「ほっ」と。キャンペーン

夏はホラーの季節だね、と先日、知人と話していたときに、思っていた以上に私はホラー&スプラッター映画を観ていたという事実が判明し、自分でも驚愕しました。

映画館で観たのは数えるほどで、ほとんどがテレビかビデオですが、別に好きじゃないんですよ。痛いの嫌いだし、びっくりするのはイヤだし、主人公らの行動にイライラするし、観ないにこしたことはない。なのに、なぜだ。なぜですか。

とまあ、ちょっと振り返ってみると、ああ、ありましたね。元凶は80年代のスプラッター&ホラー映画ブームとみた。

青少年の精神に映画が及ぼす影響などが問題視されている今とくらべると、当時はテレビも恐ろしいほど無法地帯。そんな時期に子ども時代を送った私です。好きじゃないくせに、うっかり怖いもの見たさでテレビで見てしまう→見なきゃよかったと後悔する、の繰り返し。

背中に出来物がと言われたら、「マニトゥ?」と即答しちゃうし、ジェイソンもフレディもブギーマンもチャッキーもレザーフェイスもある意味では旧知の間柄だと言える。まあ、やつらとは友だちにはなりたくないですが。

さて、そんなことを思い出していて、ふと心によぎった映画があったので、ハサミを頭上でシャキーンと開いて、隣にいた家人に向かって

「バァァ〜ニング!」

と言ってみたところ、「すっごく怖いからやめてくれよ。何だよそれ」と本気で嫌がられた。わかってもらえなかった......あんなに流行ったのに.......。

前置き長いですが、当時は宣伝だけで心底怖かった。劇場で観たいとも思わず、これまたうっかりテレビで観ちゃったのですが、今にして思えばB級映画。今さら観る人もいないでしょうからネタバレします。全米で失神者続出(大げさ)。実在の指名手配中の殺人鬼バンボロ(ウソ)。
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バーニング(The Burning)』監督トニー・メイラム

ストーリーの基本は『13日の金曜日』で、キャンプ場に巨大な植木バサミをもった殺人鬼が現れるという話。キャラとしてはゲームの「クロックタワー」に似てますね。この殺人鬼は、少年たちに火をつけられて大火傷を負ったキャンプ場の元管理人。火をつけた少年の1人は成長してキャンプ場のお兄さんになっている........それってどうなんですか。しかも、この元放火少年は生き残るのだが、コイツはおとがめなしでいいのだろうか。今にして思えば納得の行かない展開です。

そして何だか知らないけど、殺人鬼の名前がバンボロじゃなかった.....(バンボロは東宝東和さんが宣伝用に勝手に名づけたらしい)。まあ、今日までバンボロのことは思い出しもしなかったので、大した衝撃でもないですけど。

ちなみに、allcinemaのデータを見ていて、この映画にホリー・ハンターが端役で出ていたことを知りました。へええ。『13日の金曜日』の第1作目にはケヴィン・ベーコンが出てましたね。ベッドに寝ていて下から刺される役だった記憶があるんですが、合っているでしょうか。確認のために見返す気にはならないですが。
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by rivarisaia | 2007-06-30 23:26 | 映画/洋画 | Comments(0)

にこちゃん

本日、もうじき日付が変わりますが、仕事中です。もろもろ待機中のため、写真フォルダの整理などをしていたら、こんなものを発見しました。

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ロンパールームの「にこちゃ〜ん!」の腕人形(って言うんでしたっけ?)。ピエロの人形も対であったハズなんだけど、なぜか「にこちゃん」だけが今でも家にいる。おそらくピエロは怖いのでどっかに行ってしまったのでしょう。「こまったちゃん」は、もってませんでした。

じっくり見てみると、にこちゃんのキャラクターってすばらしい出来映えのような気がしてきた。そもそもハチだもんね。ややアメリカンの血が混じっているような気もする(ネズミーランドのキャラを意識してたんでしょうか)。
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by rivarisaia | 2007-06-28 23:48 | モノ | Comments(4)

パリ職業づくし

じつは新年に「本は本棚に入るだけにする」と宣言した。要らない本は思い切りよく古本屋に引き取ってもらうのだ。

そして半年経った今、いまだに本棚の整理をやっているのはなぜなの。

もう1回読み返してから、などと言っているからダメなのね。それでも大分減らしたつもりだし、できるだけ図書館で借りるようにしているので、新しい本もそんなに増えてもないはずなのに、全体的に減っているようにも見えない。おかしいな。

スッキリしないので、ブログのデザインをレオナルドにしてみた。内容のくだらなさにレオナルドも左上で苦笑中。結局、レオナルドの視線が痛いので変えました.....。せっかくだから、歴史関連の本を紹介。

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パリ職業づくし』ポール・ロレンツ監修、F.クライン=ルブール著
北澤真木訳、論創社

おそらく、フランスの歴史系の映画を見て、何かが気になり、それを調べるために買った本。でも、いったい何の映画で、何が気になっていたのか全然思い出せない。副題が「中世から近代までの庶民生活誌」で、パリの物売りから飛脚、辻馬車、芸人、職人、死刑執行人までさまざまな職業が紹介されています。白黒で小さいけど図版もあり。

紙芝居ならぬ透視画師や幻燈師がいたんだなあ、とか、そんなお菓子を売っていたのか、と想像するとけっこう楽しい。18世紀末、派手な服装の男が売るさわやかな飲み物「ココ」。売れに売れたが、やがて一杯飲み屋が出現すると姿を消してしまう。ココナツミルクに似てるから「ココ」と呼ばれたけど、実体はカンゾウの茎を浸けた水にレモンジュースを少したらしたものらしい。

そのほかにも、川での洗濯が汚染のために禁止されて、当時の上流階級の人々は外国に洗濯を出していた(おもにオランダ)とか、貸し風呂屋はさておき、あまり流行らなかったようだけど移動便器屋もいたとか、思わず昔のパリをいろいろ想像してしまうのでした。

久しぶりに読み返してみたら、とても興味深かったので、これは本棚においておこう。いつか役立つかもしれないし.....。
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by rivarisaia | 2007-06-27 16:59 | | Comments(0)

狐になった奥様

初めて読みました。ブルームズベリー・グループの代表作家と言われるガーネット(と書きつつ、ブルームズベリー・グループとは何?とWikipediaで検索してしまった私ですが)。

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狐になった奥様』デイヴィッド・ガーネット著 安藤貞雄訳 岩波書店

河出書房新社から出ている「ガーネット傑作集1」では、タイトルが『狐になった人妻/動物園に入った男』になっています。じつは読んだのは河出版だったりするのですが、原題が「Lady into Fox」なので、個人的には「人妻」よりも「奥様」のほうがしっくりくるため岩波のほうを掲載。ごめん、河出。

H.G.ウェルズが変身譚の傑作と絶賛したらしい本作。さっぱりとした話でしたが、けっこう好きです。ある日、突然、妻が狐になっちゃった夫の話。最初の頃は言葉は通じなくとも、狐には明らかに妻の心があるんだけれど、野生化していく狐=妻に困惑していく旦那さん。妻がだんだんと野生化していく過程の描写が、とてもうまい。

ちなみに「動物園に入った男」も、シュールな話でした。さっぱりしていて、淡々と読めるシュールな話という点が気に入ったので、ガーネットの他の話も読んでみよう。
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by rivarisaia | 2007-06-25 22:32 | | Comments(0)

昨晩は、家でまったりと、録画しておいたグラナダ版『シャーロック・ホームズの冒険:修道院屋敷(The Abbey Grange)』を観ておりました。物語の中心人物となるレディ・メアリ・ブラッケンストールを見ていて、「あらっ! もしやこの薄幸そうな美人は.....」と思ったら、やっぱりアン・ルイーズ・ランバートでしたよ。

アン・ルイーズ・ランバートといえば、幻想的美少女映画(そんなジャンルあるの?)のあの映画が。1975年の映画だったんですね。日本での劇場公開は1986年。


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ピクニックatハンギング・ロック(Picnic at Hanging Rock)
監督ピーター・ウィアー

1900年、岩山ハンギング・ロックにピクニックに出かけたオーストラリア名門寄宿学校の女生徒たちが神隠しに遭う話。それだけといえば、それだけなんですけど、なんともミステリアスな雰囲気に包まれていまして、ヴィクトリア朝のような黄金色の印象が残る映画です。

アン・ルイーズ・ランバートが演じるのは、ボッティチェリの天使と称される美少女ミランダ。確かにね、ボッティチェリと言われると何だか納得するし、薄幸そうだから神隠しに遭うのもいたしかたない、という気もする。

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これがミランダです。どうでしょう、ボッティチェリのどの天使なのか調査不足でよくわかりませんが、「ボッティチェリの〜」という形容詞には何だか説得力があります。

以前、『ベニスに死す』のエントリで、タッジオはヴェロッキオのダビデ像!と驚愕してた私ですが、「ボッティチェリの〜」と評される女性の場合ですね、顔全体が整っていることは大前提として、目の下の薄い目ぶくろもポイントのような気がしてきましたよ。

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左は『マニフィカートの聖母』、右はおなじみ『ヴィーナスの誕生』です。目ぶくろが薄くて張りがある感じ。アン・ルイーズ・ランバートって、こうして見ると典型的な昔の美人顔ですね。断然、時代物の衣装が似合う顔立ち。フィルモグラフィーを調べてみると、1981年のTVシリーズ『The Borgias』で、ルクレツィア・ボルジアをやっているではありませんか。

それは、薄幸美なところがピッタリかも! さっそく画像を探したところ、ルクレツィアは雰囲気出てました。しかし、チェーザレがかなり微妙な親父顔だったのがショックなので、見なかったことにしようと思います。
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by rivarisaia | 2007-06-24 19:19 | 映画/洋画 | Comments(2)

インカ・マヤ・アステカ

インカ・マヤ・アステカ文明の違いを答えよ、と言われたら、「場所が違う!」としか答えられないわたくしです。

先日、地下鉄の駅で「インカ・マヤ・アステカ」展(公式サイト)のポスターを見まして、「これは....私に行けと?」と思ったわけです。こちらは、2007年7月14日〜9月24日、上野の国立科学博物館で開催予定。行こうかなあ。

さらに、それにちなんで関連番組がNHKで放映されるみたいです(番組サイト)。BShiではもう放送が終わっていますが、NHKスペシャルでは7月1日、8日、15日に放映予定。これは見なければ。

ちょうど今、『図説 アステカ文明』という本を図書館で借りてきて読んでいるんですが、どうも馴染みがないせいかスーッと頭に入ってこない。やっぱり本よりドキュメンタリーのほうがわかりやすいから、期待して待っていよう。
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by rivarisaia | 2007-06-22 21:04 | 日々のよもやま | Comments(0)

この映画を観た、と言うと、多くの人に「ヘえ、リヴェットなんて観るんですか?」と言われるんですけど、それはなぜ? でも確かにリヴェット監督の作品はこれ1本しか観てない。
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セリーヌとジュリーは舟でゆく(Celine et Julie Vont en Bateau/Celine and Julie go boating)』 監督ジャック・リヴェット

セリーヌとジュリーという2人の女性が繰り広げる不思議な話です。

さて、こちらは192分もある映画。なぜに観ることになったかと言いますと、異国に住んでいたときに「不思議の国のアリスと○○と××と△△を足したような映画」と、伏せ字部分に何が入っていたのか忘れちゃったのですが「何だその映画?」と思うような紹介文付きでリバイバル上映をやっていまして、とりあえず友人の朝夕さんと観に行くことにしたのです。

ストーリーですが、「2人が魔法のボンボンをなめると、お屋敷で少女が殺される場面を幻視する」という展開になっていまして、2人がその少女を何とか救いたい!という方向に進んでいきます。

でね、この幻視部分を劇中で何度も何度も繰り返すんですが、いつもいいところでボンボンをなめ終わってしまって先に進まない。一体いつになったら続きが見られるのだろうかとちょっとイライラしつつ、さあ、ようやく先に進みそうだぞ!と期待度最高潮の箇所で

ブチッ!

とフィルムが切れました.......。

「NOOOOOOOOOO!!」と叫び声が上がる映画館内。

しばらく待たされてから、無事にラストまで観ることができたわけですが、映画よりも、「フィルムが切れた」という事態のほうが強く印象に残ってしまったのでした。
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by rivarisaia | 2007-06-21 22:18 | 映画/洋画 | Comments(4)

女帝(夜宴)

わーい、私にはよくわからない五代十国時代だ〜。とは言っても、五代十国は単に適当に設定されているだけですけどねー。劇中に出てくる「ポロ(打馬球)」はペルシアから中国に伝わり、唐代にはけっこう盛んに行われてたらしいですよ。知らなかった〜。

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女帝(夜宴)』監督フォン・シャオガン(馮小剛)

「女帝」にしては線が細すぎるツィイーですが、ファンなら楽しめるかもしれません。とくに好きでも嫌いでもない私は、ツィィーのこういう気の強い役はちょっと飽きてきました。さらに、ワン(ツィイー)とウールアン(彦祖)が相思相愛だったとは最後のほうまで気づかなかったよ......。ボーッとしていたので何かを見落としたのでしょうか。彦祖は哀愁漂わせながらいい感じでしたし、周迅(ジョウ・シュン)は相変わらず可愛らしいし、黄暁明はかっこいい。そして衣装やセットも豪華絢爛で目の保養。

しかし、登場人物がほとんど何考えてるのかよくわかんない....という演出のせいなのか、まるで環境ビデオをぼんやり眺めているような気分になったのも事実。綺麗なんですけど、入り込めないの。なぜ?

古典舞踊を見に行ったつもりが、超前衛のモダンダンスだった、とかそんな感じ。私の心構えが悪かったのかしら。

ワイヤーアクションにもそろそろ新たなヒネリが欲しいところです。ワイヤー使うのは構わないんだけど、使い方といいますか、ただ飛ばせばOKでもない気がする。飛んでるときのポーズが今ひとつなのかもしれない。

ネガティブな雰囲気になってきましたが、そもそもベースとなっている『ハムレット』の話自体があんまり好きじゃない私が、どうこう言うべきではないのでした。そして『ハムレット』で唯一好きなのが、オフィーリアの気が狂う場面なので、少ししょんぼり。

それにしても、ラストの越女剣はいったい誰が?
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by rivarisaia | 2007-06-19 23:19 | 映画/香港・アジア | Comments(2)

プレステージ

歌神のコンサートに行けた方、うらやましい。週末は仕事をしていたせいか、気分が落ち気味でございます。パーッとしたいと思いつつも、先日観た映画はパーッとはしておりませんでした.....。

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プレステージ(The Prestige)』監督クリストファー・ノーラン

映画の前に「結末を言わないでね」という文面がスクリーンに現れて、すでに原作を読んでいてオチを知っている私にどうしろと?という気分に。あれは余計だと思う。

過剰にどんでん返しを期待すると、おそらく肩すかしなんじゃないでしょうか。たぶん「結末を言わないでね」と念押ししたがために、怒る人も出そうなアレは、原作通りです。ただし、若干仕様が違うけど。

正直に言うと、おもしろかったのかつまらなかったのか、自分でもよくわかりません。まるで確認作業をしているような気持ちにさせられたのも事実。もうちょっとライバル同士の心情に迫ってくれていたら、また違ったのかもしれません。

そんななかで、クリスチャン・ベイルはなかなか良かったです。実に巧みでした。

原作のアンドルーとケイトのエピソード(マジシャン2人の子孫の話)はバッサリとカットされていますので、物語の結末も違います。その辺りは、うまく改変されているんだけどねえ。


「プレステージ」の映画詳細、映画館情報はこちら >>
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by rivarisaia | 2007-06-18 20:47 | 映画/洋画 | Comments(0)

さて、今日は昨日に引き続き、テーマは「マヤ文明」です。

全然ジャンルの違う映画ですからくらべるほうが間違っている、とお断りした上で、ある意味『アポカリプト』は『300』よりも罪つくりな映画。それは、クセルクセス王が実際にあんなにファビュラスな人だったと思う人はいないだろうけど、古代マヤ人が本当にあんな感じだったと錯覚する人は続出しそうだから。何か違うような気がするんだけどさ。

そんな私も、昔マヤ遺跡を見に行ったときに得た程度の知識しかないので、自信をもって書けることは何もないわけですが......。

そんなわけで、こういうときのナショナル・ジオグラフィック頼み。お伺いを立ててみたところ、やはり怒っていた専門家がいたようで、映画と比較している記事を発見しました。興味がある方は英語ですが、コチラをどうぞ。

さて、私が行った遺跡は「チチェン・イツァ」とその近辺で、古代ロマンを満喫しました。そのときに、土産で買った本がこちらです。
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MAYA ART DESIGN COLORING BOOK』 Editorial San Fernando刊

マヤ遺跡の図版のぬり絵です。もっとほかにマヤ文明らしい土産はなかったのか?という気もいたしますが、わざわざブログにアップするというだけの目的で塗ってみましたよ!

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買った直後に2ページほど塗っている形跡があるんですけど、その絵は見映えがしなかったので、もっと書き込まれたページを選んでみました。
左の塗ってないほうは、マヤの戦士。右の力作(笑)は、ヤシュチラン遺跡にあるらしいモチーフです。

しつこいようですが、こーいう人たちのふだんの暮らしを見たかったのでした。
そして、ピラミッドに登るのは楽しいですが、階段を降りるのは腰抜けるほど怖いです。
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by rivarisaia | 2007-06-15 21:02 | | Comments(0)