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譜めくりの女

フランス映画祭、タイトルに興味が湧いてこの映画を観に行きました。ピアニストの成功の鍵を握る「譜めくり」をめぐるサスペンス。また「譜めくり」とはずいぶんニッチな部分に目をつけたね〜。

譜めくりの女(La Tourneuse de Pages)』ドゥニ・デルクール監督

b0087556_19303750.jpg美しい調べにのった静かな映画で、全体的にはサラリとしている復讐譚。派手でもドロドロな内容でもないですが、なんだか怖い.....。オープニングからきれいな旋律をバックに不穏な空気が流れてました。

冒頭、少女時代の「譜めくりの女」が、ピアノの試験を受ける場面がすでに怖い。調子よく弾けてニヤッとするところ、その後あることが起きて空洞のような目つきになるところ、無言で涙を流すところ、「アナタ、何かやらかしますよね?」という気持ちで私は心中穏やかでいられませなんだ。

そう、この「何かやらかすんじゃないのか」という不安は始終つきまとい、そもそも笑わないこの女はいったい何を考えているのか、という理解不能なものに対するうっすらした恐怖感が常に漂う映画。

ピアニストと譜めくりの女が初めて2人でピアノの前に座ったとき、ぞぞぞ.....と寒気がしました。演奏会の場面なんて緊張しちゃったよ。自分が弾くわけでもないのにさー!しかも映画の中の演奏会なのにさー!

デルクール監督はヴィオラ奏者であり、国立音楽院の教授だそうで、なるほどだから譜めくりがテーマなのね。また彼は京都に半年間滞在していたそうで、ティーチインでは「日本の能から "間" を学んだ」とおっしゃっていて、復讐の物語というアイデアも日本の古典文学から得たと語っていました。なんとなくわかる気がする。

日本での公開が決まっていて、今年のGW公開です。

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by rivarisaia | 2008-03-21 17:17 | 映画/洋画 | Comments(0)