みんなの世界
2008年 05月 15日
先日、TVのニュースの話をちらりと書きましたが、今に始まったことでもないし不快なので深く触れるのはやめますけど、日本の報道番組には静かに、しかしふつふつと怒りすら覚える今日このごろ。
さて、本棚を片付けていて、子どものころから持っている絵本が目についたので、久しぶりに見てみると、なかなか良い本でした。
『みんなの世界』マンロー・リーフ文・絵
光吉夏弥訳 岩波書店
政治や税金などの話をわかりやすく盛り込みつつ、社会について考える、子ども向けの道徳絵本。わたしたちの世界はまだまだいいとは言えないので、大人になったらみんなでいい世界をつくりましょう、という言葉で本文は終わるんですが、巻末10ページは、「こまった人たち」のリストになっていて、「こんな人たちとは、いっしょに"みんなの世界"を きずいていくことはできません」とバッサリ言い切られてます。
どんな人が「こまった人たち」なのかというと、どろぼう、うそつき、がきだいしょう、よくばりや、なまけもの、なんでもイヤないやいやさん、のんきや、遊ぶこと以外何もする気のないフワフワさん、だれのいうことにもさんせいしない子、きかんぼうのがんこやの計10人。
だれのいうことにもさんせいしない子の説明はこんな調子。
我が身を振り返り反省しつつ、その一方で、批判はすれど建設的な意見を述べないTVのキャスターなんてつくづくこれに当てはまるなあとも思う。そして、こういう人は、
だそうですよ。『みんなの世界』は手厳しい! おかげで溜飲は下がりましたが、私も気をつけよう。
さて、本棚を片付けていて、子どものころから持っている絵本が目についたので、久しぶりに見てみると、なかなか良い本でした。
『みんなの世界』マンロー・リーフ文・絵
光吉夏弥訳 岩波書店
政治や税金などの話をわかりやすく盛り込みつつ、社会について考える、子ども向けの道徳絵本。わたしたちの世界はまだまだいいとは言えないので、大人になったらみんなでいい世界をつくりましょう、という言葉で本文は終わるんですが、巻末10ページは、「こまった人たち」のリストになっていて、「こんな人たちとは、いっしょに"みんなの世界"を きずいていくことはできません」とバッサリ言い切られてます。
どんな人が「こまった人たち」なのかというと、どろぼう、うそつき、がきだいしょう、よくばりや、なまけもの、なんでもイヤないやいやさん、のんきや、遊ぶこと以外何もする気のないフワフワさん、だれのいうことにもさんせいしない子、きかんぼうのがんこやの計10人。
だれのいうことにもさんせいしない子の説明はこんな調子。
「だめだよ、そんな やりかたは、まちがってるよ」とは いいますけれど、では、どうやれば いいかという かんがえは、まるきり ありません。
我が身を振り返り反省しつつ、その一方で、批判はすれど建設的な意見を述べないTVのキャスターなんてつくづくこれに当てはまるなあとも思う。そして、こういう人は、
ただ、ほかのひとの じゃまに なるだけで、ちっとも やくには たちません。
だそうですよ。『みんなの世界』は手厳しい! おかげで溜飲は下がりましたが、私も気をつけよう。
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まるま
at 2008-05-16 06:58
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この絵本、素晴らしいですよね。おとなにも(おとなにこそ?)読んでもらいたい一冊です。「こまった人たち」の描き分けも素晴らしい。わたしひとりで、なまけもの、のんきや、フワフワさんを担当していると確信することも多々あり、反省です……。
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rivarisaia at 2008-05-18 00:21
文章が多いですが、いいこと言ってるよなあ、と我が身を反省いたしました。私もなまけものでのんきやでフワフワさんには、身に覚えがあり、うわあ!大人なのにすいません!という気分になりましたよ。トホホ。
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AS
at 2017-08-26 11:25
x
この本、成人してから読んでみると、内容には全く共感出来ません。「“みんな”で決めた決まりには従え」と書いてあるだけ。自由と自由がぶつかった時にはどう解決するかが述べられていない。全体主義の押し付けです。
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rivarisaia at 2017-08-26 18:18
そうでしょうか。自由というのは誰もが好き勝手なことができるのではなく、世の中には他人の自由を侵害しないためのルールがもうけられている、という話がベースであって、全体主義とはまたちょっと違うのではないでしょうか。
しかし「自由と自由がぶつかった時にはどう解決するかが述べられていない」という点はなるほどそうかもしれないと思いました。これはケースバイケースで、解決策もひとつじゃないし、難しいテーマですね。出版年も古い本なので、今の時代とは少しあわない箇所もあるかもしれません。
私自身は、巻末の困った人たちに当てはまる部分が自分にもあることを指摘されてる感じがして、いまだにそこがちょっと堪えます。
しかし「自由と自由がぶつかった時にはどう解決するかが述べられていない」という点はなるほどそうかもしれないと思いました。これはケースバイケースで、解決策もひとつじゃないし、難しいテーマですね。出版年も古い本なので、今の時代とは少しあわない箇所もあるかもしれません。
私自身は、巻末の困った人たちに当てはまる部分が自分にもあることを指摘されてる感じがして、いまだにそこがちょっと堪えます。
by rivarisaia
| 2008-05-15 23:58
| 本
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Comments(4)