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タイペイ・ストーリー

しんみりとしたとてもいい話だったのに、鑑賞中はちょっと微妙な気分に陥ってしまいました......。責任は私にある。

タイペイ・ストーリー(青梅竹馬)』監督エドワード・ヤン(楊徳昌)

野球少年としての過去の栄光から脱却できない侯孝賢と、前に進んでいこうとする女主人公の蔡琴。2人の歯車が少しずつ狂っていき、溝がじわじわと広がっていくけど、どうすることもできない。今なら、わかるわ〜としみじみ言えるんですが、すみません、ちょっと落ち着いて鑑賞できませんでした。

80年代を過ごしてきた私は、あの時代を思い出すと「うわあああ」と頭を抱えたくなるような気分になります。なんであんなにダサい時代だったんだ! 

また、私は村上春樹の小説の主人公「僕」に「うわあああ」と頭を抱えたくなるような気分になります。なんであんなに優柔不断で自分勝手君なんだ! 

この映画に『恐怖分子』よりもさらに80年代色を濃く感じたのは、ファッションとかインテリアとかディスコの描写のせいかもしれません。「うわああああ」と頭を抱えたくなるような気分になったうえに、男性の主役を演じた侯孝賢を、村上春樹に似ている......とふと思ってしまったことが、私にとって致命的。

私の脳内でハルキの「僕」がト書きを読み上げて邪魔をするの。夜のイルミネーションの中をバイクで疾走するという、台詞のない美しいシーンですら、脳内で「ハルキな僕」のナレーションが聞こえる。おい、そのシーンに「僕」は登場してないだろう!

しかし、今思い返してみると、いい映画だったよなあ。脳内で邪魔さえ入らなければ。ちょっと不覚でした。
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Commented by sei at 2007-10-31 03:24 x
あははは。夜中に大爆笑。ハルキと姉貴はソリがあわないと思ってましたよ(爆)!!
Commented by rivarisaia at 2007-10-31 13:25
ハルキの小説はほとんど全部読んでるくせに、ほとんどすべての「僕」が
イヤ!みたい(笑) じゃあ読むなよ、自分......。

Commented by 朝夕 at 2007-10-31 18:59 x
80年代が恥ずかしい時代というのは同感ですが、大丈夫。
70年代が青春だった人も90年代が青春だった人も同じように「うわああああ」と思っているはずです。
時代というより、若い頃の自分に「うわああああ」てな気分になるのかも。(笑)
ハルキの主人公は私もよく「おいおい」となりますが、なぜか脇役にすごく好きな人とか印象深い人がいるんだよねえ。しかもおもしろく読むんだけど終わると何も残ってないというとても不思議な小説だ。
Commented by rivarisaia at 2007-10-31 22:13
80年代はもう、はっちゃけてた自分に「うわあああ」ですよ(苦笑)
60〜70年代が青春だったら同様に「うわあああ」になってると思いますが、なぜか50年代が青春だったら自慢かも(偏見)。

ハルキは脇役とか設定がいいのかもしれないですねえ。
すらすら読めて、読後は風のようにどこかに消えていく小説。
いつかノーベル賞取るのだろうか。
by rivarisaia | 2007-10-29 20:49 | 映画/香港・アジア | Comments(4)