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王妃マルゴ

『黄金甲』を観てふとこの映画を思い出しました。王家の陰謀、豪華絢爛、侍女軍団、毒薬、近親相姦、大虐殺、死体の片付け......ってキーワードが似ているだけで、物語的には何の共通点もナイわけですが。

b0087556_19173581.jpg王妃マルゴ(La Reine Margot)』パトリス・シェロー監督

何度も書いてますが、私はメディチ家好きなので、メディチ家からフランス王家に嫁がれた母后カトリーヌ(マルゴの母)に注目したい映画です。イザベル・アジャーニのマルゴも妖艶でいい感じですが、ヴィルナ・リージがカトリーヌを怪演! 小柄で決して美人じゃないけど冷酷無慈悲な女傑というイメージにピッタリ。どこか弱々しいシャルル9世(マルゴの兄)もイメージ通りです。

本作では、毒を盛られるのはお后さま・カトリーヌではなく、逆にお后が毒を盛って盛って盛りまくります(ちょっと大ゲサですが)。息子シャルル9世にも盛ってましたよね。シャルル9世は血の汗をかいてましたが、あれは一体何の毒なんでしょうか。

実際のカトリーヌは、あんなに毒を盛ったりはしてないと思います(たぶん)。「イタリア商人の娘がフランス王妃になるなんて!」というネガティブな発想から、「そんな素性の女は毒薬を使うに決まってますわよ。だって怪しい予言者兼医師のノストラダムスとも仲良しなんですってよ、奥さま!」ということで定着したのではないかと想像。

夫アンリ2世には長年の愛人がいて、宮廷内では蔑まされてと、かわいそうな面も多々あるカトリーヌ。一方でフランス文化やフランス料理にかなり貢献した人でもあるのに、悪女として語られるケースがほとんどなのは、彼女がサン・バルテルミの虐殺の首謀者だからです。

この映画でも、圧巻なのはサン・バルテルミの虐殺シーンです。

町中だけでなく、宮廷内でも人間狩りが行われ、廊下や中庭が阿鼻叫喚の図だったらしいと、いくつかの本にも書いてあるんですが、どんな状況なのか想像つかなかったんですよね。だって宮廷内なのに、そんなカオスな状況ってアリ?と思ってましたが、映画ではかなりカオスでした...。夏だしねえ、死体の片付け大変だったろうなあ。某映画のように人海戦術で一瞬のうちに処理するというわけにはいかないものね。
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Commented by 綾川 at 2012-10-06 16:38 x
フランス文化と料理に貢献したのは、マルゴの夫アンリ4世の後妻のほうじゃありませんでしたっけ?同じメディチ家出身の。
Commented by rivarisaia at 2012-10-06 17:46
綾川さん、こんにちは。
ジェラートやらカトラリーなどなどはカトリーヌがイタリアから持参したみたいですよ。というのを、前にフランス料理に関する本で読んだのですが、本のタイトルを失念してしまいました。アンリ4世の後妻も引き続き貢献してる気がします。
by rivarisaia | 2008-04-21 20:40 | 映画/洋画 | Comments(2)