37
>ともさん
ええ、すごく難しいんです....。日常会話の本も出ていることは出ています。
図書館で借りてみたけど、そんなレベルには到達してないことが発覚し、チラ見して返却しました。
Commented by rivarisaia at 2007-07-15 23:40
>ゆずきりさん
ここ数年間で最もチャレンジングな出来事かもしれない。
ネイティヴスピーカーもいないですものねえ。ヴァチカンで一応公用語だけど。
私もとらわれの身で、女海賊から習ったら、もっと必死になって勉強するかもしれない〜。「女海賊の島」をさっそく図書館でかりて、イメージトレーニングに役立ててみます(笑)
鳥好きおじいさんと交流っていうのがいいですね。
Commented by peque-es at 2007-07-16 13:18
昨夜この記事を拝見し、コメントは明日にしよう…っと帰ってしまったら、その後又記事が増えてる! 春巻さん、書くの早いのね。

実は私、大学の教養課程でラテン語取ったのですよ。何を又物好きなって感じだったけど、当時関心のあった仏文学の天才たち(?)の履歴を見ると、みんな一様に「リセでラテン語の首席」とか書いてあって(笑)、どういう学問なのか、何となく興味を持ってたんですよね。
当時出ていた唯一の教科書はアテネ・フランセので、教えるのは哲学の教授。でも一年の前半で、テストには教科書の練習問題、しかも先生が「ここからここまで」と言った範囲しか出ないと分かり、以後は専ら、真面目に授業に出てた同級生にノート丸写しさせて貰って…(笑)
でも最初の頃は一応ちょっとは勉強したのよ。ロサ、ロサ、ロサ、ロサールム、ロシス、ロシス…あれ? 違ったかな(笑)
Commented by rivarisaia at 2007-07-16 22:32
>ぺけさん
映画の感想と違い、何も考えずにイキオイで書いてます(笑)

そして、おお!ラテン語履修者がここに! 
誰かが「ヨーロッパではラテン語は教養です」と言っていて、
では、私もその教養の切れ端でも....と考えてみたものの〜という感じ。
ロサ、ロサ、ロサム、ロサエ.....いちばん簡単な変化ですら、いまだ表を見ないと言えないけど、覚えないと話にならないですよね........。ああ。

なんかね、試験すら無いものの、宿題を忘れると針のむしろのような空気が流れるので、必死です。でも、基本的に怠け者なので、そのくらい厳しくされたほうがいいのかも.....。
Commented by peque-es at 2007-07-17 18:59
>ロサ、ロサ、ロサム、ロサエ…

そうだったか(笑)…なんせ古~い記憶なもんで(汗)
でもドミヌス、ドミネ…ってのは合ってない? いや、子供の頃読んだ「クオバディス」の少年少女版(?)の最後で、「クオ・バディス・ドミネ」、主よ、何処へ行きたもう…っていうのが頭に残ってて、そうか、あのドミネは呼格(だっけ?)だったのか!と思った記憶があるのです。
Commented by rivarisaia at 2007-07-17 20:18
ドミヌス、ドミネ...は合ってます!
あ、複数形は
ロサエ、ロサエ、ロサース、ロサールム、ロシス、ロシスでした。惜しい!

呼格なんて、もうね、呼びかけ用の変化があることに、驚きでしたよ。
固有名詞も変化するのか〜みたいな気分。
戯れに猫の名前とか変化させてみたりしています(笑)
Commented by fontanka at 2009-10-02 23:57 x
「ラテン語」というカテゴリにふと覗いてみたら、ディープな世界だったのですね。友人の夫:哲学の先生で、ラテン語を解する人はいるのですが。

確かにイタリアで、道を聞いたら、左を指して、「シニスター」と行っていたので、(身振りで分かったのですが)、確かラテン語で左(ミステリで引用されていた→ミステリではラテン語の引用多いですね)だったはずと夫に言って、ラテン語が分かるふりをしてみました。(ちなみにミッション系出身なので、ラテン語の聖歌は歌えます)

私はアンティークジュエリーが好きなのですが、ラテン語とか彫ってあって、解読を友人夫にたのんだりしました。(イタリア語と大変似ていると教わりましたが) ラテン語が分かれば、アンティークの世界も広がるんだと思いましたです。 
Commented by rivarisaia at 2009-10-03 21:52
>fontankaさん

あああ! 「ラテン語カテゴリ」は、そろそろ何か記事を書くべきじゃないのか?と思いつつ、眠らせておりましたよ! そのうち新しい記事でも追加できるよう、のんびりがんばります。

Sinisterはイタリア語もラテン語も左です。イタリア語とラテン語は似ている単語があるので、習ってるときはけっこう助かりました。ラテン語の聖歌が歌えれば、なんとなく雰囲気で意味がわかる単語もありますよねー。

ミステリや欧米の人の書く文書にはラテン語の引用が多いので、習って損はなかったです。むしろ小ネタで役立つことも多いので、おすすめです。アンティークジュエリーでもきっと役立つと思いますので、いかがでしょう。ぜひラテン語の世界へ(と誘ってみる)。
Commented by sakurahime at 2012-01-09 09:31 x
こんにちは☆はじめまして。

映画の日記からラテン語の記事を見つけまして、書き込みしてます。

私も今、ラテン語してますー。学部時代にもやったのですが、全く身についておらず、某アテネで訓練中。もー、ひぃひぃです(:^^)全ての文章が、トマスになってしまえ!と思いたくなります。何時になったら、アウグスが読めるようになるのだろうか。

あ、希語はおやりにならないのですか?希語も是非☆(まだまだスラスラと読めないのに、誘ってみる(笑))
Commented by rivarisaia at 2012-01-09 16:28
> sakurahimeさん、こんにちは!

あ、私も某アテネに行ってました。先生は、裏の顔がコンバス奏者の方でしょうか(あの先生大好きだったんですよ)。今は独習中ですが、独習となると甘えが出てしまい、まったく進みません。今年は、今年こそはもうちょっとがんばって、ラテン語カテゴリの記事を書くよ…がんばるよ…。

そして希語…(遠い目)。「希語よりマシだからがんばれ」と言われている私に、希語…。あ、でもちょっと興味がありますので、い、いずれチラっと教科書見てみたい(と自分に追い込みをかけてみる)。
Commented by sakurahime at 2012-01-09 18:11 x
返信ありがとうございます☆ コンバス奏者?!(小倉先生そうなのかしら・・・もしそうだとしたら、私も大好きデス(笑))

独習にすると、確かに甘えてしまいますよね。私も追い込みをかけなきゃ。
Commented by rivarisaia at 2012-01-11 14:49
>sakurahimeさん、

そうそう、小倉先生です! 先生はお元気でしょうか。ほんとに大好きな先生でしたー。自転車でアテネに通勤されてた姿が忘れられません。ああ、こんな不勉強中じゃ先生が嘆くにちがいないわ。今年はがんばります…。
Commented by sakurahime at 2012-01-14 18:11 x
お元気デス☆そうそう、自転車で颯爽と・・・☆なかなか素敵&大好きな先生です(^^)
中級の講座も持たれたらよいのに、初級しか講座をなさらないようで・・・私もがんばります・・・。不勉強だと、先生からのアイロニカルなツッコミが想定出来てしまう・・・(笑)
Commented by rivarisaia at 2012-01-15 19:22
先生あいかわらず、自転車通勤で元気なんだ! わーい!
残念なことに中級講座を教えていらっしゃらないんですよね。中級も私は小倉先生で習いたかったなー。

先生からのアイロニカルなツッコミは、かなり身に覚えがある私ですよ。。。ははは。
by rivarisaia | 2007-07-14 16:10 | ラテン語・イタリア語 | Trackback | Comments(18)

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