「ほっ」と。キャンペーン

先日の『父、帰る』のエントリは今日のエントリの予告編でもあった! と、相変わらず、大ゲサですが、本日はなんとタルコフスキーです。

ソラリスはまたの機会にするとして、大胆不敵にも今日は『鏡(ZERKALO/Mirror)』の話だ。ええっと、何か書けるのか、私.......。まあ、期待しないように。
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たまに、「タルコフスキー・オールナイト」などを催す映画館がありますが、そのたびに私は「睡魔との戦いイベントってこと? 皆、起きていられるワケ?」と余計な心配をしてしまいます。もちろん、「タルコフスキー、大興奮だよ!」という方もいらっしゃるでしょうが、私の場合、彼の映画はだんだん意識に霞がかかってきて、ぼんやり画面を眺めるうちに「ジ・エンド」という流れがデフォルトです。そんな調子ですから、内容を説明しろ、とか、鋭く批評しろ、とか言われると、うすら笑いを浮かべて後ずさりするしかない。だって、意味わからないんですもの!

で、本作『鏡』も、自伝的な映画なのねということ以外は私には意味不明。サッパリ理解できないのは相変わらずですが、これは嫌いじゃないです。むしろDVDが欲しいくらい。なぜなら、さまざまなイメージのコラージュのようで、まさにコラージュ好きにはたまらない作品になっているからです。意味わかんなくても問題なし! とにかく、コラージュ魂が刺激される1本でございます。ええ、私はコラージュが大好きですとも!

しかもたま〜に、ちょっとゾゾゾ....とするようなホラーな場面も挿入されているので、飽きません(ハッと目が覚める場面、と書くべきでしょうか)。私のゾゾゾ・ポイントは次の3点。

・お母さんが髪を洗うシーン
・さっきまでいたはずの老婦人が消え、テーブルの上にカップの跡が残ってるシーン
・鶏をつぶすように言われたお母さんが不気味に微笑むシーン

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元祖貞子な雰囲気のお母さん。怖いよ〜。この後、天井が剥がれ落ちて、さらに不気味さが倍増。夢に出そうです。


上記のゾゾゾ・ポイントはかなり好きなシーンでもあるのですが、ほかにも好きなシークエンスがいくつかありまして、3つ選ぶならこんな感じです。

・雨の中の納屋が燃えるシーン(これは外せないよね。きれい)
・印刷所のシークエンス(なぜか一番ロシア的なものを感じる)
・飛行船のニュース映像からルネサンス絵画の本をパラパラめくる場面になるところ(音楽も絶妙)

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飛行船から絵画の本へ。この後にゾゾゾな老婦人の場面へと続くので、このシークエンスは最も好きかもしれません。この本も1冊欲しいです。製本が、絵のページの前にハトロン紙が綴じられているタイプ。ページの合間に落ち葉が挟まってるあたりが、グッとくる小ワザですね。

タルコフスキーは通好みなんでショ、という雰囲気が漂う監督ですが、『鏡』に関しては、深く考えずに(理解するのは諦めて)映像に身を任せてだらだら観るのもアリではないかと思うわけです。そんな私は、白状いたしますと、字幕をほとんど読んでなかったりします......。いや、目で追ったりはするんですけどね.......。
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by rivarisaia | 2007-08-31 21:54 | 映画/洋画 | Comments(0)

ずいぶん大昔に観たんですが、「これは感想書けないね!」と放置。しかし、なぜか忘れられず、時折思い出すので、意を決して紹介してみることにした。

でも、書くこと(書けること)がナイんですけどね!

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父、帰る (VOZVRASHCHENIYE/The Return)
アンドレイ・ズビャギンツェフ監督

12年ぶりに突然帰ってきた父親。何も語ろうとはしない父。何も教えてくれない母。2人の息子は戸惑うが、そんな彼らを父は小旅行に連れ出す。7日間の物語


謎が謎を呼び、そして謎のまま終わる。随所にキリスト教的モチーフが意味深に現れて、まあ何だかいろいろ深読みさせられるんですが、今さら何を書いてもこじつけにしか思えないような気がしてきました。お父さんが掘り出す箱の中味もいろいろ想像してみましたが、謎は謎のままでいいですね。どこからか、「考えるな、感じるんだ!」という声が聞こえてくるような......。

そんなよくわからない映画ではあるものの、なぜときどき思い出すのかと言うと、

「映像が非常に綺麗だから」です。

映像が綺麗な映画はいろいろありますが、何だろうなあ、この映画の場合は、空気がとても澄んでいて、水がとてもきれいで、緑がとても緑である、というイメージ。静謐な水の映画ベスト10があったら、間違いなくランクインするんではなかろうか。「わけわかんないけど、映像きれい〜」で111分観れてしまったのは、ある意味すごいかも。

水、謎、映像美....と3つ揃ったら、タルコフスキー?という気もしてきましたが、タルコフスキーよりサラッとしていて現実感がある感じがします。いずれにしても、ロシアってそういう土壌があるんでしょうか。
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by rivarisaia | 2007-08-29 16:15 | 映画/洋画 | Comments(4)

ドイツのハガキ本

まだまだ残暑は続きそう〜♪ということで、今さらながらの残暑見舞い代わりにこの本を紹介。
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Peter Ruehmkorf VON MIR ZU EUCH FUER UNS』STEIDL刊
※ Ruehmkorf の「ue」と「FUER」の「UE」は両方とも「U」にウムラウトがつきます。
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おそらく著者はドイツの知識人ではないかと思われます。絵はがきやら、メモやら落書きやらが満載の楽しい本ではありますが、いかんせんドイツ語なところが問題だ.......。しかも筆記体が読めな〜い! まあ、でもこんなハガキが届いたら、嬉しい気分になるだろうことは間違いなし。だって、落書きが変なんだもん。
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by rivarisaia | 2007-08-27 23:09 | | Comments(4)

コオロギ用えさ入れ

昆虫といえば、中国では闘蟋(とうしつ:コオロギ戦わすやつ)が盛んで、今でもおじさんやおにいちゃんやらがわらわらと集まってコオロギ談義したりしてますね。

で、以前、上海のペットグッズ市場を覗いたときに、そんなおじさんの熱気に飲まれてウッカリ買っちゃった「コオロギ用えさ入れ」。
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こんなにたくさんどーすんのよー!という感じですが、10個でいくら、とか売り方だったため、仕方がナイ。鈴虫でも買おうかな〜とか言いつつ、飼ってもいない。庭にいるようなので、わざわざ虫カゴで飼う気にならないのだった。

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ピアスとか入れたらいいじゃない!と言われたが、この大きさですからねえ。ははは。
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by rivarisaia | 2007-08-25 20:54 | モノ | Comments(0)

夏は暑いから夏なのよ〜、と浮かれていた私も、連日の暑さで庭木が枯れ、猫がどんよりし、自分もバテて、ようやく降参。今日は涼しいけど、このまま秋に向かうのかしら?と思いきや、「9月下旬まで厳しい残暑」という予報が目に入りました。ガーン。

まあ、考えようによっては、9月下旬まで夏気分でいられるということだ。思えば、今年は旧正月を新年だということにしていたので、来月まで夏休み気分を引きずるのもいいかもしれない。周りは迷惑かもしれないですけどね!

さて、夏といえば昆虫採集。私はこの夏、とても嫌いな黒い甲虫との激戦は何度か経験しましたが、出会って嬉しい昆虫とのふれあいはありません。同じ黒い甲虫でも、これがカブトムシとかクワガタだったらねえ.......。

そんなわけで、今日のテーマは「昆虫映画」です。

ロシアが誇る人形アニメーション。1910年代にこんな精巧な昆虫アニメーションを撮っていることがすばらしいよ! DVDが欲しいなあと思いつつ、Googleビデオでも何本か観られることを知る。でも画像が粗いので、やっぱりDVDで観たい.....。

監督は、Wladyslaw Starewicz(ウラジスラフ・スタレーヴィチ、と読むんでしょうか)で、監督名で検索すると何本かヒットしますが、おすすめは次の2本です。

The Cameraman's Revenge』(1912)Googleビデオはコチラ 約13分
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The Insects Christmas』(1913)Googleビデオはコチラ 6分半
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両方とも音楽付きのサイレント映画。下の方はクリスマスの話なので涼しげです。画面も青いし。虫だけじゃなくてカエルなども出てきますが、虫もカエルも好きじゃなくても必見です。だってすごいんだもの。本物の昆虫が演技してるのかと思っちゃうよ。
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by rivarisaia | 2007-08-23 18:58 | 映画/洋画 | Comments(0)

ROME〜ルキウスより

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あ、どうも.....こんにちは。みんな、俺の、いやわたしの番組『ROME〜ローマ』、観てくれてますか?

WOWOWと契約をしていないと観られないので、歴史ドラマなんだからNHKでやってくれりゃいいのに!って怒ってる人もいそうだな。が、それは無理だ。どうして無理なのかは観た人ならわかると思うが、いろいろな意味でやや刺激が強いからだ。塩野七生さんの本を片手にカルチャーセンターに通うシルバー世代は腰を抜かすかもしれない。俺も自分の子どもには見せないと思う。教育上よくないからな! とにかくセルウィリアさんがあんなに恐ろしい女だったとは驚いた。そもそも俺がドン底なのも、あの女のせいだ......。アティアさんも恐ろしいが、あの人に関しては、飯をごちそうになったこともある手前、あまり悪いことを言えないのが本音だ。

いいところでシーズン1が終わってしまい、シーズン2は8月31日スタートです。

それにしても、「百人隊長だったときのほうがイキイキしていた」とか、「基本的に根が暗い」とか、「プッロみたいにポジティブ・シンキングでいけ」とか、「短気はソン気とはお前のことだ!」とか、いろいろ言われているわけだが、プッロのような能天気野郎と俺を一緒にしないでほしい! あ....、一緒にしないでください。俺、いやわたしとしては馴れないトーガを着て、元老院の仕事するだけでもいっぱいいっぱいだったんですよ。不器用だの、何だのって周りはうるさいが、ほっといてくれ。それに今は喪中だ。シーズン2からは、心機一転がんばる所存です!

せっかくだから、ここでローマに関する本を紹介しようと思う。これからお前は食事どうすんの?と聞かれそうだが、ローマは外食産業が発達しているので心配無用だ。それにもしかしたら、これからはお屋敷の宴会などに呼ばれる機会も増えるかもしれない。そうしたら俺はヤマネを食べてみたい。何話か忘れたが、どこかの宴会で饗されていたよね、ヤマネ。チラッとしか映らなかったが、覚えているだろうか?

そうだ、本の紹介だった。まあ、古代ローマの食事の本はどれを読んでも似たりよったりだが、この2冊を読んでもらえると、実感が湧いていいのではないかと思う。

古代ローマの饗宴』エウジェニア・サルツァ・プリーナ・リコッティ著 
  武谷なおみ訳 平凡社
古代ローマの食卓』パトリック・ファース著 目羅公和訳 東洋書林

ちなみに上の本は絶版なので、図書館で借りるといいだろう。両方ともレシピが載っているので、つくろうと思えば古代ローマの一品をつくることもできるはずだ。がんばって挑戦してほしい。それでは、また会おう!

〜ルキウス〜

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ええ、本日、春巻ことrivarisaiaは夏バテのため、KEIさんから回ってきた「口調バトン」でルキウス・ヴォレヌスさんに代わりに書いてもらいました。

心機一転とか言わせてみたけど、予告編見る限りでは、次回もドン底っぽいが大丈夫か。がんばれ、ヴォレヌス〜! 粥ばっかり食ってると元気でないぞー!

あ、よく考えてみると、ラテン語読みなら、ヴォレヌスじゃなくってウォレヌスのはずですよねえ。まあ細かいことはどうでもいいですね。

ルール
・絶対掟は守る事
・回された人は回してくれたキャラ口調で日記を書くこと
・日記の内容は普段書くものと同じで構わない
・回されたら何度でもやる
・アンカーを突っ走る事は禁止されている
・口調が分からなくてもイメージ。一人称もそのキャラのものにする事
・これ以外のバトンを貰ったら、その回してくれた人の名前もキャラなりの呼び方にする
・最後に回す人を絶対4人指定すること


4人もそう簡単に思いつかないのが現状だ....。どうしたらいいの〜。 ということで、苦し紛れに....。

きたきつねさん→『ROME』つながりで、ティトウス・プッロ
micchiiさん→『紅の豚』のポルコ・ロッソ
tototittaさん→ルート
邵氏生活の黑珍珠さん→小侯

無理だ!という方はスルーでも結構ですよ。では〜。
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by rivarisaia | 2007-08-21 22:10 | 海外ドラマ | Comments(10)

カッパ

昨日、炎天下のなか仕事で出歩いていたら、どうも夏バテしたような気配。明日はおとなしく家でのんびりしようと思う。

そんなわけでのんびりしたカッパの置物でもご覧下さい。
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購入者:愚妹
購入時期:10数年前
購入場所:不明。ただし、有名な焼き物の里であることは確かである。

「有名な○○焼きの場所に行ったから、ハイお土産ね〜」と言って渡された1品。買うほうも買うほうだが、いつまでも取っておく私も私である。先日、本人に見せたところ、こんなものを購入したことを露ほども覚えていないようであった。果たして値段がいくらだったのかが、気になります。
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by rivarisaia | 2007-08-18 23:59 | モノ | Comments(2)

私の中では中川信夫といえば怪談映画、という感じなんですが、戦前はエノケンの映画を結構撮ってるんですよね。こちらは戦後1949年のエノケン映画。

エノケンのとび助冒険旅行』中川信夫監督
あやつり人形師のとび助(榎本健一)が、母と生き別れになった少女・お福(ダイゴ幸江)と出会う。お福を連れ去ろうとした人さらいと格闘し、頭を殴られたとび助は、数が数えられなくなってしまう。これじゃあ商売にならない、ということで、2人はお福の母の里にあるという、どんな病気も治る「黄金(こがね)の果実」を探して旅に出ることに。ナレーションは徳川夢声。


原作とセットの画案は、黄桜のかっぱっぱ〜で有名な清水崑。子ども向けのファンタジックなミュージカル時代劇(なのか?エノケンが歌ってるからミュージカルってことにしておきたい)で、道中さまざまな難関(土蜘蛛とか鬼婆とかお化けキノコとか.....)に遭遇するという、どうってことない話なんですけど、書割りのセットがなかなかイイ味を出しているのが楽しい見どころ。

やはり中川信夫は中川信夫であった、と思うのは、目がピッカー!と光る土蜘蛛とか、障子に映る包丁を研ぐ鬼婆の姿でしょうか。全体に紙芝居を観ているかのようなメルヘン調なので、そんなに怖くないんですけど。

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それにしてもエノケンといえば、当然リアルタイムでは知りませんが、ひと頃ヘビーローテーションでエノケンの歌を聴いてた時代がありまして、なぜだかとても懐かしい〜。芋づる式に、トリロー(三木鶏郎)とかべーちゃん(二村定一)とかも思い出しちゃって、ひとりオンパレードで歌っちゃいましたよ。お前はいくつだ。

懐古趣味みたいでとってもイヤなので、あえてレトロを好んでるわけではないと強く言っておきますが、昔の邦楽のメロディーや歌詞のほうが何だか気分にしっくり来るもんだから仕方ありません。高校生以降、「最近の邦楽」というものをあんまり聴いてない私。滅多に行く機会もないですが、カラオケで歌える曲は、当然「アンタ、いつの時代の生まれなんだよ!」という曲しかないのねー。まあ親父(というか老人)ウケはするが。

ちなみに当時は太平洋戦争前の日本のジャズ・エイジあるいは上海租界のバンスキングな雰囲気にもはまりこんでおりましたから、全部ひっくるめて、これが私にとっての青春=、ひいては日本の夏!と言っても過言ではありません。そう、サザンでもレゲエでもなく、昭和初期のモダンな歌が濃厚な夏の気配を発しているとでも言っておきましょうか。

いずれにしても、エノケンの「ラブ双紙」を聴いてなければ、尾崎紅葉の『金色夜叉』も徳冨蘆花の『不如帰』も読んでなかっただろうと思うのでした。それもどうかしてますけどね。
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by rivarisaia | 2007-08-16 23:54 | 映画/日本 | Comments(4)

日本橋 玉ゐ(たまい)

また新たなカテゴリー作成。グルメでないわたくしが、「食べ物」カテゴリーだ。今までは「モノ」に入れてましたが、いくらなんでもモノはモノでもちょっと違うよな〜という気がいたしました。まあ、今更ですが。

しかし、本日のエントリは王道を行くグルメな感じです。私だってやればできるのよ、オホホホ!と高笑いしたいくらいです。まあ、たまたま出かけた際に写真機(あ、デジカメです。しかし、昔からカメラのことは意識しないと写真機と言ってしまうのでした)を持っていた、というだけの話なんですけどね。

そんなわけで、暑気払いにふさわしい食べ物。そう、江戸っ子は、夏はアナゴですよね! そうか?などと突っ込まないでください。夏はアナゴということにしたい。

日本橋 玉ゐ(たまい)」(営業時間や場所はお店のサイトをご覧下さい)
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箱めし小箱です。アナゴは煮と焼きを選べます。中箱なら両方、というのも可能だと思う。私は出汁を頼んで、お茶漬け風にして食べるのが好きなんですが、食べるのに夢中でお茶漬け風の写真を撮り忘れました。小箱以外にも、いろいろ食べたのでお腹いっぱいだ。たいそう美味しかったです。

ちなみに、箱めしはお持ち帰りのお弁当も頼めますので、「え〜、自分だけアナゴ、ずるい!」という険悪な状況になりそうな場合、お土産にして持って帰ると家庭円満かと思いますよ。

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本店と室町店の2店舗あって、両方とも古い日本家屋でいい感じです。室町店のほうが広いけど、予約したほうがいいかも。写真は本店。ごちそうさまでした!
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by rivarisaia | 2007-08-15 23:33 | 食べ物 | Comments(2)

マーダーボール

マーダーボールことウィルチェアーラグビーのドキュメンタリー。人も改造車椅子もドラマチックな試合も、何もかもがものすごくカッコイイ。東京の真夏なんて吹っ飛ぶほど、熱かった! 同時にとてもクール。

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マーダーボール
監督ヘンリー=アレックス・ルビン、ダナ・アダム・シャピーロ

戦車かよ!と思うようなカスタム車椅子もすごいのですが(ちょっと乗ってみたい)、そんな戦車椅子で突進してガッシャ〜ン!とぶつかりあう競技が、非常にエキサイティング。殺人ボールと呼ばれるのも頷けます。クラッシュする様子は荒い試合のアイスホッケーを思い出した。でもあっちはプロテクターをつけている。こちらはベルトで身体を固定してるとはいえ、豪快にひっくり返ったりしてるし。

メインとなる人物は、チーム・アメリカから戦力外通告を受け、頭にきて訴訟を起こした男、ジョー・ソアーズ。その恨みは深く、「打倒アメリカ!」を旗印に、宿敵カナダ・チームのコーチになる。当然、アメリカの選手たちからは「裏切り者」呼ばわりされている。

対するアメリカ・チームのエースが顎髭に刺青がトレードマークのマーク・ズパン。アンディ、スコット、ボブといったチームメイトらとともに裏切り者率いるカナダなぞやっちまえ!と意気込む。(どうでもいいけど、アンディってかわいいエミネムみたいな風貌だ)。

カナダ対アメリカの試合展開はまるで『スラムダンク』......つまり、まるでマンガのような接戦だ。

もちろんどの選手たちも、五体満足の状態からいきなり四肢マヒ障害になった直後はどん底の時期があり、インタビューではサラリと語ってますが、乗り越えるのは大変だったろうなと思う。映画では、事故にあったばかりでリハビリ中のキースにも焦点を当てており、身体が言うことを聞かないもどかしさも伝わってきます。しかし、ウィルチェアーラグビーに燃える現在、選手たちの絶望的な日々は過去のことになっていた。アスリートとしての生活以外にも、性生活やナンパの話、彼女や家族のこともざっくばらんに語られます。

ズパンは高校時代に親友アイゴーが運転する車に乗っていて事故に遭ったのですが、私としては、精神的に参っちゃっているであろうアイゴーが心配でした。ちゃんとアイゴーも登場します。何となくいい感じになっていて、ちょっと安心。

驚いたのは、イラク戦争に行って障害者になった兵士たちにウィルチェアーラグビーを教えるシーン。兵士みんな若いね.......。
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by rivarisaia | 2007-08-14 23:04 | 映画/洋画 | Comments(4)