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吉原炎上:峰子による峰子のための

ここ数日。広島死闘篇について何か書こうとしてたんですけど、千葉真一の凶暴ぶりばかり思い出してしまい(あとは「何の肉買うてきたんじゃー」の場面)、もう1回観なくては…としみじみ思いました。

そういう映画ありますよねえ。全体を思い出そうとしても、強烈な印象を放つキャラのことばかりが脳裏に焼き付いちゃってるの。たとえば、これ。

吉原炎上』監督:五社英雄

名取裕子が主役なのに、あーなんか名取は花魁道中やってましたね程度にしか思い出せない。吉原炎上と聞くと反射的に、病にかかって赤い布団部屋に押し込められた西川峰子が半狂乱になって「噛んでぇ〜!ここ噛んでええええ!」と叫ぶシーンが頭に浮かぶんですけど、怖いよ、峰子!

往来で自殺する藤真利子も恐ろしかったけど、峰子の体当たり演技と言いますか、狂いっぷりが凄まじく、ある意味ホラー。本当は自分がナンバーワンなのに、後からのしあがってきた名取裕子にその座を奪われ、嫉妬に苦しみ、あげく病に冒され没落していく花魁の悲哀もわかるんですけど、でも見てるほうはドン引き。

しかしながら、本作のせいで私の中には妙な基準ができてしまい、TVや映画などで花魁が出てくると「吉原炎上にくらべるとドロドロ加減が足りない。マイナス20ポイント」とか「吉原炎上はもっと身体はってた。マイナス30ポイント」「峰子にくらべたらまだまだだな」などと、いまだについ比較してしまう。ナゼ?

この映画を初めて見たのはTVでしたが、深夜じゃなくて日曜洋画劇場のような普通の夜の時間帯。いまにして思えば、夕食も食べ終わり、お茶でも飲みながら家族で団らんという場で見る映画としてはちょっとどうかなあという気がいたしますね…。お茶の間に響きわたる「噛んでええええ!」の叫び。

翌日学校に行ったら、クラス中で峰子のモノマネが流行っていたことを鑑みても、かなりの数のお茶の間に強烈な印象を与えたとみた。さすが峰子!

それにしても、朝っぱらからこんなエントリをあげてる自分もどうかなあという気がしてきました。

今日もいい1日になりますように!
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Commented by minaco. at 2008-09-04 01:35 x
ありましたありました、峰子。
>モノマネが流行っていた
>日曜洋画劇場のような普通の夜の時間
そうでした。私もまったく同じようにして目撃してしまいました。お茶の間に峰子は毒ですけど、昔はある意味おおらかだったのですねえ。

広島死闘篇も楽しみです。今夜「資金源強奪」を録画しましたよん。文太といえば、「太陽を盗んだ男」での刑事文太の台詞、「ローリング・ストーンズは来ん!!!!」が強烈にこびりついてます…。
Commented by rivarisaia at 2008-09-04 17:44
峰子、怖すぎるよ〜。
そして、minaco.さんも同じようにお茶の間目撃者だったんですね! ほんとに昔はおおらかな時代でございました。峰子以外もかなりキワどい描写が山盛りですもんねえ、この映画。
広島死闘篇はもう一度じっくり見なくてはなりません。「太陽を盗んだ男」の文太とジュリーの屋上バトルも脳裏に焼き付きシーンかも…。
資金源強奪、ヴィスコンティ特集に集中してて録画し忘れた…。
by rivarisaia | 2008-09-03 08:48 | 映画/日本 | Comments(2)