ミスト

見えないものは怖いし、わからないものは怖い。そしてやっぱりいちばん怖いのは人間ですよね。そうだと思ってましたけどね!

b0087556_0144333.jpgミスト(The Mist)』フランク・ダラボン監督

興行成績はさておき、Tomatoでの評価が思ったより高かったので絶対観ると決めてから、情報をシャットアウトしてまして、ラストが衝撃云々という宣伝になってたとは知らなんだ。確かにパ〜ッとしたい人には不向きだし、賛否両論でしょうが、私はアリだと思います。

モンスターが恐ろしいかどうかは別に問題じゃないモンスター映画。恐怖にかられて暴走していく人間の心理が恐ろしい。いやもう、霧に囲まれたスーパーマーケット店内のドラマはすばらしかったですね。自分に当てはまる人物が一人は見つかりそうです。あまり考えたくありませんが。

そして、イカレたキリスト教原理主義者を演じたマーシャ・ゲイ・ハーデンがすごい。あれはハマっているという域を超えていました。いるね、ああいう人.....。

何にせよ、途中でほとんどの人がスカッとしたであろうシーン。私も心の中で喝采しましたが、そこがダラボンの思うツボだったのかもしれません。ほーら、結局さあ、極限状態だと自分と意見を異にする人は排除したくなっちゃうでしょ、そんなあんたも映画の中の人たちと同じだよね!とダラボンの声がする〜。ちくしょー!

そしてまた、希望に満ちた映画『ショーシャンク〜』の監督でもあるダラボンが、「あれ? 今回もテーマは希望なんですが?」と言っている気もしてきました。裏を返すとそうかもしれませんよ。最後にちらりと登場する人を思うと、恐怖心とか周囲の雑音に一切支配されない純粋な真の希望こそ大切、ということなんでしょうか?

「霧」は現代社会のメタファーであり、五里霧中なこの社会で、人間は、頑なに他人の話を聞かなかったり、人の言うことを曲解したり、弱みにつけこんだり、良かれと思って裏目に出たり、理性を失ったり、狂信的になったりするけど、いかなる時も真の希望を忘れずにね!(by ダラボン)ってことなのですかー?

ここまで深読みさせる、本作恐るべし。いや、深読みすれば少しは気分も晴れるんじゃないかと思ったまでなんですけどね.....。

余談ですが、エンドクレジットでデル・トロの名前を目にしましたが、虫のアドバイスでも受けたのでしょうか。ダラボンはヘルボーイのファンらしいし、仲良さそうだな。

「ミスト」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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Tracked from samuraiの気になる映画 at 2008-11-28 11:38
タイトル : 「ミスト」-DVD観賞-
 劇場で観たかったんだけど、スルーになっちゃった一本「ミスト」をやっとこさ観ました。うちの貴重な常連さんの方々は早々に劇場で観賞してエントリーも上げてらっしゃるので、いまさら感がありますが、ちょこっと書きます。  キング通の方々の評判はいま一つの様ですが、けっこう引き込まれて、集中して観ちゃいましたね。映画としては完成度高し、さすがフランク・ダラボン監督とひとまず賞賛を送っておきますぞ。(笑)    CGの昆虫大戦争に関して新鮮味が無く、失笑ものの部分もありました。  しかし、なんと言...... more
Commented by samurai-kyousuke at 2008-11-28 11:42
こんにちわ。トラックバック頂きました。
噂には聞いておりましたが、記憶に残るエンディングでしたね。
好き嫌いはあると思いますけど、さすがダラボン監督です。
Commented by rivarisaia at 2008-11-30 18:15
こんにちは!
いまになってみれば、お父さんを責められないよなー、けっこうギリギリまでがんばったよ、と思えます。

「だから、希望を持ち続けるのって、ものすご〜くエネルギーのいることなんだよッ!」とダラボンの声がする〜。
by rivarisaia | 2008-05-22 00:39 | 映画/洋画 | Trackback(1) | Comments(2)

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