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ぼくは怖くない

本日は大雨が降ってやや寒かったですが、今は夏〜。夏といえば、青い空、白い雲〜。ということで、広大な青空が印象的な映画をひとつ。

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ぼくは怖くない(Io non ho paura)』監督ガブリエーレ・サルヴァトーレス
1978年、南イタリアの寒村。いちめん金色の麦畑にどこまでも広がる青い空。そこにポッカリ空いた秘密の黒い穴。少年ミケーレが覗き込んでみると.......。


ニコロ・アンマニーティの小説の映画化。初めて観たときは、予備知識まったくナシだったものですから、ストーリー展開には少々驚きました。ぼくは怖くないどころか、ぼくはかなり怖いだろー!と、いう気持ち。少年ミケーレが知ってしまったのは、抱え込むには大きすぎる秘密でした。内容には触れませんが、いわば家族およびご近所さん全員に裏切られたも同然の事態が。大人って汚いよ!

しかし、ミケーレはそんなことにはめげない。子どもにしてみれば、かなりキツイ状況とは思うものの、精一杯やるだけのことをやって迎える「ぼくは怖くない」というラスト。どの大人よりも立派な大人の顔をしたミケーレがいるのでした。

イタリアの南北格差事情も反映した「夏の映画」。ストーリーとは対照的に、風景はとてものどかです。
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by rivarisaia | 2007-07-30 21:33 | 映画/洋画 | Comments(0)

面子:千恵蔵

千恵蔵ウィーク(3日間だけなのでウィークってほどでもないか)が終了してしまい、ちょっと淋しい今日この頃。なぜか家にある古い面子をあさってみると、おお!千恵蔵を発見! しかも背景が金色だ。

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植木基晴って千恵蔵の実の息子なのね。さて、この面子は一体なんの映画のものだろうか。『血槍富士』(内田吐夢監督)かと思ったけど、髪型から判断するとどうも『妖蛇の魔殿』(松田定次監督)が怪しい。それはこんな話らしい。

下剋上の戦国時代。信州の豪族、尾形家のひとり息子・太郎丸は、幼い頃に一族を裏切った者たちに両親を殺された。以後、彼は山にこもり、仙覚道人から忍術を教わるが・・・。(TSUTAYA onlineより)


忍術か〜。ちょっと観てみたい〜。いつか借りよう。
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by rivarisaia | 2007-07-29 18:17 | モノ | Comments(4)

三つ首塔

千恵蔵の金田一シリーズ最終作。今まで観たなかではわりと真っ当なつくりのように見受けられますが、逆におもしろみが減った感じ。というより、多羅尾伴内色が強い。

三つ首塔』(1956)小林恒夫、小沢茂弘監督

莫大な遺産相続を巡り、次々と殺人事件が!という話なんですが、私が未読の原作はかなり大人向けの内容のようす。しかし、制作年代からいって当然ながら映画はそんなことはなく、ちょっとモダンな空気が流れている程度。昔の町並みを見られるのは楽しいですけどね。あと、金田一探偵社の内部も見られるぞ! 金田一は白衣を着てましたが、何をしていたのだろうか。実験か?

今回の白木静子は高千穂ひづる。丸眼鏡からざぁます眼鏡になっておりました。これも時代の変化なのかしらねえ。投げられた郵便物をパシッと受け取る姿が溌剌としておりました。まあ溌剌としていたのは静子だけでなく、映画のトーンも、大立ち回り、カーチェイス、銃撃戦、ミニ・タワリング・インフェルノ、となんだかアクションチック。

特筆すべきは、今回ばっかりは千恵蔵・金田一の変装がバレバレだったこと。謎解き独壇場では、大岡裁き+さりげなく仲人、という気もなきにしもあらず。

千恵蔵・金田一シリーズは全部で6作あります。未見の『八ツ墓村』『悪魔が来りて笛を吹く』『犬神家の謎 悪魔は踊る』もどの程度トンチキなのか、ぜひ観たい! 放映してくれないかなあ。
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by rivarisaia | 2007-07-27 21:50 | 映画/日本 | Comments(0)

三本指の男

金田一「千恵蔵」耕助、2本目。千恵蔵の金田一シリーズの第1弾になります。原作は『本陣殺人事件』ですが、オチはこれでいいのか、本当に!?

三本指の男』松田定次監督(1947)

旧家・一柳家に輿入れすることになった久保家の姪に謎の三本指の男から脅迫状が送られてくる。そして婚礼の晩、密室となった離れで殺人事件が。久保家に招かれていた金田一は推理を開始する。


またもや「古きものと新しきもの」という台詞がありまして、「封建制度に対抗する民主主義の使徒」金田一は、シリーズ通してのテーマとみた。スーツ姿も見慣れてきましたよ!

まず、見どころは、姪の友人である白木静子を原節子が演じているところ。コメディ映画のような丸眼鏡の節子さんがかわいいです。ちなみに静子は『獄門島』では金田一の助手であり、喜多川千鶴が演じてました。

なぜか「亀」を連れた金田一と静子が汽車の中で出会う、というのが映画のオープニング。荷物棚のカバンから亀が落ちてきてびっくりする静子。千恵蔵・金田一はなにゆえ亀なんかカバンに入れてるのよ.......。

結婚式に招かれたのかと思っていましたが、金田一も静子も式には列席してませんでした。式は親族のみの参加だったのでしょうか。「今ごろお式ですわねえ」などと語りあう2人。静子の丸眼鏡が気に入らないらしく、取ったほうがいいとすすめる金田一。

「眼鏡があなたの魅力を殺しているからですよ」
「耕助さん、態度や言葉つきに女性の反感をそそるようなところがございましてよ」

何だろうね、このほんわかムード。まるでロマンス映画のようですわよ。

さて、千恵蔵・金田一ですが、事件のためにやってきた磯川警部(宮口精二)に会うなり、静子のことを「僕の助手」と紹介してました。なんだか「金田一と静子のなれそめ」みたいな展開です。

ろくな推理もないまま、あれよあれよと言う間に謎解き独壇場に突入。これまた多くは語りませんが、ここで信じられない発言をする金田一。それは.....それはアリなのか、おい!!!!とおそらく多くの人が突っ込んだであろう。そんなことなら未然に事件が防げたような気もするが、どうなんですか。

あっけにとられる私を置き去りに、さっさと汽車に乗って立ち去る金田一と静子。

「眼鏡はどうしました?」
「あなたは取れっておっしゃったわ」

見つめ合う2人〜ラララ〜ラララ〜  

—完—

ミステリーを観たのか、ラブコメを観たのかよくわからないまま映画が終わってしまった。あらゆる点で意表を突かれた映画でした。
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by rivarisaia | 2007-07-26 19:20 | 映画/日本 | Comments(0)

金田一ときたらやっぱり石坂浩二が思い浮かびますが、こちらは片岡千恵蔵版。

獄門島(ごくもんじま)総集編』松田定次監督

スーツにソフト帽の金田一です。え、ボサボサ頭とセルの袴と下駄は? と一瞬思いますが、映画のテーマが「因習にとらわれた封建社会 VS 戦後の民主主義」なので、正義と真実の使徒....じゃなかった、民主主義の使徒、を表すためのスーツ姿だと思われます。

そうは言っても、千恵蔵・金田一がポケットからいきなりピストルを出し、ズギューン!と廊下の蛇を打ち抜いた場面には度肝を抜かれました。あれ? この映画は多羅尾伴内だったけ? おまけにギャング団との銃撃戦まであるんですけど? 本当に金田一?

スーツ姿のダンディ金田一が新鮮だったというのもありますが、いろんな意味で非常におもしろかったです。もともと2部に分かれてたものを総集編としてまとめたせいでしょうか、場面の切り替えが妙に唐突でせわしないったらない。磯川警部(大友柳太朗)が早口すぎて何を言ってるのか聞き取れない。さらに俳句もなければ釣鐘もない。何をどう推理しているのかよくわからない。ないないづくしのまま、猛スピードで展開していくので、だんだん可笑しくなってきました。

笑いをこらえつつ観ていたら、ラスト近く、金田一の謎解き独壇場でとどめを刺される。多くは語りませんが、

アハハハハハ! アハハハハハハ! アハハハハハハハハハ!

と突然くるったように笑いながら屋敷内を駆け回る千恵蔵・金田一。
一体どうしちゃったのか。もはや私も一緒になって笑うしかなかったですよ.....。

さて、最後に私はひとつ記しておかなければならぬことがあります。

以前、多羅尾伴内シリーズのエントリで、
どう変装しても千恵蔵の顔の大きさは隠しようがないですから、悪党は騙されても私たちにはバレバレです。

と書きました。しかし、

千恵蔵が、金田一と嘉右衛門の二役だったなんてまったく気づきませんでした.....。
こればっかりは、ちょっと不覚でした。

(追記:二役である、とオープニングのクレジットにも堂々と出てました。見逃した〜)
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by rivarisaia | 2007-07-25 17:27 | 映画/日本 | Comments(2)

オープン・ウォーター

なんだか今日は暑かった.....。以前、『ジョーズ』について書いた際に、私が海で泳ぐの嫌な理由にサメを挙げましたが、もうひとつ、海は広くて怖いじゃないか、という理由もあります。

ええ、今日もしつこく海のトラウマを語ろうとしています。

これから海の季節だ!と言う人たちに対する脅しとも取れるこの態度。それは今年はちゃんと夏休みが取れるのだろうか、と不安になる私の状況の当てつけでもなく、今年はロンドンからスタートしたツール・ド・フランスの肝心のロンドン・ステージが我が家のテレビ事情で見られなかった腹いせ、というわけでもありません。

本気で海、こわ〜い。海のドキュメンタリーなら好きなんですけどねえ。

そんなわけで「実話の映画化」らしい、この作品です。本当に実話を元にしているのかどうかは裏を取ってないので知りませんよ。宣伝かもしれないよ(疑り深い私)。
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オープン・ウォーター(Open Water)』監督クリス・ケンティス

これは映画としておもしろいとか、つまならないとかいうよりも、単純に「広い海に置き去りに」という状況設定だけが怖いです。それオンリーで突っ走って撮りました!みたいな雰囲気が全体に漂っています。主役2人も広大な波間にいつまでも、いつまでも、いつまでも漂っておりました。

なすすべもなく浮かぶ2人を延々見せられるだけで、私としてはもう勘弁して、という気分になりましたが、劇場で1800円払って観るものではないような気がします。テレビ特捜部の再現フィルムあたりがちょうどいいのではないかしら。

と思ってたら、何だか知らないけどパート2も今週末から劇場公開なんですよね。ううむ。かなりドン引きさせられる予告編には「冷笑」という言葉しか思い当たりませんが、よ〜く考えてみると、今回の状況も現実に起きたらどうか、と想像すると恐ろしいです。しかも、過去に自分のアパートからロックアウトをくらった経験のあるウッカリ者の私としては、ハシゴを忘れて海にドボン!なんてついやっちゃいそうなのが、こわ〜い。

なんだか、パート2もシチュエーションだけで突っ走ってみました!という匂いがぷんぷんしますね。怖いから見に行かないけど、助かった人はいるのか、いるならどんな方法で?という点だけが気になるのでした。
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by rivarisaia | 2007-07-24 21:21 | 映画/洋画 | Comments(0)

土曜日、早朝から所用で遠方に出かけており、へろへろしながら夜戻って来たらですね、タイミングを見計らったようにアマゾンから届けものが......。これで私の日曜の予定は確定した。
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Harry Potter and the Deathly Hallows』J. K. Rowling著

こちらはアメリカ版。イギリス版の表紙はどうしてあんなにセンスが悪いんだろうか。日本語版の表紙のデザインもどうかと思うけど。毎度のことながら辞典並みの厚さには馴れたとはいえ、寝っ転がって読んでいたせいか、今朝から腕が筋肉痛。まさにダンベル本だった。恐るべし。そして、もっと恐るべしなのは、760ページ近くある英語の本を、この私に一気読みさせる力ですよ。この集中力が仕事でも発揮されたらいいのにねえ、とちょっと思いました。

中身には一切触れないことにしますが、あ〜完結した......という妙な達成感がありました。それにしても、盛りだくさんだった。これは3時間の映画に収まるのであろうか。

ところで、このシリーズで私がもっとも好きなのは、地味ながらとぼけた三枚目っぷりがナイスキャラなロンです。苦悩する主人公はいいからロンを出せ、と常に思いながら読んでいるわけですが、よく考えてみるとウィーズリー家の6人の息子たちは、真ん中の息子パーシー以外、全員がはっちゃけてイイ味出していた。お父さんもかなり変わってそうだもんね。パーシーがあんな生真面目になっちゃったのはその反動なのかも。

さて、これまたシリーズ通しての感想ですが、悪役が全員、ツメが甘かったり、間抜けだったり、肝心なところで軟弱野郎だったりするのは仕様だったんでしょうか。「そんなことだから悪に身を落とすのじゃ!」という喝が聞こえてくるような......。そういう意味では好きな悪役が一人もいなかった、という私にしては珍しいシリーズ物となりました(スネイプ先生はけっこう好きだけど)。
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by rivarisaia | 2007-07-23 21:55 | | Comments(2)

Viva Tonal 跳舞時代

ふふふ、私はひとまず来週から半分くらいは夏休みモードがスタートします。もちろん仕事は休みじゃないので、まあ気分だけ。観たい映画もいろいろあるしなあ。モタモタしてるうちに終わっちゃっいそう。DVDやら録画した番組もたまっているのだった。先日、ようやく観たDVDはこれ。

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Viva Tonal 跳舞時代』監督:郭珍弟、簡偉斯

1930年代、日本統治時代の台湾にも、モダンで輝くような恋愛や流行があった。音楽研究家でSP盤コレクターの李坤城氏、台湾コロムビアレコードの関係者、日本コロムビア、ビクターの正式代理店だった宜蘭の林屋商店のご主人などのインタビュー、当時の映像や再現フィルムで構成されたドキュメンタリー。

日本語字幕もついていたのでびっくりしました。NHKあたりで放映したらいいのに。

政治的には植民地時代といえばネガティブで悲壮感漂う印象がありますが、そんな時代にもこんな明るく希望に満ちた雰囲気があったとは興味深い。でも、よく考えてみればものごとにはいろいろな側面があるわけだから、当たり前のことなんだけど。「文化」とは、多種多様なものを消化して自分たちの文化として開花させていくもの。そういう意味で、ひとつの文化をつくりあげた当時の台湾音楽業界に貢献した人たちを讃えたい。

ただ、恋の歌がだんだんと軍歌に変化していくようすには、何とも言えない悲しい気分になります。せっかくのダンス黄金時代が、だんだんと戦争色に染まっていってしまった。ああ。

おじいちゃんやおばあちゃんたちが昔話に花を咲かせているのを、楽しく聞かせてもらったような、そんな良質のドキュメンタリー。それにしても、当時のレコードって探せばけっこうあるんですね、すごいなあ。

映画のサイトがまだ残っていた。コチラ
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by rivarisaia | 2007-07-20 23:44 | 映画/香港・アジア | Comments(0)

テオ・ヤンセン

最近の我が家で夢中になっているのが、テオ・ヤンセン(Theo Jansen)の「砂浜動物(strandbeest)」。
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写真は「アニマルス・リノセロス・トランスポート」。2トンもあるのに、風で動く。どうして? ガシャン、ガシャンと動いているようすはコチラで見られます。

けっこう昔にテレビで紹介されたりしたので、知ってる人も多いと思う。ああ、これ動いている実物を見たいなあ。それにしても本当にSFみたいだ。こういうモノをつくるという発想の力がすごいです。これのミニチュアがあるならひとつ欲しいくらい。

風で動く「砂浜動物」はほかにもいろいろあるので、ヤンセン氏のサイトをどうぞ。トップページの一番上の写真の下に小さく「film」とあるので、そこをクリックすると動画も見られます。YouTubeにもあった気がする。

参考までにJDNのサイトの記事(日本語)。
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by rivarisaia | 2007-07-19 22:39 | モノ | Comments(2)

花火のかけら

引き出しからこんなものが出てきたので、今日は夏らしい話題でも。何だか今日の東京は寒いですけどね、夏じゃなかったのか?

さて、これは何でしょう。
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おそらく10年近く前の、浅草は隅田川の花火で打ち上げられた大玉のカスです。

当時、ギリギリに行ってもわりと空いてるうえに、火の粉が空から降ってくるほど迫力満点の穴場がありました。打ち上がるたびに、こういうカケラがひらひらと大量に舞い落ちてくるんだけど、そのときに火がついてるカケラで手を少々やけどしたのだった。打ち上げ花火で火傷するのも珍しいよな〜と思い、記念に持って帰ってきたのがこれ。

さて、くだんの絶好の鑑賞場所ですが、数年後には大量の人が押し寄せるようになり、ちっとも穴場じゃなくなってしまったので、それ以来、隅田川の花火には行ってない。
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by rivarisaia | 2007-07-18 23:20 | モノ | Comments(0)