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潜水服は蝶の夢を見る

「まばたき」と「はばたく」は似てる。何度もまばたきをして、蝶のように羽ばたいた人の物語。人間の想像力はどこまでも羽ばたいて飛んでいけるよね。

潜水服は蝶の夢を見る(Le Scaphandre et le Papillon)
 ジュリアン・シュナーベル監督

b0087556_19561649.jpgコラージュのような美しい映画。レントゲン写真を使ったタイトルバックにもグッときたけど、冒頭から、カメラが主人公の目になっている点が、うまいなあと思いました。身体が動かず意思の疎通もならずという主人公ジャン=ドミニク(マチュー・アマルリック)のもどかしさを、多少ではあるけど観ている私たちも共有することができるから。縫うなー!TV消すなー!視界から外れるなー!と私もジャン=ドミニクと一緒に叫んでました。そして、いわゆる "泣ける感動作" ではないところが好きです。「こんなことになるなら、あのときああすればよかった」という主人公の後悔や、マックス・フォン・シドー演じる父親が電話をかけるシーンなど、胸がつまるような哀しさもあるいっぽうで、思わず笑ってしまうようなユーモアにもあふれていました。原作を読んでいないけど、実際のジャン=ドミニクもユーモアのある人だったんじゃないかしら。それにしても、彼のまばたきを1冊の本にまとめあげた編集者もすごいよね。

話が横にそれますが、マチュー・アマルリックは『ミュンヘン』以来、気になる俳優マイベスト10にランクインしており、『マリー・アントワネット』でも私にとって最大の見どころはアマルリックでした。『キングス&クイーン』もすばらしかったけど(感想書いてない...)、今回もよかったよ。マイ・ベスト10にキープ決定。
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Commented by makrele at 2008-02-19 04:05 x
こんにちは~。
この映画観にいかれましたかー。
多分この映画はこちらではまだ上映されていなくて(定かではない・・・)、
是非観たいなぁ。と思っているんです。
原作は・・・どうなんでしょうか?
Commented by rivarisaia at 2008-02-19 13:27
こんにちは〜!映画祭楽しまれましたかー? いいなあ。
この映画はよかったです。ドイツでも早く上映されるといいですね。
原作はまだ読んでないんですが、映画の余韻が薄まった頃に読んでみようかしら。ドイツでは本は出ているのかしら。

by rivarisaia | 2008-02-09 22:43 | 映画/洋画 | Comments(2)