Hippolyte's Island:帳面派の造本
2008年 11月 14日
机まわりと本棚がカオス。いまから片付けます。でも、その前に、帳面派の本の紹介。本棚にあったのを久々に見て「なつかしー」と思ったのでした。
『Hippolyte's Island』Barbara Hodgson著 Chronicle Books刊
一応小説なんですが、あらすじはこんな感じです。
話はまあまあおもしろいけど、そんなに興奮するほどではない。オーロラの存在を信じる主人公Hippolyteとオーロラ否定派の編集者Marie、と書くとまるでXファイルのモルダーとスカリーコンビのようではありますが、ふたりの手紙のやりとりではニック・バントック著の「Griffin & Sabine(邦訳『不思議な文通―グリフィンとサビーヌ』)」シリーズを思いだしました。両方とも出版社が同じChronicle Booksだしな。
さて本書がよいのは、「帳面派」な造本です。
主人公は、自分の旅のメモを帳面に記しているわけですが、そのページが本のところどころに挿入されていて、これが楽しい。
折り込みで古い地図が入ってたり
書き込み満載の帳面の中味が見られたり
挙げ句には主人公が採取した標本写真も挿入されていたりする。
主人公はこんなものを否定派Marieにどんどん送りつけてくるんですよ。さすがのMarieもだんだんオーロラの存在を信じる気分になってくるんですが、そりゃそうだよねえ。
こういう造本でダーウィンやガリレオの伝記があったら楽しそうだなー。
ちなみにこの本は、うちの書棚では博品社の『ランゲルハンス島航海記』の隣に並んでいます。まぼろしの島探検記つながりってことで。
『Hippolyte's Island』Barbara Hodgson著 Chronicle Books刊
一応小説なんですが、あらすじはこんな感じです。
南大西洋のどこかに存在するといわれる謎のオーロラ諸島。最後の目撃情報は200年以上前。自然史家のHippolyte Webbは、オーロラを探す旅に出る。彼の冒険旅行談を出版することになっていた編集者のMarie Simplonは、オーロラの存在を頭から否定していたが、そんな彼女のもとにHippolyteから次々と地図やスケッチ、標本が送られてきて…。
話はまあまあおもしろいけど、そんなに興奮するほどではない。オーロラの存在を信じる主人公Hippolyteとオーロラ否定派の編集者Marie、と書くとまるでXファイルのモルダーとスカリーコンビのようではありますが、ふたりの手紙のやりとりではニック・バントック著の「Griffin & Sabine(邦訳『不思議な文通―グリフィンとサビーヌ』)」シリーズを思いだしました。両方とも出版社が同じChronicle Booksだしな。
さて本書がよいのは、「帳面派」な造本です。
主人公は、自分の旅のメモを帳面に記しているわけですが、そのページが本のところどころに挿入されていて、これが楽しい。
折り込みで古い地図が入ってたり
書き込み満載の帳面の中味が見られたり
挙げ句には主人公が採取した標本写真も挿入されていたりする。
主人公はこんなものを否定派Marieにどんどん送りつけてくるんですよ。さすがのMarieもだんだんオーロラの存在を信じる気分になってくるんですが、そりゃそうだよねえ。
こういう造本でダーウィンやガリレオの伝記があったら楽しそうだなー。
ちなみにこの本は、うちの書棚では博品社の『ランゲルハンス島航海記』の隣に並んでいます。まぼろしの島探検記つながりってことで。
by rivarisaia
| 2008-11-14 23:59
| 本
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