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裸足のクンフーファイター(赤脚小子)

リメイクと聞くと一瞬不安がよぎる、というのが最近の映画に対する私の心情ですが、「張徹の映画をトーさんがリメイクする」という流れは、とっても正しい感じがいたしますね。絶対に期待は裏切られないという安心感がある。

ということで香港レジェンドにて。

裸足のクンフーファイター(赤脚小子)』監督:杜[王其]峰(ジョニー・トー)

オリジナルである張徹の『洪拳小子』が諸事情により観られなかったのが非常に残念。張徹といえば五毒の皆さんが出ていた『殘缺』も観られなかった....。まあ、DVD買うからいいか......。

どうやら私は張徹の映画がけっこう好きみたいで、「えーそんなのアリ?!」という流血悲劇的展開が何度起ころうとも、あ、監督は張徹か、のひとことですべてが納得できる。なんですか、この思考回路は。自分でもわけがわかりません。

本作のあらすじを1文で書くと、「無学の貧乏青年(アーロン・クォック/郭富城)が、女主人(マギー・チャン/張曼玉)の経営する染布工場にやってくるが、ライバル工場&町の実力者との争いに巻き込まれてしまう」という悲劇です。

基本的に私は、映画や小説に登場する「悪気はないのに周囲に不幸を呼ぶという人」に対してヤキモキしてしまう性分なので、アーロンに対しては「かわいそうだけど、落とし前をつけなくてはならないのが、江湖に生きる者の宿命......フッ」という気分。でもアーロン、若いし仕方ないわね。

しかし、狄龍は気の毒だったよ! それでも最後まで決して逃げないアンタは相変わらず侠だね(涙)。反対に、少しは狄龍を見習えよと言いたいのはヘタレ役人(張兆輝)、アンタだよ! 何ですか、その傍観者的な態度。ちょっとは手助けしてくれたっていいじゃん、あんまりだ。おかげでこんな流血悲劇が......。

そう、流血悲劇は、張徹だけじゃなくてトーさんもお手のものでしたね。

ただ、張徹にはなくてトーさんにはあるものについても、今回認識いたしました。

それはマギー・チャンにもけっこうスポットが当たっていて、狄龍としっとりしたロマンスがあったこと〜。マギー衣装もステキだったし、とてもキレイだったワ。ええ、張徹にはしっとりロマンスはない(多分)という気がいたします(あると言えばあるのかもしれないけど、何かが違う気がしてならないのよ)。
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Commented by ゆずきり at 2008-07-08 09:12 x
マギーの存在が確かに一番の違いかも。
トーさんのは、マギー、ティ・ロン、アーロン、3人が主役ですよね。その構成バランスがすごくよくできてると思う。でも最終的にマギーの存在が大きい。
張徹のは、あくまでフー・シェンにスポットが当たっていて、ロマンスもあるけどそれはあくまで、サイドストーリー、かな。それによって何かが大きく動くわけではなかったと思います。
フー・シェンはしかし、すばらしいですね。力強くて、明るく、こんな人がいたんだ!と今さらカンドウです。
Commented by rivarisaia at 2008-07-11 00:31
張徹にとってロマンスなんて刺身のツマみたいなものですもんね〜。でも、それでこそ張徹。いっそ無理に女を出さなくてもいいわよ、華麗に死んでいく男子だけ描いてくれれば〜!と毎度思います。

傅聲は飛び抜けて好きというわけではないんですが、二枚目と見せかけて実はおどけた感じの三枚目なところがイイです! 若くして亡くなったのが惜しまれますよね.....。
by rivarisaia | 2008-07-08 01:57 | 映画/香港・アジア | Comments(2)