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獄門島(ごくもんじま)総集編

金田一ときたらやっぱり石坂浩二が思い浮かびますが、こちらは片岡千恵蔵版。

獄門島(ごくもんじま)総集編』松田定次監督

スーツにソフト帽の金田一です。え、ボサボサ頭とセルの袴と下駄は? と一瞬思いますが、映画のテーマが「因習にとらわれた封建社会 VS 戦後の民主主義」なので、正義と真実の使徒....じゃなかった、民主主義の使徒、を表すためのスーツ姿だと思われます。

そうは言っても、千恵蔵・金田一がポケットからいきなりピストルを出し、ズギューン!と廊下の蛇を打ち抜いた場面には度肝を抜かれました。あれ? この映画は多羅尾伴内だったけ? おまけにギャング団との銃撃戦まであるんですけど? 本当に金田一?

スーツ姿のダンディ金田一が新鮮だったというのもありますが、いろんな意味で非常におもしろかったです。もともと2部に分かれてたものを総集編としてまとめたせいでしょうか、場面の切り替えが妙に唐突でせわしないったらない。磯川警部(大友柳太朗)が早口すぎて何を言ってるのか聞き取れない。さらに俳句もなければ釣鐘もない。何をどう推理しているのかよくわからない。ないないづくしのまま、猛スピードで展開していくので、だんだん可笑しくなってきました。

笑いをこらえつつ観ていたら、ラスト近く、金田一の謎解き独壇場でとどめを刺される。多くは語りませんが、

アハハハハハ! アハハハハハハ! アハハハハハハハハハ!

と突然くるったように笑いながら屋敷内を駆け回る千恵蔵・金田一。
一体どうしちゃったのか。もはや私も一緒になって笑うしかなかったですよ.....。

さて、最後に私はひとつ記しておかなければならぬことがあります。

以前、多羅尾伴内シリーズのエントリで、
どう変装しても千恵蔵の顔の大きさは隠しようがないですから、悪党は騙されても私たちにはバレバレです。

と書きました。しかし、

千恵蔵が、金田一と嘉右衛門の二役だったなんてまったく気づきませんでした.....。
こればっかりは、ちょっと不覚でした。

(追記:二役である、とオープニングのクレジットにも堂々と出てました。見逃した〜)
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Commented by まるま at 2007-07-26 08:52 x
千恵蔵さんと柳太朗さんで、ないないづくしとは。石坂さんの金田一さんしか観たことがないので、期待大です!
Commented by rivarisaia at 2007-07-26 19:01
>まるまさん、

ひえー。あまり期待しないほうがよいかも! まあ、笑えますけどねー。

横溝ファンは噴飯モノかもしれないなあ、などと一瞬思いました。それにしても、柳太朗さんは何を話しているのかサッパリ聞き取れなかったですよ。
by rivarisaia | 2007-07-25 17:27 | 映画/日本 | Comments(2)