The Book of Kells (DVD-ROM):ケルズの書

ちょっと前に、ダブリンに出張に行った父親に、「ダブリンか…じゃ『ケルズの書』見ないと!ついでに何か関連グッズでも買ってきてー」と言ってみたところ、土産に『ケルズの書』がやってきた。といってもDVD-ROMですが、これすばらしいですよ!

アイルランドの国宝『ケルズの書 (The Book of Kelks)』は、8世紀に製作された聖書の写本で、これでもかというほどの描き込みで有名なケルト文様で豪華に飾られた1冊。ダブリンのトリニティ・カレッジ所蔵です。

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DVD-ROMは1枚。Windowsはもちろん、Mac OS 9とOS Xにも対応。

QucikTimeで映像が見られるんですけども、メニューは以下のようになっています。

About The Book:装飾や使用しているインクの種類など、本全体についての説明や所蔵先であるトリニティ・カレッジの説明。あと関連地図(もともとケルズの書はスコットランドのアイオナで制作が始まり、その後ヴァイキングの襲撃などもあって、アイルランドのケルズに移されて完成した。そのあたりの地理を説明してくれる)。
Themes:ケルト文様や、描かれたシンボル(動物、人物、飾り文字など)の説明。
Featured Pages:代表的な有名ページの説明。
The book:写本全ページの複写画像


説明も簡潔で、さらに特徴的な画像を、動物であれば種類別といった具合に分類してピックアップしてるので、わかりやすいつくりになってます。特筆すべきはメニュー最後の「The book」のコーナー。

1ページから339ページまで、全ページ見られるんですよ!
「見開きで見る」を選択すると画面はこんな感じ。
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下の方の横線がページ数になっているので、カーソルで矢印を動かせば好きなページに移動可能。さらにページの見たい部分を拡大することもできます。

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ちなみに、これが最後の339ページの右上を拡大した画面。ページの破れた部分を補修してありますね。

全ページ入ってるのに、DVD1枚だから場所を取らないっていうところがいいです。
書籍の体裁だと、ファクシミリ版にでもしない限り全ページを複製するわけにもいかないし、選んで抜粋しても分厚いビジュアル書になってしまって重いくてかさばるし…。

このDVDですが、ネットでも販売してました。日本からも注文できるみたい。興味のある人はコチラです。

『ケルズの書』、じっくり見ると動物や天使の絵柄がかなりおもしろい。いくつか絵を写しちゃったよ。
たとえば、こんなの↓
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文字をくわえてます。文字部分は装飾が入り組んでるので写生不可能でした。
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Commented by ゆずきり at 2008-10-14 17:53 x
アイルランドネタにはとびつく私。さっそくとびつきました。
世の中には便利なものがあるのですねえ。
昔の人にとっては、文字と絵は同じくらいの重要さを持つ表現方法だったんでしょうねえ。
こういう絵というか本を描いた人の、日頃のスケッチとか下書きとか見てみたい。
古い建築の修復中に落書きがみつかったりしますけどね。
Commented by rivarisaia at 2008-10-15 08:19
アイルランドネタに興味がおありなんですね!

これは便利ですよねえ。ほかの写本でもこういうのをどんどん出してほしい!絵の構成や配置する場所はどうやって決めたんだろう。個人の裁量なのかしら。下書き見てみたいですねー。たまーに、色を塗ってない未完成の下絵が残っていることもあるみたいですけど。日頃のスケッチブックみたいなものはどこかに残ってないのかしら。

そういえば、8世紀のアイルランドの修道士が自分の飼い猫パンガーバン(Pangur Ban)のことを詠んだ詩というのが残ってて、それもなかなか微笑ましいです。
(英訳がココに→http://www.sky-net.org.uk/canals/pangurban/name/)
by rivarisaia | 2008-10-14 14:24 | | Trackback | Comments(2)

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