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映画でクラシック3:マスター・アンド・コマンダー

本日は、チェロとバイオリン二重奏がテーマ。
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マスター・アンド・コマンダー(Master and Commander: The Far Side of the World)』 監督ピーター・ウィアー

日本ではターゲットを間違えた宣伝が問題になった映画ですね。私も被害者みたいなもんですよ! 「窮地に立つ英国軍が一人の艦長のもとへ送り込んだのはまだ幼い少年たちであった」「さようなら、母さん」......って、全然違う映画じゃないか! オイ!!

公開時、そんなしみったれた映画なんて観たくないとスルーした私は、後から友人・朝夕さんに

「全然違います。パトリック・オブライアンの海洋小説が原作の、血湧き肉踊る海洋ドンパチ男映画です。海と男しか出てきませんから!」

と言われて、WOWOWで観ました。「ちくしょう、劇場で観たかった〜!」と心中が荒れ狂う大海原になった記憶がございます。ハリウッドには、これこそパート2を制作してほしい。


で、本題に戻りますと、ラッセル・クロウ演じるオーブリー艦長がバイオリン、ポール・ベタニー演じるドクター・マチュリンがチェロを弾く設定です。帆船ときたらやっぱり弦楽器だよね!(←そうか?)

ラストで2人が楽しげに演奏するんですけど、バイオリニンはともかく、ポール・ベタニーがひょいとチェロをギターのように抱えて弾く姿に、ノックアウトされました。
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ひえーかっこいい〜! そんなふうにチェロ弾く人初めて見たYO!

私はこの映画で初めて知りましたが、最高にすばらしい名曲! じつは五重奏なんですが。

ボッケリーニ作曲
小弦楽五重奏曲ハ長調op.30第6番
La Musica Notturna Delle Strade Di Madrid(マドリードの夜警隊の行進)』から「Chanteurs des rue-Passacaille (街頭歌手たちのパッサカリア)」


この曲は、映画のおかげでかなり人気が出たらしく、海外のクラシック・フォーラムでも「あの曲の楽譜はどこで手に入るのか?」「誰か二重奏用の譜面おこして!」と盛り上がっていました。あんな楽しげに演奏されたら、そりゃみんな弾きたくなるよね!
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チェロをギターのように抱えて弾く、というのはボッケリーニの指示(2楽章の「乞食たちのメヌエット」)。ボッケリーニはチェリストだったので、要求が厳しいというか、この五重奏の別の部分では「チェロはファゴットのような音で」という指示もあるらしい。

同じ曲のバージョン違いや編曲をいくつも入手してしまった私。パッサカリアは、「Los Manolos」という名称になってることもあります。

メモ
・どんな曲か知りたい人は、YouTubeにステキな映像が!(La Musica Notturna Delle Strade Di Madrid No. 6、で検索してみてください)ギター奏法シーンもちらっと映るよ。ああ、すてき〜! ビバ、帆船! ビバ、弦楽器! 
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Commented by とも at 2007-11-09 14:29 x
大海原をいく帆船〜素敵〜!男のロマンって感じだなあ。
海洋冒険小説ってわくわくしますね。
やっぱり青池保子の影響も大きいのでしょうが。。。

で、いつになったらチェロを聞かせてくれるのでしょうか。
楽しみにしてます★
Commented by まるま at 2007-11-09 18:09 x
わたしもこの映画、春巻さまと同じ理由で、劇場では観ていませんでした。きーっ。すーてーきーな映像のご紹介もありがとうございます。「DVD絶対観るぞリスト」に載せました。
Commented by rivarisaia at 2007-11-10 22:53
>ともさん、
青池先生で海洋冒険、『エル・アルコン〜』とか『七つの海〜』とか....。
あ、だから海洋冒険物って、すんなり熱くなれるのかしらね!

えーっと、帆船の上で弾いてさしあげたいです。
魔の音色として、大海原に轟かせて嵐を呼ぶ女、ダメ?
Commented by rivarisaia at 2007-11-10 22:57
>まるまさん、
広告のターゲットが違ってますよね! 「泣き」よりも「血湧き肉踊る」を求めている人も多いんだってことを、配給会社もわかってほしいワ。

帆船生活のディテールもなかなかよくて、おかげで私、しばらく帆船フリークになっていました。ぜひ観てくださいませ!
by rivarisaia | 2007-11-09 01:39 | 映画/洋画 | Comments(4)