2007年 05月 27日 ( 1 )

マルコヴァルドさんの四季

カルヴィーノの『イタリア民話集』のエントリで、ゆずきりさんより、「カルヴィーノといえば・・・『マルコヴァルドさんの四季』....」というコメントをいただきました。先日読んだばかりでなんてタイムリー。今日はこの本を紹介します。

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 『マルコヴァルドさんの四季
  イタロ・カルヴィーノ著 安藤 美紀夫訳 岩波書店

「イタリアの子どもの大多数が読んでる本で、カルヴィーノの著作ではとてもおすすめ。おまけに文法も難しくないよ」とイタリア人の知人が言っていた本がこれ。いったいどんな話なのかな〜と思いつつ、図書館で借りて読んだ、日本語で(オイ!)。

マルコヴァルドさんという貧しい労働者とその家族の春夏秋冬、といった感じの短編集ですが、ゆずきりさんのコメントにあった通り、シュールな話が多いです。いや、スタート時点では、とてもリアリティのある平凡な都会の1日だったはずなんだけど、気づいたら空想のような世界になっていっちゃう。空想というと大げさかしらね。どこまでホントでどこからウソなのかわからない話を聞かされてる感じに似ています。この微妙なバランスが、とてもイタリアらしいと思う。中には、笑っていいのか、可哀想なのかもよくわからなくなって、マルコヴァルドさんと一緒に困惑しちゃう話も。

子ども向けだけど大人もどうぞ!とおすすめしたいところですが、この本「品切重版未定」です。えー! そんなわけで、本の表紙はイタリア語版からひとつ選びました。
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by rivarisaia | 2007-05-27 22:38 | | Trackback | Comments(4)

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