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害虫退治としてのエイリアン

今日は寒い東京ですが、ジロ・デ・イタリアも始まったことですし、じき梅雨が来て、夏がやって来ますね。このブログでも繰り返し「夏といえば昆虫採集」と書いていますが、私は昆虫が(ある種を除いて)かなり好きです。昆虫は自然の造形美である、と思ってますが、家人は幼少の頃より昆虫が嫌いで、昆虫採集もあまりやらなかったと語っており、男子はあまねく虫を集めるものという私のステレオタイプな思い込みを一掃しました。

昆虫の話するにはまだ季節が早いじゃないの?という感がありますが、ちょっと前に話題になったYOMIURI ONLINEに出ていたニュースを思い出してしまいまして。そのうちリンク切れになりそうなので、記事を抜粋引用します。

若い男から110番、出てみれば「ゴキブリが気持ち悪い」

害虫駆除の依頼、恋愛相談……。警察に舞い込む様々な電話に、首をかしげたくなるような内容が目立つようになった。

 地域住民と向き合う警察にとって、モラルに欠ける要求でも無視するのは困難。非常識な通報に追われることで、警察力の低下を招くのではないかと危惧(きぐ)する声も出ている。

「ゴキブリが家の中に出てきて、気持ちが悪い」

 昨年夏、大阪府内の警察署に、若い男性から電話がかかってきた。対応した署員は「自分で駆除できるはず」と考え、この依頼を1度は断った。

 しばらくして再び同じ男性から「本当に困っている。来てくれ」。最寄りの交番にいた50歳代の男性警部補が男性宅を訪ねると、おびえた目つきでゴキブリを見つめる若いカップルが待っていた。警部補はゴキブリを駆除し、死骸(しがい)をビニール袋に入れて持ち帰った。

 この警察署の副署長は「市民が助けを求めてきた以上、むげに断ることはできないと判断したが、ゴキブリの処理は警察の本来の業務ではない」と語る。〜以下略〜 (2008年5月6日03時03分 読売新聞)


日本の警察も大変ですね......。確かに昆虫好きの私といえども、上記の「ゴ」で始まる甲虫は心底嫌いです。敵はそんな私の気持ちを知ってか知らずか、物陰から急に躍り出て私を驚愕させたり、屋外から飛来して人の身体に着地して威嚇したり、と挑発的な態度を取るのが常です。ああ、いやだ。

私自身も何度も死闘を繰り広げた経験がありますので、上記の男性の「気持ちが悪い」という発言は理解できます。でも警察を呼ぶとはどういうことなのか! 私ですら一人で立ち向かってるんだ、お前も自分で戦わんかい!と喝を入れたい。そんな彼におすすめの映画が、言わずとしれた名作、こちらです。

エイリアン(ALIEN)』リドリー・スコット監督

b0087556_19112396.jpgあらすじは説明するまでもありませんね。先日ケーブルTVで放映されたのを鑑賞している時に、宇宙船内に隠れているエイリアンをびくびくしながら探している乗組員の姿に、「あ、何かこれに近い体験したことある」と妙な既視感を覚えました。じーっと物陰に潜んでいる黒い体のエイリアン。突然音もなくダクトの後ろから姿を現すエイリアン。蒸気を浴びてじたばた暴れるエイリアン。そういや去年の夏、うちにも出ましたよ、もっと小型だけどね!

そう考えて、改めて観てみますと、リプリーにものすごく共感できますね。この映画。そこだ、やっちまえ、リプリー!みたいな。わかるわ〜。

b0087556_19125712.jpgエイリアンに比べたら、黒い甲虫ごときが何だ。フェイスハガーに幼体を産みつけられることもなければ、チェストバスターに体を食い破られることもないし、ましてや短期間に巨大化しないし、体液だって酸じゃない。そう思えば、甲虫も大したことないな! あの程度で腰が引けてたら、真の死闘を繰り広げたリプリーに怒られちゃいますよ。何せ映画のキャッチコピーは「In Space, No One Can Hear You Scream. (宇宙では、あなたの悲鳴は誰にも聞こえない)」。呼んだって誰も助けに来てくれないんだぞー。マザーコンピュータにすら裏切られるんだぞ。よし、私もリプリーを見習って、この夏は彼らに強く立ち向かうことにするわ!

さて、害虫駆除映画として『エイリアン』を観てしまったせいか、立て続けに『エイリアン2』を観る気分になれませんでした。何せパート2は「This time it's war.(今度は戦争だ)」。1匹いれば30匹はいる、というセオリー通りと言うべきなのか、次は大群が襲ってくるのみならず、敵は卵まで産んでいる、ひいい。

1の方が名作だと思いますが、2も面白いので感想も書いとこう思います。そのうち。

ところで、『エイリアン』のタイトルバックってすごくカッコイイと思ってたら、デザインは Saul Bass なんですね! 知らなかったわー。

おまけ
タイトルバックはコチラ。ソウル・バスはタイトルバックの神様のような人です。
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Commented by minaco. at 2008-05-12 00:46 x
こんばんは。ゴ(ryに限らず、虫全般(とゆうか、羽があるものが)苦手ですが
>エイリアンに比べたら、黒い甲虫ごときが何だ。
と言われると何か説得力ありますね!力強いお言葉!とはいえ、実家では体長5cmのが出るんですけど(泣)しかし警察に電話するという発想はなかった…近頃はご近所付き合いがなくてそれぞれが隔絶してるせいかしら。
これもソウル・バスだったんですよねーカッコいい。これまで凄く影響受けてきました(実はフォントを真似てたりして)。それからエイリアンといえば、ナゼか猫の印象が強いです。
Commented by rivarisaia at 2008-05-14 00:26
力強く、ほとんど自分に対して言い聞かせてみました!だって、本当にアレ嫌いなんだものー。動きからして嫌だ(泣)

だからと言って、警察に電話するというのはどうなの、これは...。しかも男性かよ、なら男らしく戦えよ!と激しくいきり立ち、日本の未来を憂いました(←大げさ)。

カッコイイと思ったら、ソウル・バスらしいですよ。クレジットはされてないらしいんですけど、バスの作品リストに載ってました。ソウル・バスの手がけたオープニング集DVDがあったら欲しいなあ。

エイリアンの猫、始終ムッとした顔していてかわいい。なんで宇宙船に猫を乗せてたんだろう....。愛玩用ですかね?
Commented by minaco. at 2008-05-14 00:49 x
>ソウル・バスの手がけたオープニング集DVD
是非是非欲しいですね!あと『007』のタイトルバック集もあればいいのに。
一応、こちらのサイトとかでまとめて観られますね。http://www.saulbass.tv/
サイトもまんまなデザインで素敵。
そういえば、彼の家には殺虫剤くらいなかったんでしょうか。
Commented by rivarisaia at 2008-05-16 01:09
ああ、『007』のタイトルバック集もいいですねー!
欲しい。。。上のサイトのデザインが思いっきり「バス風味」でうわ〜と思いました。ほんと、ステキ。

ソウル・バスが監督したという映画『フェイズ IV/戦慄!昆虫パニック』を一度見てみたいです。一体どんな出来なんだろう。ビデオ屋で探してみようかな。

>殺虫剤

まか不思議なのは、例の虫は、警察が来るまでの間にどっかに逃げ込んじゃったりしなかったのでしょうか。どういう状況なのかよくわからない〜。
by rivarisaia | 2008-05-11 19:18 | 映画/洋画 | Comments(4)