「ほっ」と。キャンペーン

ポスターが気に入ったので観に行った、という展覧会が森美術館の『日本美術が笑う』。縄文土器から絵巻まで、けっこう楽しい企画展だった。

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笑う、といえば、『薔薇の名前』では「笑い厳禁」だったわね...と、にこやかに微笑む神仏像を眺めながら思い出しました。キリスト教美術でもマリア様が微笑んだりしてますけど、この展示の埴輪も仏像も、微笑むというレベルじゃなくて、ニカッと笑っている。観ているこちらも気分がいい。特に、埴輪の笑顔はすばらしい。今度、キリスト教美術でもニカッと笑っているものがないか探してみよう...と密かに自分に課題を出してみました。

若冲の絵もあったんですが、プライス・コレクションの時に発覚したように、やっぱり私は長沢芦雪が好きみたいです。

森美術館では現代アートの『笑い展』もやっていたのですが、こちらは私はあまり好みではありませんでした。何がダメなのか自分でもよくわからないが、「あ〜そうですが、はい、はい」という気分でナナメ見してしまった。数点、おもしろいなあと思う作品もあったんだけどねえ。

そして欲張りな私は、さらにもうひとつ、森アーツセンターギャラリーでやっていたグレゴリー・コルベールの写真展も見る。
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お台場の板茂のノマディック美術館にも行ってみたかったけど、行った人が「寒かった」と口を揃えて言うので、病み上がりの身としては腰が引ける。暖かくなってから考える。

それはそうと、グレゴリー・コルベールですが、美しく静謐で神秘的だとは思うものの、いくつも見ているうちにだんだんと居心地悪い空気に包まれるんですよね。なぜ? 人間と動物の交流があまりにつくりものっぽいからだろうか。それとも、そこはかとなく80年代パルコの宣伝を思わせる雰囲気を醸し出しているからだろうか。最初の1枚目はけっこう気に入ったのに、見れば見るほど、どうしたことか食傷気味になってくるので、ますますノマディック美術館が遠ざかる予感...。
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by rivarisaia | 2007-03-31 23:22 | 展覧会ほか | Comments(2)

なんだか、多方面にご心配おかけしてすみませんでした。突然ですが、本当に唐突に風邪が治りました。えーっと、昨日の夜中は咳が止まらず薬も切れており、「明日はまた病院に行って、咳止めの薬を出してもらおう...」と思ってたほどで、咳のせいで眠れないくらいゲホゲホしてたんですが、朝起きたらピタリと止まってました。な、なんで?

狐に化かされたような気分なんですけど、おそらくお手柄だったのはコレか?
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ティートリー・オイルです。昔、イギリス人の友人TJがカゼに効くと言ってたのを思い出し、昨晩は「スースーするかしらね?」という軽い気持ちで2滴くらいマスクにたらして寝たのよ。

朝、爽やかに目覚めてセキの「セ」の字も出ないんだけど...。怖いくらいピタリと止んだんですけど...。

まあ私は治りかけでしたからね。タイミングも良かったんでしょうが、驚いた(というより軽くびびった)ので、『アロマセラピー エッセンシャルオイルブック』(双葉社)で調べてみると、「殺菌作用が高く、感染症に効果あり、カゼとインフルエンザなどに効く」らしいですね。

病気をぐずぐずと引きずってなかなか治らない場合に使うといいでしょう。


なるほどね。でもこの続きに書いてあることが怪しいんだけど....。

本来の能力を出し切れず、自分の力ではどうにもならないところで足を引っ張られ、不利な立場に立たされている—そんな思いをしている人はティートリーを使ってください。そうすれば人生は自分で変えることができる、(〜中略〜)と思えるようになります。


いや、風邪を何とかしたかっただけで、人生までは責任もってもらわなくともよいのだが。ハッ! 朝から爽やかで仕事がはかどったのも、もしや....。あなどれないですね、アロマオイル。見直したよ。今度は、持病の偏頭痛にも効果があるか試してみます...。
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by rivarisaia | 2007-03-30 22:38 | モノ | Comments(4)

春のめざめ

昨日、ロシア文学が性に合わないことを書いてて、そういえばちょっと前に、こんな映画を観たんだった...と思い出しました。

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春のめざめ』 監督 アレクサンドル・ペトロフ(27分)
19世紀末のロシア。貴族学校に通う16才の少年アントンは、ツルゲーネフの『初恋』に夢中。住み込みの少女パーシャと隣家の令嬢セラフィーマの間で心が揺れ動くアントン。恋に恋する少年の物語。


ペトロフ監督の、ガラス板に指で油絵を描いて、それを少しずつ描き変えながら撮影していくという、気の遠くなるような作業から生まれたアニメーション。印象派のような絵がとても美しいです。

ただし、よく考えてみると、私は思春期の少年のモヤモヤした感じを描いた物語はキライなのであった。そんな私には物語について語る資格はナイ。なぜなら、少年の春全開!といった妄想シーンは、絵としてはおもしろいんだけど、気分は「はぁ、そうですか...」と食傷気味になってしまうからでした。観終わった後に、「文学的でしたね〜」と言った知人に、「あの少年さあ、青いよ、青い!」と文句たれたところ、「だってもともと青い春の話ですよ!」と突っ込まれたし。

ひとつ印象的だった場面。「嵐の海の帆船」がよかったなあと思ったのは、私が前作の『老人と海』を引きずってる証拠でしょうか。

そんなわけで、物語は私には合いませんでしたが、ペトロフ監督のガラス絵アニメーションはやっぱりきれいです。

「春のめざめ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2007-03-29 21:39 | 映画/洋画 | Comments(0)

光文社の古典新訳文庫

病み上がりなので、今日もサラリと。春の風邪もとい風のように爽やかに、かつ簡潔に、本の雑談。

光文社の古典新訳文庫がすごいことになっているのは、ちょっと前から注目していました。バタイユの『眼球譚』が『目玉の話』に、サン=テグジュペリの『星の王子さま』が『ちいさな王子』に、とタイトルの変化にも驚きですが、文章もかなり読みやすくなっているらしい。「らしい」というのは、このシリーズで私が読んだのはシュペルヴィエルの『海に住む少女』とロダーリの『猫とともに去りぬ』で、両方とも旧訳を知らないからです。ちなみに、両方ともとてもおススメです。

よく考えるとラインナップにも一筋縄でいかないものを感じますね。
昨年9月刊行の『リア王』『ちいさな王子』『飛ぶ教室』『初恋』...などのタイトルにさりげなく交じるバタイユ。えええっ?と目を疑うことを狙っているかのようで、思わず吹き出した人もいるにちがいない。ゴーゴリの「本当のゴーゴリは噺家だった」というコピーも秀逸です。噺家だったのか...。

あとね、ドストエフスキーの『カラマーゾフの兄弟』も刊行されてるんですよね。

『カラマーゾフの兄弟』ははるか昔、ええい! この本は外が氷点下で家に引きこもるしかない状況じゃなきゃ読めん!と挫折した本。ロシア文学はね、暖炉の前で他にすることないから読むって状況にならない限り、私には向いてないです、と宣言したのですが、新訳ならいけるかもしれないぞ。今こそ再チャレンジの時は来たれり!っていうことでしょうか。

そして、3月13日刊行分はついに来た! トーマス・マンの『ヴェネツィアに死す』だ。書店で見たときに、思わず「ギアッチョ、喜べ!」※と思ってしまったのは私だけではないはずだ〜。

光文社の古典新訳文庫のページはコチラ。おお、4月にはブッツァーティが控えている。どんどん出版してもらいたいですね。


※ギアッチョはマンガ『ジョジョの奇妙な冒険』のキャラですが、「ヴェネツィア」をなんでみんなは「ベニス」と英語で呼ぶのか、なんで『ヴェネツィアに死す』ってタイトルじゃないのか、イタリア語で呼べ、イタリア語で!と怒ってたのです。それもそうなのよ。フィレンツェはフローレンスじゃないものねえ。ってことで、ギアッチョ、『ヴェネツィアに死す』ってタイトルになったよ、文庫はね!
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by rivarisaia | 2007-03-28 23:54 | 映画や本の雑記 | Comments(4)

美女と野獣

週末を棒に振りましたが、おかげさまで平熱になってきました。
ただし咳は止まらず、たぶん新しいホストを求めてウイルスが排出されている段階(と書くとイヤですね〜)だと思われますので、おとなしくしています。

そういえば、先週は『ロバと王女』のジャン・マレー王様の若かりし日の話...
と言っても意外に通用するかもしれない映画を観たのでした。

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美女と野獣(La Belle et la Bête)
監督:ジャン・コクトー  出演:ジャン・マレー、ジョゼット・デイほか

コクトーの『美女と野獣』あってのドゥミの『ロバと王女』なので、実際そうかもしれないですね。燭台を持つ腕とか、弓を引くディアナ像とか、スローモーションで動くカーテンと衣装の裾など、美術が見どころの映画でもあるのですが、コクトーはジャン・マレーが大好きだったんだなあとしみじみ実感した1本です。

心が野獣だったアヴナン(ジャン・マレーの二役)は最後に野獣になってしまい、心の優しい野獣は最後にジャン・マレーになりました、という最初から最後までジャン・マレーづくしな映画。


それはそうと、以下より自分用メモも兼ねまして、お城特集です。

行きたいでしょ、住みたいでしょ、お城。

いや、住むには不便かもしれないが、そして住んだらゼッタイに寒くて風邪引くと思うのですが、私はお城とかお屋敷と聞くと無性にわくわくする性分です。ところが、私はフランスの地理にはからっきし弱いので、どこだそれは!? と格闘すること小1時間...。格闘してたのは熱出す前のことですが、フランスの地理のせいで熱が出たのでしょうか。


『美女と野獣』の舞台はラレー城(Chateau de Raray)。
パリ近郊、シャルルドゴール空港から20分。
映画に出てきた狩猟犬の彫像も本当に存在していました。
ラレー城公式サイト

しかし、ゴルフコースがあったり、カンファレンスルームがあったりと結構俗っぽい城である。その名もズバリ「La Belle & la Bete」というレストランもあるので、お食事なんていかがでしょう。やたらと商売上手なのが気に入りませんが。



ちなみに『ロバと王女』の舞台となったのは、プレシ=ブレ城(Chateau du Plessis-Bourré)と世界遺産のシャンボール城(Chateau de Chambord)。

両方とも城の宝庫、ロワール渓谷(パリから南西の方角)にある古城。パリから電車で1時間半とかなり近いです。

プレシ=ブレ城公式サイト
シャンボール城公式サイト
シャンボール城(日本語版サイト)

お城のサイトが存在するなんて、ホント便利になったものです。
ついでに、今まで訪れた数少ない城の中で印象深かった城の話でもしようかと思いましたが、病み上がりなのでまた後日〜。
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by rivarisaia | 2007-03-27 00:01 | 映画/洋画 | Comments(0)

大風邪そして邦題

もともと風邪を引くと高熱が出る性質ですが、昨日はどうも膝が笑う...と思ってたら、久々に39度を超えていた。最高潮で膝が声高らかに笑っていた時は、恐ろしいことに39.9度まで到達していた。ひえー。数年前に「もう死ぬ...」と思ったインフルエンザの悪夢ふたたび...と恐れをなして、病院で検査してもらったら陰性でした。熱も徐々に下がり中。

人間、馴れとは恐ろしいものよのう、と思ったのは、今朝は気分爽快で目が覚め、「全快したね!」と体温をはかったら38度あったことです。40度近い発熱の後には、38度などほぼ平熱のようなものであった。

それはさておき、前にも書いたクリストファー・プリーストの『奇術師』ですが、6月に映画の公開が決まっています。最初の邦題は『イリュージョンVS』だった。なんだよ「VS」って。これはチケットを買う時に「イリュージョン ブイエス」と言えばいいのか、「イリュージョン バーサス」なのか、と文句言ってたのですが、なぜか「プレステージ」に変更されていました。

今のところネットで検索すると「イリュージョンVS」でも「プレステージ」でもひっかかります。なんで変更したのか気になりますが、どうせなら「奇術師」にすりゃよかったのに。

もうほうぼうで突っ込まれてますが、ツィイーたんの『夜宴』の邦題が『女帝[エンペラー]』っていうのも何でしょうね。女帝はエンペラーじゃないけどね...。
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by rivarisaia | 2007-03-24 23:58 | 映画や本の雑記 | Comments(6)

ロバと王女

ハッピー フィート』を観に行っておいて何を言うか、という感じなんですが、我が家であまり人気がない映画ジャンルがミュージカルです。ディズニーだろうが、シカゴだろうが、ウェストサイド物語だろうが、とにかく家人に言わせると

  「なんで突然歌い出すのか!」

それはね... ミュージカルだから!としか答えようがないが、この唐突な歌と踊りがダメな人は意外と存在する。

そんな家人ですら「あの映画は良かった」と言ったのが、これ。

ロバと王女(Peau D'Ane)』(1970)監督ジャック・ドゥミ
出演:カトリーヌ・ドヌーヴ、ジャン・マレー、ジャック・ペラン、デルフィーヌ・セイリグほか

シャルル・ペローの童話「ろばの皮」が原作なので、あらすじは割愛。わけあってロバの皮を身にまとった王女様のおはなし。

まあ、この王女様であるカトリーヌ・ドヌーヴがかわいいと言いますか、なんだかオーラが出てます。特に私が気に入っているのは、ロバの皮をまとった方のすっとぼけた風体のドヌーヴです。

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ドヌーヴとロバという時点で完成されているような気がしてきました。ケーキづくりの名場面は、歌が頭から離れなくなることうけあい。


「すっとぼけた」というのは映画全体にも漂っている雰囲気で、このトボケた味わいが不思議な魅力を発揮しています。

王様(ジャン・マレー)が座っている猫だか犬だか獅子だかよくわからない白い動物とか、森の中にリラの精(デルフィーヌ・セイリグ)を訪ねに行くと、なぜか隅に電話機が置いてあるとか、草原でごろごろ転がる王子様(ジャック・ペラン)とドヌーヴとか、ラストに飛んでくるモノとか、さじ加減を間違えたら変テコな映画になりそうなのに、すべて許せてしまうのは、何かの魔法でしょうか。

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これは猫なのか、猫じゃないのか、と悩むんですが、本当のところはナニ?


パステル調よりも、ビビッドで濃い色彩が漂うお姫さま物語のほうが好きだけど、この映画はさらに70年代アレンジが効いていて、妖しさバツグン。

まだ残っていた2005年のデジタルニューマスター版公式サイトはコチラ
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by rivarisaia | 2007-03-22 18:16 | 映画/洋画 | Comments(0)

白い果実

昨日のジェフリー・フォードの続きです。こっちが本題だったとも言えます。

世界幻想文学大賞受賞、3部作の第1弾ということで、これまた私は「どうせなら3作全部邦訳が揃ってから一気読みする」とスルーしてきたのですが、『シャルビューク夫人の肖像』で繰り出されるキーワードの数々にすっかりやられてしまい、さっそく読んだのでした。

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白い果実(The Physiognomy)
ジェフリー・フォード著 山尾悠子、谷垣暁美、金原瑞人訳 国書刊行会

「盗まれた白い果実を捜せ」と命令された主人公の話なんですが、あらすじを読んでもサッパリ意味がわからないばかりか、読む気も起きないと思うので割愛いたします。現に、私も長いことスルーしてきたし。

本書のキーワードはこんな感じです。

「純粋なる美」という幻覚薬、青い鉱石と化す鉱夫たち、人狼の少女、旅人の木乃伊、硫黄採掘場、サイレンシオ、甘き薔薇の耳、珊瑚の都市、クリスタル球の中の楽園、魔物、両脚測径器(カリパス)、緑のヴェール...

未来のような、それでいて馬車が出てくるので昔のような、ファンタジックな世界にいきなり放り込まれるうえに、主人公が傲慢な性格。そのあたりで面食らう人もいそうなので、おそらく『シャルビューク夫人〜』のほうが幅広く読者ウケしそう。

ストーリーよりも、この悪夢のようでもあり、ユーモアがあって魅惑的で奇妙な世界にすっかりハマッてしまい、読み終わるのが惜しいくらいだった。気に入るかどうかは相性だろうなあ。

それはそうと、翻訳者の人数が3人も!と驚いたのですが、普通に訳すと「ペラペラな」エンタメ小説になってしまうと危惧し、訳文をさらに作家の山尾氏がリライトするという過程を踏んでいます。どんな原文なんだ、と原書もパラパラと当たってみてナットク。難しい文章じゃないだけに、かえって日本語にするのが難しそう。

第2部の『記憶の書』はもう刊行されてますが、いつ読もうか思案中...。3部の邦訳はいつ出版されるのかしら。いっそ原書で読むというのもアリかも。

追記:第2部と第3部はコチラに
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by rivarisaia | 2007-03-20 18:20 | | Comments(0)

おもしろい小説にもいろいろありまして、ストーリーで読ませる小説、作家がつくりあげた世界観で読ませる小説、詩的な言葉で読ませる小説、と例を挙げればいくつも出てきます。

ストーリーで読ませるというのは基本だろうとも言えますが、話がおもしろくても世界観が合わないと読後の満足感が今ひとつだったりするわけです。逆にその世界にどっぶり浸れることができたら、本に酔うことが可能です。

最近、本酔いするのが幻想小説が多い気がするんですが、幻想的な物語であればなおのこと、小説の中の世界との相性が重要。

そして最近、ジェフリー・フォードと相性がいいかもしれない...と思うきっかけになったのがこの本。
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シャルビューク夫人の肖像(The Portrait of Mrs. Charbuque)
ジェフリー・フォード著 田中一江訳 ランダムハウス講談社

19世紀末のニューヨーク。肖像画家のピアンボに声をかけてきたのは、両目が白濁した盲目の男。シャルビューク夫人の使いと称し、法外な報酬を口にして、肖像画の製作を依頼してきた。ただし、屏風の向こうで夫人が語る過去の話とその声だけで、姿かたちを推測しなければならない、という奇妙な条件付きで。(amazonより)


屏風の向こうの謎の貴婦人という設定だけで、かなり興味をそそられますが、文章の中に落ちているちょっとしたキーワードを拾ってみただけでも、こんな感じです。

雪の結晶、双子、結晶言語学者、人糞占い師、銀のロケット、予言、カルタゴの涙、メデューサのカメオ、血の涙を流す奇病...


うわー、何でしょうね! こういうの大好き! 謎が謎を呼ぶ、幻想的なミステリーとも言える内容です。去年から気になってた本でしたが、迷わず速攻で読むべきだった。装丁買いするかどうかで、非常に悩んだ本だったのでした(去年は装丁にだまされた...という本も多かったので、ややトラウマになってたかも)。ちなみに表紙の絵は、ジョン・シンガー・サージェントの『マダムXの肖像』です。

本書のマダムXというかシャルビューク夫人とは、一体どんな人物なのか、果たして肖像画は完成するのか、血の涙の奇病とは、それは読んでのお楽しみ。

そして、ジェフリー・フォードは明日も続きます。っていうか明日が本題だったりする。
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by rivarisaia | 2007-03-19 20:27 | | Comments(2)

ハッピー フィート

去年、全米興行成績を見ていて、「なんでいつまでもペンギンアニメが上位に...」と思っていました。どーせ『皇帝ペンギン』の二番煎じだろ、とも言い放ちました。

が、劇場で予告を観た私は、CGスゲー!と圧倒されてしまいまして、「ごめん、私が悪かった」といそいそとペンギンのCGを見にいくことに。

ハッピー フィート(Happy Feet)』監督ジョージ・ミラー(字幕版)

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やはりCGが圧巻。大量のペンギンが動いて踊って歌うだけでワクワクします。隣の見知らぬカップルもノリノリだったし、スピード感ある映像には目を見張るものが。ペンギン以外の動物がやや微妙とはいえ、水の泡や氷など芸が細かい。仕事でたまにCG(静止画)を描くことがある家人は、画面の隅っこにまで目を凝らし「制作状況を考えるとめまいがするね!」と申しておりました。

ペンギンなんてデフォルメされたアニメより実写のほうがかわいいに決まってるじゃん!と思ってましたが、子ペンギンはフワフワしててめちゃくちゃかわいい。あれ1匹、うちにも欲しい。

...さて、ストーリーに触れてないですね。

途中までは、成長した主人公があんまりかわいくないけどノリよく進みます。

えーっと、他人と違っててもいいのだ、個性が大事だというテーマだったはずが、終盤で予想外のところから説教食らった感じと言いますか、意図はわかるんですけど中途半端。シンプルなストーリーのほうがよかったのでは...。

そう考えると、単純なストーリー展開なのにラストまで一気に引っ張るピクサーはやっぱり凄いな。

ところで、CGしか見てない家人に「終盤にユアン・マクレガーがちょろっと出てたね」と言われたのですが、まさしくその終盤に引き気味だった私は気づかなかったよ....。目が泳いでたのかしら。

それでも立ち直ったのはやっぱりCGのおかげだった。南極の景色は実写も入っているんでしょうか。ソフトウェアは何だろう。

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キャラとして好きなのは、ラテン系のこいつら。歌もいいけど動きも絶妙だった。

「ハッピー フィート(字幕版)」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2007-03-18 20:32 | 映画/洋画 | Comments(6)