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見たもの読んだものについての電子雑記帳


by 春巻まやや
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夕凪の街 桜の国

今日は8月6日で、映画版も現在公開中なので、こちらのマンガを。映画はまだ観てないんですけども、原作がすばらしいので観るのかどうかはナゾ。


夕凪の街 桜の国』こうの史代 双葉社

100ページたらずのマンガなので、私がどうこう書くのを読むよりも、未読の人はまず読んでみることをおすすめしますが、生々しく悲惨な描写も、くどくどした説明もなく、頭ごなしに反戦を訴えるでもなく、今までとは違った視点から描くヒロシマの話。正直に書くと、1回目に読んだときは「ふーん」という感じだったのに、読み返したときにうわーと迫って来るものが。無駄なコマなんてまったく無い気がします。過去の悲惨な出来事ではなく、現代の私たちにも続く出来事。

それにしても「後ろめたい気持ち」は、戦後の日本全体が今にいたるまでずっと抱えてきた気持ちじゃないのか。そこにきちんと向き合ってこなかったことが問題なのではないか。防衛相の「しょうがない」発言をみてもつくづくそう思う。
by rivarisaia | 2007-08-06 23:58 | 書籍 | Trackback | Comments(0)