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三本指の男

金田一「千恵蔵」耕助、2本目。千恵蔵の金田一シリーズの第1弾になります。原作は『本陣殺人事件』ですが、オチはこれでいいのか、本当に!?

三本指の男』松田定次監督(1947)

旧家・一柳家に輿入れすることになった久保家の姪に謎の三本指の男から脅迫状が送られてくる。そして婚礼の晩、密室となった離れで殺人事件が。久保家に招かれていた金田一は推理を開始する。


またもや「古きものと新しきもの」という台詞がありまして、「封建制度に対抗する民主主義の使徒」金田一は、シリーズ通してのテーマとみた。スーツ姿も見慣れてきましたよ!

まず、見どころは、姪の友人である白木静子を原節子が演じているところ。コメディ映画のような丸眼鏡の節子さんがかわいいです。ちなみに静子は『獄門島』では金田一の助手であり、喜多川千鶴が演じてました。

なぜか「亀」を連れた金田一と静子が汽車の中で出会う、というのが映画のオープニング。荷物棚のカバンから亀が落ちてきてびっくりする静子。千恵蔵・金田一はなにゆえ亀なんかカバンに入れてるのよ.......。

結婚式に招かれたのかと思っていましたが、金田一も静子も式には列席してませんでした。式は親族のみの参加だったのでしょうか。「今ごろお式ですわねえ」などと語りあう2人。静子の丸眼鏡が気に入らないらしく、取ったほうがいいとすすめる金田一。

「眼鏡があなたの魅力を殺しているからですよ」
「耕助さん、態度や言葉つきに女性の反感をそそるようなところがございましてよ」

何だろうね、このほんわかムード。まるでロマンス映画のようですわよ。

さて、千恵蔵・金田一ですが、事件のためにやってきた磯川警部(宮口精二)に会うなり、静子のことを「僕の助手」と紹介してました。なんだか「金田一と静子のなれそめ」みたいな展開です。

ろくな推理もないまま、あれよあれよと言う間に謎解き独壇場に突入。これまた多くは語りませんが、ここで信じられない発言をする金田一。それは.....それはアリなのか、おい!!!!とおそらく多くの人が突っ込んだであろう。そんなことなら未然に事件が防げたような気もするが、どうなんですか。

あっけにとられる私を置き去りに、さっさと汽車に乗って立ち去る金田一と静子。

「眼鏡はどうしました?」
「あなたは取れっておっしゃったわ」

見つめ合う2人〜ラララ〜ラララ〜  

—完—

ミステリーを観たのか、ラブコメを観たのかよくわからないまま映画が終わってしまった。あらゆる点で意表を突かれた映画でした。
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by rivarisaia | 2007-07-26 19:20 | 映画/日本 | Comments(0)