Eeeee Eee Eeee(イー・イー・イー):シュールな物語シリーズ1

ここ最近、現実逃避したいせいなのか、なんだか理由はよくわかんないのですが、シュールな小説ばっかり読んでいて、気が変になりそうな私です。おかげで夜に見る夢でもとんでもなくナンセンスな事態が展開されて、毎日、朝っぱらからやや疲れ気味。

映画の感想も書きかけのものがたまってるんですが、それは後回しにして、しばらくは本の話でいこうかと思います。みんなも読んでシュールな夢を見るといいよ!

さて、本日の1冊はペーパーバックです。英語かよ…と思われる方もいらっしゃるでしょうが、たぶんそのうち邦訳が出ますので、少々お待ちください。

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Eeeee Eee Eeee』Tao Lin(タオ・リン)著 Melville House刊

ユリイカで紹介されてて気になった本。なかなかおもしろかった。

大学は出たけどドミノピザでバイト中というアンドリューの空虚な人生に、クマとイルカとハムスターとヘラジカとエイリアンが絡んでくる話(本当です)。「eeeee eee eeee」と鳴く、大きなハンマーをもったイルカがイライジャ・ウッドを殴り殺し、別のイルカは斧で王家衛を殺す。イルカは悲しいけど、ハムスターもまた悲しい…。

何だそりゃ?と思われるでしょうが、そういう話です。

この部分だけ抜き出すと、バイオレンスに満ちているようにもみえますが、じつはそうでもない。全体的に空虚で宙ぶらりんでシニカルな話でした。うまく言えないけど、あーこういう感覚わかるなあとも思った。

とくに最後のほうで、アンドリューと彼の知り合いが、アメリカ大統領と一緒にスシ・バーに行き、ポルトガルの作家フェルナンド・ペソアについて話す場面が好き。そこにはイルカとクマとヘラジカとエイリアンも同席しており、イルカとクマとヘラジカとエイリアンも含めて全員がフェルナンド・ペソアを読んだことがあるというのが笑える(「ペソアって誰?」と発言した人間1名は、追い出される)。

そこでの大統領の発言はこんな具合です。

"Life is meaningless. Everyone knows this. Look at Fernando Pessoa. He knew the most that life was meaningless. But he was always worrying about things. If life was really meaningless you wouldn't worry about things."


その後、なぜかサルマン・ラシュディが登場したり、全員の食事がベジタリアンだったり(スシ・バーなのに、ナゼ?)と、相変わらず意味がわからないんですが、夏でも冬でもないあいまいな11月に読むにはぴったりの、物悲しい、でもそれもまたよし、という気分になる話でした。
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by rivarisaia | 2008-10-29 00:12 | | Trackback | Comments(0)

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